老夫婦バックパッカー世界旅

定年退職後、老夫婦で安宿を泊まり歩きの世界旅の記録です

古稀を知る

2008-01-04 14:43:47 | 愚観想
2008年の初めに当りおめでとうと申し上げます。

今年から週1回ほど「愚観想」と称して、世の中の出来事に関して私の感想を申し述べようと思います。僧慈円の愚管抄をまねたわけではありませんが、政治、経済、社会問題等について私なりの考え方を皆さんにお伝えしようとの心積もりであります。

昨年の暮れ、NHKの古典講読、漢詩・杜甫を聞いておりましたところ、「古稀」の出典に出会いました。計らずも今年は私は古稀を迎えます。「もう十分生きた」と思いますので、向後に憂いなく言いたいことを思う存分言わせてもらいましょう。

因みに「古稀」の出典のことですが、所は中国、西暦758年、唐の時代で玄宗皇帝が安録山の闘いに破れ、息子の粛宗の時代、杜甫47歳の時の詩・曲江二首の中に出てきます。左拾遺として長安に出仕していたが、粛宗との折り合いが悪く退庁後に酒を飲み憂さを晴らした時のものと知りました。

毎日、着ているものをも質にいれて江頭を酔い歩き、酒代の借金が増えるばかり。
「人生七十古来稀」
と友人と酒を飲んで人生を楽しむに限ると言い聞かせている詩です。

あの生真面目な杜甫ですら、このように酒を飲んで憂さを晴らしていたかと思うと、なにか近親感が湧いて参ります。