まちづくり交付金事業の事後評価は誰が?

2009-12-12 10:00:59 | Weblog

先日の西口再開発関連の一般質問の記事に対し
事後評価は誰がするのか」とのお訊ねがありました。

誰が行うか  行政 です。
担当所管が行います。
その結果を「まちづくり交付金事業事後評価委員会」が確認し、意見を延べます。
評価委員会のメンバーは
東村山市のホームページで公表されていますが
野村征三氏(一級建築士)
田中敬一氏(玉川大学芸術学部教授)
増田滋子氏(東村山市都市計画審議会公募市民委員・一級建築士)
のお三方です。

評価委員会は2回行われています。会議録もHPに掲載されています。
東村山市  西口再開発  事後評価 と進んでいただければ
評価の中身、インターネットで募集した市民意見、評価委員会の会議録が全部ダウンロードできます。

事後評価を求められるのは
国土交通省のまちづくり交付金の補助を受けた事業です。
従って、再開発と同時進行で行われた
道路(都計道3・4・9号線、区画道路1,3,4,5号線)建設、地下駐輪場、
ペデストリアンデッキ、電線地中化、代替え地整備、緑地整備、公益施設取得
の7事業です。
これらの事業費の合計は33億円

事後評価を行ったH20年度はまだ完成をしていませんでした。
しかし、この事業の計画年度はH16~H20年度なので
補助金交付要綱に沿って、予測値で評価し、完成後にフォローアップ調査をします。
フォローアップ調査は今年11月に行われたはずです。

評価にどの数値を用いるらは重要な問題ですが
“活性化”について、本来は街に来る人の数が増えたかどうかで計らなければなりませんが
東村山駅西口地区は
「シャッター通り化が進んでいるので、駅の降客数で計るしかなく、西武鉄道が数値を発表するH22年度を待たなければならない」
と所管が評価委員会の質問に答えて答弁しています。
活性化は地域住民の切実な願いだ、あんたたちはそれを阻むのかと言わんばかりに、再開発を強行した揚句、
それを測る指標は、西武鉄道の駅に降りる人の数を用いるしかないというのでは
この再開発は失敗であったと、行政自らが白状しているようなものではござらぬか
と私は言いたい。

評価委員会では厳しい意見が出たようですが
結果は、良 という報告書になっています。

しかも、サンプル数も 15万人口を誇る当市で、
評価値を計る事前調査で1000人を対象に528人の回答
事後調査は 135人にしかすぎません。

しかも、公益施設の評価値は、オープンもしていなかったので
施設の図面を示して、対面で 使うか、役に立つと思うか と質問しており
これにどんな客観性があるかわからない代物だと私は思うのです。

今後のフォローアップ調査は、
公益施設の建設費や運営費を明示して市民に意見を聞くんでしょね
との私の質問に言葉を濁して明確には答えませんでした。
というか、質問前に実施されていたとしたら明らかに事業費を明示してはいないということですよね
しまったそこをしっかりと突いておくべきであったと今後悔しています。

ぜひ 東村山市のホームページでこれらの文書を入手してみて下さい。


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1 コメント

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ありがとうございます (はてなのゆり)
2009-12-12 22:10:31
詳細なご説明をありがとうございます。
広場から突き出した都市計画道路60mの先、逆くの字の道路は、広場完成と同時に出来ているはずでしたよね。一体、どうなっているのでしょう? その道路は、まちづくり交付金事業で行われるものだったのでは? 狭いバス通りに抜けるのですから、税金の無駄遣いで…出来なくて良かったと思いますが、あれほど、造る造ると言っていたのは何だったのでしょう?
行政の報告が、市民の声を反映してくれないのであれば、市民各人が、東京都や国土交通省に生の声を届けるしかありませんね。
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