京都御所の2016年春の一般公開は、4月6日(水)から10日(日)までの5日間ということで、桜は散り始めているかもしれないと思いながらも、4月7日(木)から9日(土)の3日間、春の京都へ。
紫宸殿(ししんでん)
4月6日(水)は、あいにくの雨でしたが、それでも沢山の観光客でした。
公開時間は、午前9時から午後3時30分までで、最終退出時刻は午後4時15分です。
京都御所は、通常ならば前もっての申し込みがなければ参観できませんし、参観するには手続きが面倒だったり、定員や時間が決められていて旅程に組み込みにくい名所です。しかし、年に2回行われる一般公開の時期だけは申込の手続不要で、自由に参観できます。強い雨が降らなければ、ゆっくりと参観できたのですが、残念です。
京都御所の美しい外壁
京都御所は美しい外壁で囲まれています。
以前は、心無い修学旅行生等による外壁への落書きがひどかったのですが、壁が全面修復され大変きれいになり、壁際にセンサーが設置されるようになりました。
壁に近づくとセンサーが作動して、大きなブザー音と「大切な文化財です!」というアナウンスが鳴り響くそうです。
平等院
4月7日(金)は晴れて、絶好の行楽日和です。今日は、有名な世界遺産『平等院鳳凰堂』へ!。
『平等院鳳凰堂』は、2014年10月1日に、2年あまりをかけた修理が終わり、美しく蘇りました。
桜・湖面・平等院鳳凰堂を見ていると、あの有名な『この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば(この世は自分のためにあるようなものだ。満月のように欠けているものはない)』を思い出してしまいます。
宇治公園の桜
平等院から、宇治川にかかる橘橋を渡り、中洲の宇治公園へ。散り始めた桜を見ながら公園を散策。
宇治公園には、 高さ15mで日本最大で最古の「十三重石塔」がありました。朝霧橋を渡って、平等院とは対岸にでます。
宇治上神社
『平等院鳳凰堂』から歩いて約15分で、宇治川を挟んで対岸の朝日山の山裾に、日本最古の神社建築の本殿がある『宇治上神社』があります。世界遺産にも登録されています。
本殿(国宝)は平安時代後期に伐採された木材が使われていて、一間社流造りの三殿からなり、左右の社殿が大きく、中央の社殿が小さいのが特徴です。拝殿(国宝)は、鎌倉時代前期に伐採された桧が使用されており、鎌倉時代の優れた建物遺構となっています。
JR宇治駅の茶壷郵便ポスト
ミケランジェロ作「最後の審判」
地下鉄北山駅を出るとすぐ隣に、京都府立陶板名画の庭(70歳以上は入場無料)があります。世界で初めての絵画庭園で、最後の晩餐等名画8点を陶板画で再現しています。観光のバスツアーでは立ち寄らないようで、美術に興味のある人にはゆっくり鑑賞ができる穴場です。余りにも素晴らしいので、3枚ほど写真をアップしておきます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」
ルノアール作「テラスにて」
スーラ作「ラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後」
京都府立植物園の桜
京都府立植物園は、大正13年(1924年)に開園した日本最古の公立総合植物園です。
総面積:約240,000㎡(甲子園球場 約6個分)、 植物の数:約12,000種類、約120,000本。
訪れた時には、桜が満開で、他にチューリップや椿にシャクヤクが咲いていました。温室ではベコニア展が開催されていました。
京都府立植物園のチューリップの花壇
半木の道(なからぎのみち)の紅枝垂れ桜
半木の道(なからぎのみち)は、賀茂川左岸の北大路橋から北山大橋までの800mの桜のトンネルです。
京都府立植物園の桜が満開でしたが、半木の道の紅枝垂れ桜も、上賀茂神社前まで続く賀茂川岸の桜並木も満開でした。
賀茂川岸の桜並木
社家町
「社家町」とは、神主さんなど神職(社家)の住宅が集まる町の事です。神職は、神社のすぐ側に家を構える事が多く、社家町が形成されました。
上賀茂神社は毎日数多くの人出で賑わっていますが、この社家町は意外と見過ごされがちのようで、行き交う人の数もそれほど多くはありません。閑静な雰囲気で落ち着いており、社家町の雰囲気を楽しみながらぶらぶら歩くのに最適です。
上賀茂神社
上賀茂神社は、雷の御神威があるとされ、厄除けや方除の神様として信仰されています。又、「源氏物語」で有名な紫式部が縁結びを願って通ったという話のために、縁結びのスポットとしても京都で人気のある場所です。
神社の前の不思議な二つの「砂山」は、「立砂(たてすな)」と呼ばれるもので、御祭神「賀茂別雷大神」が降臨したとされる神山を模して作ってあるそうです。
渡月橋
京都・嵐山の象徴的存在『渡月橋』は、桂川の北岸と中之島を繋ぐ全長155mの橋です。中之島から南岸を結ぶ橋は『渡月小橋』と呼ばれる別の橋となっています。
『渡月橋』の見た目は周囲の景観に溶け込むような木製に見えますが、それは欄干部分のみで橋脚・橋桁は鉄筋コンクリート製です。車が通ることを知らない人もいるようですが、2車線の車道が通っており、路線バスも渡月橋を渡ります。
天龍寺・曹源池庭園
天龍寺は、世界文化遺産でもある臨済宗の大本山です。
かつては渡月橋や天龍寺の西に広がる亀山公園までもが境内だった広大な寺院です。
新・竹林の散策路
「竹林の小径」と「新・竹林の散策路」は、京都でも押しも押されぬ代表的な観光スポットで、観光客を乗せて人力車が行き交う竹林の道は、誰もが訪れたいところです。
ただし、「竹林の小径」は人で混雑していますが、「新・竹林の散策路」の方は新しいスポットだけに「超」がつくほどの穴場!です。