もう25年もの前の話
彼女と私は高校で知り合いました。
とっても気が合って持ち物や髪型までいつも一緒にしたり
毎日毎日お互いに家で書いてきた手紙の交換をして
色んな悩みを相談し合ったものでした。
彼女は決して目立つ子ではなかったけれど、
とても育ちの良さがにじみ出るかわいくて素直でいつも夢や憧れを常に抱いているような
私とは真逆なタイプ。
そんなところがどこかいつもいつも心配で。
だけど学年の中でも常に男の子に人気のある彼女でした。
そんな彼女が高校へ入って同じクラスに好きな人が出来ました。
彼と私は中学から一緒だったのだけれど、
その彼がまた学年でも1,2位を争うとっても女の子に人気のある子でした。
顔はどちらかと言うとかわいらしいタイプで、性格も自分からしゃしゃり出て、
といったことが苦手な、
もてる割に奥手で今で言う草食形って言うのかな。
なので特定の彼女がいるわけでなく、といった彼だったの。
彼女がその彼に想いを寄せ始めて数ヶ月、
やっぱり噂というものは早くて
彼女が彼の事を好きだと言うことがなんとなく周りの子たちも
気づき始めて
もちろん彼も彼女の気持ちには気づいていたの。
そしてその彼も彼女の事が好きなこと、みんな暗黙の了解で
ただただ本人たちがどちらともなく気持ちを打ち明けるのを早く早くと
待っていた感じでした。
本当に学年一の美男美女カップルだったの。
お互い気持ちこそ打ち明けはしないけど
一緒に帰ったり、一緒に寄り道したり、休みの日にはグループで遊んだり
だけど彼は本当にもてたからライバルももちろん多くて
彼女も辛く悲しい想いもたくさんしたのね。
そういうのってお互いの想いのタイミングがずれちゃうと
誤解が起きたり、嫌われてしまった気になってしまったり、諦めてしまったり
本当に側で見ていてヤキモキと言うか、じれったさを感じながらも
だけど2人の事をずっと見守っていた形でした。
結局そのまま3年が過ぎて卒業。
お互い別々の道へと進んでいったの。
18歳で卒業、そして彼女はその後
今の旦那さんと知り合って19歳で結婚。
20歳の成人式にはもうかわいい子どももいたんだ。
そしてその数ヶ月後、
その彼が交通事故で亡くなったの。
もちろん彼女の耳にもすぐに入った。
だけど、彼は卒業して間もなく同級生の子と付き合い始めていて
彼女の気持ちを考えたらお通夜や告別式にも出ることも出来ず
一人でただじっと悲しみに明け暮れてた。
彼女は私にこう言ったの。
「OO君はさ、ほんとうにいつもいつもまぶしくて
星のような人だった。
常に輝いてて、目立って、キラキラしてて。
きっと人の人生って初めから決まっていて
OOくんはその20年完全燃焼だったんだよね。
本当にぱっと燃え尽きるような一生だったよね」
彼が亡くなって20年。
彼女はいまだに彼の夢を見るんだそう。
それがとっても苦しいんだそう。
叶わなかった恋。
これほど苦しいものはないんだろうね。
いつも側で2人を見ていた私は
今思い返してみると本当に2人の思い出は
おとぎ話かなにかのような気がしてならない。
あの時、こうしてればどうなってたのかな。
あの時、こう言ってれば・・・。
後悔はキリがないけれど、本当に今でも思い出すと胸が苦しくなるような
相手の行動、言動に一喜一憂して上がったり下がったり、泣いたり笑ったり。
ただ青春の1ページと言ってしまうには軽すぎる2人の恋物語。
数年前、「ハイスクールミュージカル」と言うディズニーの海外ドラマの中の
挿入歌で
島谷ひとみがカバーした「あなたといた時」って曲があるのだけど
その曲を聴くと、2人の事を思い出してしまってどうしても涙が出てしまう。
「あなたは私のおとぎ話
夢を叶える星
あなたとの日々は私とって今でも宝物」
とってもいい曲です。
あなたといた時 島谷ひとみ (『High School Musical』~)
彼女と私は高校で知り合いました。
とっても気が合って持ち物や髪型までいつも一緒にしたり
毎日毎日お互いに家で書いてきた手紙の交換をして
色んな悩みを相談し合ったものでした。
彼女は決して目立つ子ではなかったけれど、
とても育ちの良さがにじみ出るかわいくて素直でいつも夢や憧れを常に抱いているような
私とは真逆なタイプ。
そんなところがどこかいつもいつも心配で。
だけど学年の中でも常に男の子に人気のある彼女でした。
そんな彼女が高校へ入って同じクラスに好きな人が出来ました。
彼と私は中学から一緒だったのだけれど、
その彼がまた学年でも1,2位を争うとっても女の子に人気のある子でした。
顔はどちらかと言うとかわいらしいタイプで、性格も自分からしゃしゃり出て、
といったことが苦手な、
もてる割に奥手で今で言う草食形って言うのかな。
なので特定の彼女がいるわけでなく、といった彼だったの。
彼女がその彼に想いを寄せ始めて数ヶ月、
やっぱり噂というものは早くて
彼女が彼の事を好きだと言うことがなんとなく周りの子たちも
気づき始めて
もちろん彼も彼女の気持ちには気づいていたの。
そしてその彼も彼女の事が好きなこと、みんな暗黙の了解で
ただただ本人たちがどちらともなく気持ちを打ち明けるのを早く早くと
待っていた感じでした。
本当に学年一の美男美女カップルだったの。
お互い気持ちこそ打ち明けはしないけど
一緒に帰ったり、一緒に寄り道したり、休みの日にはグループで遊んだり
だけど彼は本当にもてたからライバルももちろん多くて
彼女も辛く悲しい想いもたくさんしたのね。
そういうのってお互いの想いのタイミングがずれちゃうと
誤解が起きたり、嫌われてしまった気になってしまったり、諦めてしまったり
本当に側で見ていてヤキモキと言うか、じれったさを感じながらも
だけど2人の事をずっと見守っていた形でした。
結局そのまま3年が過ぎて卒業。
お互い別々の道へと進んでいったの。
18歳で卒業、そして彼女はその後
今の旦那さんと知り合って19歳で結婚。
20歳の成人式にはもうかわいい子どももいたんだ。
そしてその数ヶ月後、
その彼が交通事故で亡くなったの。
もちろん彼女の耳にもすぐに入った。
だけど、彼は卒業して間もなく同級生の子と付き合い始めていて
彼女の気持ちを考えたらお通夜や告別式にも出ることも出来ず
一人でただじっと悲しみに明け暮れてた。
彼女は私にこう言ったの。
「OO君はさ、ほんとうにいつもいつもまぶしくて
星のような人だった。
常に輝いてて、目立って、キラキラしてて。
きっと人の人生って初めから決まっていて
OOくんはその20年完全燃焼だったんだよね。
本当にぱっと燃え尽きるような一生だったよね」
彼が亡くなって20年。
彼女はいまだに彼の夢を見るんだそう。
それがとっても苦しいんだそう。
叶わなかった恋。
これほど苦しいものはないんだろうね。
いつも側で2人を見ていた私は
今思い返してみると本当に2人の思い出は
おとぎ話かなにかのような気がしてならない。
あの時、こうしてればどうなってたのかな。
あの時、こう言ってれば・・・。
後悔はキリがないけれど、本当に今でも思い出すと胸が苦しくなるような
相手の行動、言動に一喜一憂して上がったり下がったり、泣いたり笑ったり。
ただ青春の1ページと言ってしまうには軽すぎる2人の恋物語。
数年前、「ハイスクールミュージカル」と言うディズニーの海外ドラマの中の
挿入歌で
島谷ひとみがカバーした「あなたといた時」って曲があるのだけど
その曲を聴くと、2人の事を思い出してしまってどうしても涙が出てしまう。
「あなたは私のおとぎ話
夢を叶える星
あなたとの日々は私とって今でも宝物」
とってもいい曲です。
あなたといた時 島谷ひとみ (『High School Musical』~)