こんちゃんの夜の散歩は彼にしてはものすごい運動量で「部活」と呼んでいる。
冬のときも家に戻ると暴れたり、兆候はあったのだが。
春になって体を動かしたくてたまらないのだろうか。
とにかく暴れん坊である。・・・男の子よのう。
一番暴れているところは撮影できなかったのだが、
この公園に来ると必ず、わたしを軸にして、こんなふうにぐるぐる回る。
これをわたしは「(こんちゃんの)自主練」と呼んでいる。
暑がりのくせに、走り込みでさらに暑くなって、はあはあいってる。
「そうはいっても、もうお年なんだから」
と、止めたくなるのだが、体が元気になってきて、うれしくて、走りたいのかもなあ。
そう考えると、走りたいだけ走りなさい、と、言いたくなる。
まあでも、ある程度のところで、止める。

「まだまだ練習したいんじゃがなあ」
というのを、
「大丈夫だよ、これだけ練習したんだから、きっとレギュラーになれるよ」
などとなだめすかして帰る。
帰り道も走る。横断歩道も走る。元気だのう。

外でこれだけ暴れたんだから、
おうちへ帰ったらおとなしくなるかなあ、
と思ったけれど、ぜんぜんそんなことはない。
足を洗ってさあごはんというと、なんだか興奮するみたいで、
大体いつもこんな具合に部屋はめちゃくちゃになる。

わしのめしわしのめし
といってまとわりついて、ジャンプしたり、噛みついたり、
ワイルドなことこの上ない。

部活にせいを出してもこれだけ元気な老犬とは。
元気なことは幸いだけど、調子に乗りすぎないでおくれよ。