柏をはじめ、千葉県の話題&出来事

千葉県のみならず、首都圏(一都三県)の話題や、東葛地域のトピックを綴るブログです。

音楽都市“柏”なるか【En’s】

2006年07月11日 | 都市考察など
柏フリーマガジン『En’s』のVol.6で柏の音楽事情のようなものが書かれてあり、
興味深く読ませていただきました。ん~、面白い。

『様々なジャンルの音楽とLIVE HOUSEが存在する“音楽都市”』と銘打った記事
の中にこんなことが書いてありました。

「ただ一つ言えることは、音楽都市として発展する素地を既に持っているところだ。」

確かに、全くその通りです。ただ現時点で言うと、柏はまだ“音楽都市”としては幾分
未発展なところが多い。まず、何を定義して音楽都市なのか?ですが、CDショップや
レコードショップが充実してるから音楽都市、ということではもちろん全然ありません。
そこで何が演奏、作曲されているのか?に焦点が当てられます。

例として高円寺、下北沢を挙げてみましょう。以上ふたつとも駅前などにライブハウス
が点在し、いわゆる“ミュージシャンの街”という面を見せます。もちろん、柏周辺にも
ライブハウスは結構多いです。ではその3つの街は音楽都市として横並びなのか?
と言うと、そうではありません。ライブハウスの機材性能、PAの技術力、そして出演
バンドのレベル、それらを総合的に見ると柏はその二つの街に比べ、ここは悔しがる
とこですが、及ぶべくもありません。

何故なのだろうか。一番大きい理由は、時間の蓄積です。柏では90年代頃から音楽
が隆盛してきました(たぶん)。まだ10年ちょっとくらいのものです。一方高円寺はどう
か。こちらは70年代頃から既にそういう性格、素地が出来ていました。単純に考えて
も3倍の違いがそこにはあります。“蓄積された量”が違うのです。まあ、理由は他に
も色々あるんですが・・・

音楽とは一種の文化事業です。音楽都市とは、言ってみれば文化都市とも言えます。
流石に一朝一夕でなれるようなものではありません。長い年月をかけて研ぎ澄まし、
磨き上げ、先鋭化させていかなくてはなりません。道は長いですね~

しかし柏、潜在力は備わってきてると思います。生かすも殺すも“人”次第でしょう。