~旅とアート~

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おすすめ小説第10弾

2010-08-02 20:58:59 | おすすめ小説
最近読んだ小説の一言レビューも第10弾となりました。
今回ご紹介する本たちは、ホラー、ファンタジー、冒険小説と多岐にわたり、
傑作が多くおすすめです。
 →「旅友小説」バックナンバーはこちら


■インシテミル

つっこみどころはたくさんあるが、冒頭で「警告」が発せられるので、そのつもりで読めば面白い。文章も軽くサクサク読めるので暇つぶしには最適。あまり深く考えずに進むのがベストかも
---あらすじ---
「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった─。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。


■悪意

「こんなに早く解決するはずはない」と疑いながら読んだが、こういうオチがくるとは思わなかった。すっかり告白文のトリックに嵌められた
---あらすじ---
人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。人はなぜ、人を殺すのか。超一流のフー&ホワイダニットによってミステリの本質を深く掘り下げた東野文学の最高峰。


■夜は短し歩けよ乙女

最高に楽しませてもらった。本を読んでいるというより映像を見ているように、物語の中の情景が目の前に映し出されていった。登場人物も皆魅力的で、自分もこんな人たちとめぐり合って、こんな不思議な体験をしてみたいと思った
---あらすじ---
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。


■李歐

内容は重く血生臭いところもあるが、幻想的な桜を傍らに、幻想的な雰囲気に包まれながら読んだ。高村さんらしい壮大で長い作品
---あらすじ---
惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。その名は李欧。平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は、その日、運命に出会った。ともに二十二歳。しかし、二人が見た大陸の夢は遠く厳しく、十五年の月日が二つの魂をひきさいた。『わが手に拳銃を』を下敷にしてあらたに書き下ろす美しく壮大な青春の物語。


■アルケミスト

自分の夢を信じて海を越え、砂漠を渡り、いろいろな経験をしてたどり着く先は・・・。なんとも哲学的・幻想的・冒険的で子供から大人まで楽しめる作品。元気をもらった
---あらすじ---
羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。


■雷の季節の終わりに

夏の夜にお勧めの本。ホラーというより、日本の昔話に出てくるような不思議な世界という感じ。読みやすい文体ですぐに引き込まれる
---あらすじ---
雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない─。地図にも載っていない隠れ里「穏」で暮らす少年・賢也には、ある秘密があった─。異界の渡り鳥、外界との境界を守る闇番、不死身の怪物・トバムネキなどが跋扈する壮大で叙情的な世界観と、静謐で透明感のある筆致で、読者を“ここではないどこか”へ連れ去る鬼才・恒川光太郎、入魂の長編ホラーファンタジー。文庫化にあたり新たに1章を加筆した完全版。


■つくもがみ貸します

なんともほのぼのとしたお話で、清次とお紅とつくもがみたちとのやりとりが面白い。お紅の気持ちの切り替わりが突然すぎた気もしたが、最後はあのオチでよかった
---あらすじ---
お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟2人が切り盛りする小さな店「出雲屋」。鍋、釜、布団と何でも貸し出す店ですが、よそにはない奇妙な品も混じっているよう。それらは、生まれて百年を経て、つくもがみという妖怪に化した古道具。気位高く、いたずら好きでおせっかい、退屈をもてあました噂超大好きの妖たちが、貸し出された先々で拾ってくる騒動ときたら…!ほろりと切なく、ふんわり暖かい、極上畠中ワールド、ここにあり。


■狼は瞑らない

ひさびさに興奮した本。人間の都合を寄せ付けない大自然の中で繰り広げられる山男達の死闘。山好きでなくても楽しめる
---あらすじ---
佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警備課に在籍し、SPとして、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。いまは一線を退き、北アルプスと立山連峰に挟まれた広大な山岳地帯で遭難者を救助する、山岳警備隊の隊員である。その佐伯を狙う謎の暗殺者集団。彼らは、警察と政界の闇を知りすぎた佐伯を消すために送り込まれた“掃除屋”だった。


■鴨川ホルモー

「ホルモー」ってなんだろう?という好奇心だけで読んでみた。電車の中、会社の休み時間など人のいるところで読むと、笑いをこらえきれず「ぴゅろお」と自滅する
---あらすじ---
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。






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雷の季節の終わりに - 恒川光太郎

2010-07-27 20:38:19 | おすすめ小説
↓夕暮れの空にわきおこる雷雲と稲妻(東京)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


昨日、雷の季節だと書きましたが、それに絡んで、
最近読んだこの季節におすすめの小説をご紹介します。
その名も、



という、まさにドンピシャのタイトル。
ちょっと怖くて不思議な世界の物語で、夏の夜に読めば涼しくなることうけあいです。

■あらすじ
雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない─。地図にも載っていない隠れ里「穏」で暮らす少年・賢也には、ある秘密があった─。異界の渡り鳥、外界との境界を守る闇番、不死身の怪物・トバムネキなどが跋扈する壮大で叙情的な世界観と、静謐で透明感のある筆致で、読者を“ここではないどこか”へ連れ去る鬼才・恒川光太郎、入魂の長編ホラーファンタジー。文庫化にあたり新たに1章を加筆した完全版。(「BOOK」データベースより)


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おすすめ小説第9弾

2010-07-10 09:16:03 | おすすめ小説
最近読んだ小説の一言レビュー第9弾。
今回ご紹介する本たちは、不思議な世界、ちょっと変わったストーリーが多いです。
現実逃避にはうってつけ。
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■脳男

自我を持たないというのがどういうことなのか考えたこともなかったので、鈴木一郎の存在は新鮮な驚きだった。なので、彼がどんな行動をしていくのか興味がわき読み進めた。全体的にスピード感があり、知らない世界も覗けて面白かった
---あらすじ---
連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが…。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。


■リヴィエラを撃て(上)

スケールの大きさと複雑な組織関係で、誰が誰の敵なのか混乱しながら読んだが、それが飲み込めてくると面白くなる。裏社会の非常さと裏切りの中で生きていく人間の苦悩が伝わってくる
---あらすじ---
1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。それが、全ての序曲だった―。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ『リヴィエラ』とは何者なのか?その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる!空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。


リヴィエラを撃て(下巻)
何かを守るために人を殺すという人間の愚かさを感じた。各国の陰謀、複雑な組織、歴史的背景などがすべて緻密に絡み合って、とても読み応えのあるものだった。ラストは若干気が抜けたが、次々変わる場面展開で引き込まれ十分に楽しめた
---あらすじ---
CIAの『伝書鳩』とともに、父の仇である『リヴィエラ』を追っていたジャック。複雑怪奇な諜報機関の合従連衡。二重・三重スパイの暗躍。躍らされる者たち。味方は、敵は誰か。亡命中国人が持ち出した重要書類とは?ジャック亡き後、全ての鍵を握るピアニストは、万感の思いと、ある意図を込めて演奏会を開く。運命の糸に操られるかのように、人々は東京に集結する。そして…。


■東京島

なんだかどれもが中途半端な感じで終わってしまった。「31人の男とたった一人の女」というふれ込みの割には、清子の女帝ぶりもイマイチだし、途中で他の女が登場するし、その設定があまり活かされていない。ホラーにもミステリーにも冒険小説にもなりきれなかった気がする
---あらすじ---
清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。三十一人、その全てが男だ。救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女には違いない。求められ争われ、清子は女王の悦びに震える─。東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世紀。谷崎潤一郎賞受賞作。


旅のラゴス
無性に自分も旅に出たくなった。あの異国の地を歩き回るときの高揚感をすごく感じた。その一方、文明と科学の進化ゆえに、危険思想の出現や貧富の差、近隣諸国との戦いなど、どうしても避けられない人間の愚かさと弱さも実感した
---あらすじ---
北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。


■占星術殺人事件

完全にやられた。この中の誰かが犯人なら、この人だろうというのは検討がついたが、それ以外のことはまったくわからなかった。御手洗のキャラクターも魅力的で、この物語を盛り上げてくれた。ラストも納得で感動
---あらすじ---
密室で異様な死体となって発見された画家がのこした奇怪な遺言状。その内容は“肉体を支配する星座に従って、6人の若い女性から必要な各部を切り取り、新しい不滅の肉体を合成する”というものだった。そして1ヵ月後、6人の女性が行方不明となり、遺言通り次々にバラバラ死体となって発見された……。日本ミステリー史上に燦然と輝く傑作。御手洗潔(みたらいきよし)初登場!


■六枚のとんかつ

バカだアホだとあまりに言われているので、逆にどんだけアホなのか期待して読んでみた。どんなことがあっても最後まで全うしようと心に誓い挑んだが、覚悟していたほどではなく、どうせならもっとアホでもよかったとさえ思う。こういうのは嫌いじゃない
---あらすじ---
『メフィスト賞』第三回受賞作。大笑いか激怒かっ!?決して読む者の妥協を許さぬ超絶アホバカ・ミステリの決定版、遂に登場!流麗にしてクレバー。この“難問”を自力で解いた時には感動すらおぼえる表題作。思わず“ナルホド”とヒザを打つ『音の気がかり』。“ウゲッ”と絶句する『しおかぜ17号四十九分の壁』他、全15編+αを完全収録。



■虐殺器官

深い、暗い、重い・・・。近未来の話だが、妙にリアルで描写も生々しい。虐殺を誘発する原因は原始的だが納得できるものがあり、それをする理由も共感はできないが、理解はできた。こんなことを考えた作者に感服。これからもどんどん斬新な作品を出してもらいたかった
---あらすじ---
9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?ゼロ年代最高のフィクション、ついに文庫化。


■ボーダーライン

生まれながらの悪人といわれた信吾という人物をもう少し深く掘り下げてほしかった。親という絶対的な味方の存在を改めてありがたく思った。ラストはちょっと救われる
---あらすじ---
ロサンゼルスの日系企業で働く探偵のサム永岡は、一人の若者を探すように命じられた。国境に近い町で見つけた彼は、天使のような笑顔を見せながらいきなり発砲してきた―。人としての境界を越えた者と、そんな息子の罪を贖おうとする父親。ふたりにかかわった永岡もまた、内なるボーダーラインを見つめる…。重層的なテーマが響く傑作長篇。


■照柿(上)

高村薫の本は最初はしんどくてなかなか辛いものがあったが、結構な作品数を読んだ今となってはこの描写にも慣れ、逆に軽い文章を読み続けると妙にまた読みたくなる。あのクールな合田の新たな一面が見れる作品。熱い
---あらすじ---
ホステス殺害事件を追う合田雄一郎は、電車飛び込み事故に遭遇、轢死した女とホームで掴み合っていた男の妻・佐野美保子に一目惚れする。だが美保子は、幼なじみの野田達夫と逢引きを続ける関係だった。葡萄のような女の瞳は、合田を嫉妬に狂わせ、野田を猜疑に悩ませる。『マークスの山』に続く合田刑事第二幕。


■照柿(下)

なんだか「合田のからまわり物語」という感じだった。恋愛も嫉妬も、特に実を結ぶというほどでもなく終わってしまった
---あらすじ---
難航するホステス殺害事件で、合田雄一郎は一線を越えた捜査を進める。平凡な人生を十七年送ってきた野田達夫だったが、容疑者として警察に追われる美保子を匿いつつ、不眠のまま熱処理工場で働き続ける。そして殺人は起こった。暑すぎた夏に、二人の男が辿り着く場所とは―。現代の「罪と罰」を全面改稿。





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インシミテル-米澤穂信

2010-07-07 20:47:38 | おすすめ小説
↓砂漠と要塞のフォトコラージュ(モロッコ&ウズベキスタン)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより



米澤穂信さん著の、

インシテミル

インシテミル

価格:720円(税込、送料別)



を読みました。
ある施設に閉じ込められた登場人物たちが殺されていくという、
クローズドサークルの典型ともいうべき作品です。
こういう設定にありがちな「つっこみどころ」もたくさんあるのですが、
それは冒頭で「警告」されるので、それはそれとして読むと面白いです。

■あらすじ
「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった─。


実は、取り寄せてから初めて知ったのですが、この秋に映画化されるとのこと。
主演は藤原達也さんで、その他出演者もなかなか豪華。

インシテミル公式サイトも公開中なのでチェックしてみてください。


ちなみに、この「インシテミル」という意味は、「淫してみる」だそうです。



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占星術殺人事件-島田荘司

2010-06-17 21:04:50 | おすすめ小説
↓星が輝く砂漠のキャラバン(CG)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより




島田荘司さんの傑作、

占星術殺人事件

占星術殺人事件

価格:750円(税込、送料別)



を読みました。
さすが語り継がれるミステリーだけあってもう大満足。

■あらすじ
密室で異様な死体となって発見された画家がのこした奇怪な遺言状。
その内容は“肉体を支配する星座に従って、6人の若い女性から必要な各部を切り取り、新しい不滅の肉体を合成する”というものだった。
そして1ヵ月後、6人の女性が行方不明となり、遺言通り次々にバラバラ死体となって発見された……。日本ミステリー史上に燦然と輝く傑作。




作中、作者は、謎を解くためのすべての材料を提示した上で、

私は読者に挑戦する

と2度に渡って挑戦状を叩きつけるのですが、
結局どうがんばっても、もろもろのトリックはまったくわかりませんでした。
なにしろ、この事件は本の中で、

日本中が40年かかっても解けなかった

という難問中の難問なのです。




しかし、その見事なまでの仕掛けに、
からくりが明かされた時には、悔しさを通り越してもはや爽快。
我こそはという方は、ぜひ作者の挑戦に挑んでみてください。




でも、


ムリだろうなぁ…




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旅のラゴス-筒井康隆

2010-06-13 10:18:26 | おすすめ小説
↓「旅のラゴス」のイメージ(ペルー)
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筒井康隆さんの、

旅のラゴス

を読みました。
あらすじを読んで、すぐに購入した本ですが、旅好きの方にはぜひお勧めの一冊です。

■あらすじ
北から南へ、そして南から北へ。
突然高度な文明を失った代償として、
人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。
集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、
生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?
異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に
人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。


中世の街並みとどこまでも続く荒野(ウズベキスタン)


まず読み始めると、あの異国を歩き回るときのワクワク感が沸き起こってきて、
それを知っている人ならきっと、すぐに旅行に行きたいと思うはず。
そして、この世界のちょっと不思議な常識の中で続くラゴスの旅は、
当然一筋縄では行かないもので、様々な危険な目にあいながらも前に進んでいくのです。


朝日に染まるサハラ砂漠(モロッコ)


一生を旅に捧げたラゴスは哲学的でもあり、

かくも厖大な歴史の時間に比べればおれの一生の時間など焦ろうが怠けようが
どうせ微々たるものに過ぎないことが、おれにはわかってきたからである。
人間はだたその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに
可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。

などと言っていて、私にも大いに共感するところがありました。
旅情を掻き立てられながら、かつ、

あ、なるほど。そうかもしれない

と何かに気づく不思議な物語。
そんな世界にトリップしてみたい方はぜひ手にとってみてください。



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東京島-桐野夏生

2010-06-09 21:21:47 | おすすめ小説
↓電気も水道もない離れ島(マレーシア)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより



今年の夏に映画が公開される桐野夏生さんの、

東京島

東京島

価格:580円(税込、送料別)



を読みました。
湊かなえさんの告白とともに、今話題になっているので、少しご紹介します。

■あらすじ
清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。
その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。三十一人、その全てが男だ。
救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女には違いない。
求められ争われ、清子は女王の悦びに震える─。
東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世紀。谷崎潤一郎賞受賞作。


チチカカ湖(ペルー)


読んだ感想を正直に書くと、
なんだかどれもが中途半端な感じで終わってしまい、
「31人の男とたった一人の女」というふれ込みの割には、清子の女帝ぶりもイマイチだし、
途中で他の女が登場するし、その設定があまり活かされていないという感じでした。

それでも、この内容が映画でどのようになるのか気になったので、
「東京島」の公式HPの予告を見てみると、
まず、舞台となる島がイメージどおりであることに驚きました。
よく見つけたなという感じで、本を読んでから見るとちょっと感動するかもしれません。
また、主人公の清子を木村多江さんが演じるのですが、
これは、本のイメージとは違い、逆に良かったです。
(本のままの清子だときっと映像的にきつい)

また、さらに調べると、
この内容にそっくりなことが過去に実際に起こっていたという事実を発見。
それは、

アナタハンの女王事件

というもので、
太平洋を航海中、米軍の空襲により、アナタハン島に漂流した32人の男性と1人の女性が、
まさに生きるためにサバイバル生活を強いられ、
さらにその一人の女性を巡って殺人事件や謎の行方不明が続発。
そのうち、すべての元凶はその女性にあるとし、
女性は男達に命を狙われ島の中を逃げ回るが、救出に来た船で辛くも脱出に成功。

詳しくは、上記のリンクを参照してほしいのですが、これはかなり衝撃的です。

私的には、本のほうはイマイチでしたが、
いろいろリンクしているので、一度読んでみるのもいいかもしれません。



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おすすめ小説第8弾

2010-06-01 21:38:57 | おすすめ小説
最近読んだ小説の一言レビュー第8弾。
今回ご紹介する10冊は、なかなかバラエティーにとんだスケールの大きいものが多いです。
今話題の「告白」もあるので参考にしてみてください。
 →「旅友小説」バックナンバーはこちら


国境

北朝鮮の内情とその理不尽さに改めて疑問を抱いた。そんな中でもやっぱり生き抜く桑原はすごい。最後はホロリとさせられた
---あらすじ---
衝撃だった。ここまで悲惨な状況だとは思ってもみなかった。それでもなお、この国は“地上の楽園”なのか。建設コンサルタント業の二宮と暴力団幹部・桑原の「疫病神コンビ」が、詐欺師を追って潜入した国・北朝鮮で目にしたものは、まるで想像を絶する世界だった―。読み出したら止まらないサスペンス超大作。


魔術はささやく

次々不可解な事件が起こり、その原因や理由が気になって一気に読み終わってしまった。守もいい子だが、まわりの人の優しさに心が和む。ラストは気持ちがよかった
---あらすじ---
それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた…。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。日本推理サスペンス大賞受賞作。


レディ・ジョーカー(上巻)

これからスピードが乗り始める助走。前半は、諸々の背景の描写が続きちょっと退屈したが、後半から一気に盛り上がり、そのままの勢いを次へつなげている。面白い
---あらすじ---
空虚な日常、目を凝らせど見えぬ未来。五人の男は競馬場へと吹き寄せられた。未曾有の犯罪の前奏曲が響く─。その夜、合田警部補は日之出ビール社長・城山の誘拐を知る。彼の一報により、警視庁という名の冷たい機械が動き始めた。事件に昏い興奮を覚えた新聞記者たち。巨大企業は闇に浸食されているのだ。ジャンルを超え屹立する、唯一無二の長篇小説。毎日出版文化賞受賞作。


レディ・ジョーカー(中巻)

場面が次々と変わりスピード感がある展開。上巻の長い助走がここにきて生きてきた。最終巻が楽しみ
---あらすじ---
城山は、五十六時間ぶりに解放された。だが、その眼は鉛色に沈んだままだ。レディ・ジョーカーを名乗る犯行グループが三百五十万キロリットルのビールを“人質”に取っているのだ。裏取引を懸念する捜査一課長に送り込まれた合田は、城山社長に影のごとく付き従う。事件が加速してゆく中、ふたりの新聞記者は二匹の猟犬と化して苦い臭跡を追う。─カオスに渦巻く男たちの思念。


レディ・ジョーカー(下巻)

だんだんページがなくなっていくのが寂しいくらい面白かった。物語の世界にどっぷり浸れたし、自分の人生も思わず考えてしまった
---あらすじ---
消エルコトニシタ…。レディ・ジョーカーからの手紙が新聞社に届く。しかし、平穏は訪れなかった。新たなターゲットへの攻撃が始まり、血色に染められた麦酒が再び出現する。苦悩に耐えかねた日之出ビール取締役、禁忌に触れた記者らが、我々の世界から姿を消してゆく。事件は、人びとの運命を様々な色彩に塗り替えた。激浪の果て、刑事・合田雄一郎と男たちが流れ着いた、最終地点。


暗礁(上)

桑原と二宮の掛け合いが健在で楽しい。中川もいい味出してきた。「国境」よりも軽い感じで一気に読める
---あらすじ---
疫病神・ヤクザの桑原保彦に頼まれ、賭け麻雀の代打ちを務めた建設コンサルタントの二宮啓之。利のよいアルバイトのつもりだったが、その真相は大手運送会社の利権が絡む接待麻雀。運送会社の巨額の裏金にシノギの匂いを嗅ぎつけた桑原に、三たび誑し込まれる契機となった―。ベストセラー『疫病神』『国境』に続く人気ハードボイルド巨編。


暗礁(下)

死にそうで死なない桑原のイケイケ振りがいつもながらに面白い。今回もたくさん登場人物が出てきてちょっと混乱したが、最後はストンとまとまった
---あらすじ---
警察組織と暴力団の利権の草刈場と化していた奈良東西急便。その社屋放火事件の容疑者に仕立て上げられた二宮に、捜査の手が伸びる。起死回生を狙う桑原は、裏金を管理する男を追って二宮とともに沖縄へ飛ぶが、二人を追い込む網はそこでも四方八方に張り巡らされていた―。超弩級のエンターテインメント大作。想定外の興奮と結末。


【入荷予約】 告白

第一章でガツンとやられて、このフリで最後のオチがどうなっているのか気になりどんどん読み進んだ。同じ出来事でも人によりこうまで違う見方をするということを改めて考えさせられ、いかに主観で生きているのかを実感した。ラストは、ここまでするかという気持ちとわからなくもないという気持ちの半々。読んでよかった作品
---あらすじ---
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!“特別収録”中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。


Out(上)

どこにでもいそうな平凡な生活をおくる女たちが、ちょっとしたきっかけで全く別の世界に転がっていく。妙に生活臭く現実味がある登場人物たちに、なんだか他人事ではないかも思ってしまった
---あらすじ---
深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。’98年日本推理作家協会賞受賞。


Out(下)

恐ろしさを認識しつつも雅子の思いに共感してしまった。最後はいろいろなことが一気におきて、ヨシエの火事なんかはサラッとしすぎていたので、もう少し掘り下げてもよかったのではと思う。今後の雅子がどうなったのか気になる。面白かった
---あらすじ---
主婦ら四人の結束は、友情からだけではなく、負の力によるものだった。その結びつきは容易に解け、バランスを欠いていく。しかし動き出した歯車は止まることなく、ついに第二の死体解体を請け負うはめになる。彼女たちはこの現実にどう折り合いをつけるのか。大きな話題を呼んだクライム・ノベルの金字塔。’98年日本推理作家協会賞受賞。





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告白-湊かなえ

2010-05-27 20:46:06 | おすすめ小説
↓学校の桜(東京)



今日、湊かなえさんの「告白」を読みました。



以前から、目の端ではチラチラ見ていたのですがなかなか手が出ず、
この間「この本を一緒に買うとポイント3倍」というのにつられて買ってみました。

この本の紹介では、


「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!“特別収録”中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。


というように書かれており、冒頭の文章にはちょっと興味を引かれましたが、
実際に読んでみると、第一章でそれ以上の衝撃を受ける事になりました。

ひとつの事柄をその関係者がそれぞれの立場で語っていくのですが、
同じ事件なのに、その人によってこうもとらえ方が違うのかという、
当然といえば当然のことをまざまざと見せつけられ、
いかに普段、主観で生きているのかということを気づかされました。

それとは別に、今回もうひとつ気づいたことがりました。
それは、直接本の内容とは関係ないことですが、
この本を読んだ人の感想を見て思ったことです。

「○○のやったことは間違ってる」

というように、
本に出てくる登場人物の行動、ひいては作者についてまでひどく中傷しているのですが、
この感想はいったいなんなのだろう…という疑問です。

確かに本の中では酷いことをしていて、これが現実なら確実に「間違っている」のですが、
これはあくまで、物語の中で生きているキャラクターがやっていることであって、
そんなことをいちいち批判していたら、
例えば、猟奇殺人が起こる物語なんて書けないのではないかと思うのです。

「○○のやったことには共感できない」

というなら大いに納得なのですが、これを書いた作者まで批判するなんて、
現実と物語を混同しているのではないかと思ってしまいます。

物語は物語として割り切って読むものだ、と思う今日この頃。


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2010年本屋大賞

2010-04-30 20:08:09 | おすすめ小説
先週、2010年本屋大賞が発表されました。
GWでの旅行の際、一冊鞄に忍ばせてみてはいかがでしょうか。
ちなみに私は今、本屋大賞ではありませんが、
毎日出版文化賞を受賞した高村薫さんのレディ・ジョーカー(上巻)を読んでいます。


■大賞 天地明察

江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること─。碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!早くも読書界沸騰!俊英にして鬼才がおくる新潮流歴史ロマン。


■2位 神様のカルテ

神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。夏目漱石を敬愛し、ハルさんを愛する青年は、信州にある「24時間、365日対応」の病院で、今日も勤務中。読んだ人すべての心を温かくする、新たなベストセラー。第十回小学館文庫小説賞受賞。


■3位 横道世之介

なんにもなかった。だけどなんだか楽しかった。懐かしい時間。愛しい人々。吉田修一が描く、風薫る80年代青春群像。


■4位 神去なあなあ日常

美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ~!高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。


■5位 猫を抱いて象と泳ぐ

伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの密やかな奇跡。触れ合うことも、語り合うことさえできないのに…大切な人にそっと囁きかけたくなる物語です。


■6位 ヘヴン

「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら─」驚愕と衝撃、圧倒的感動。涙がとめどなく流れる─。善悪の根源を問う、著者初の長篇小説。


■7位 船に乗れ!(1) 船に乗れ!(2)  船に乗れ!(3)
音楽一家に生まれた僕・津島サトルは、チェロを学び芸高を受験したものの、あえなく失敗。不本意ながらも新生学園大学附属高校音楽科に進むが、そこで、フルート専攻の伊藤慧と友情を育み、ヴァイオリン専攻の南枝里子に恋をする。夏休みのオーケストラ合宿、市民オケのエキストラとしての初舞台、南とピアノの北島先生とのトリオ結成、文化祭、オーケストラ発表会と、一年は慌しく過ぎていく。書き下ろし、純度100パーセント超の青春2音楽小説。


■8位 【入荷予約】 植物図鑑

ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」「─あらやだ。けっこういい男」楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる─。書き下ろし番外編に加え、イツキ特製“道草料理レシピ”も掲載。


■9位 新参者

日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が…」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。


■10位 1Q84 BOOK1 (4月-6月)

村上春樹7年ぶりの新作!2009年一番売れた長編小説!1985年、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、1994年、『ねじまき鳥クロニクル』、2002年、『海辺のカフカ』。そして今年、待望の新作長編刊行!心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。





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