わたしたちの教科書 第３話

あのカバンの中に教科書は入ってるのだろうか？

先週の疑惑はそのまま、空のカバンとなって現れました。

まさに予想通りです。

裁判官と弁護士VS雨木副校長＆教師陣。

珠子はカバンに入っていたはずの教科書やノートの行方を尋ねますが、

「わかりません」という答え。

それは初めからないのかという裁判官に、

「そうかもしれない」と応えるあたり海千山千の印象です。

珠子は加地を睨みますが、加地は状況がつかめず首をゆするばかり。

この間抜け・・悔しいじゃないですか・・

こうなることを予測しながら写真もとらずみすみすカバンを渡してしまった。

珠子の悔いは雨木にさらに問いかけます。

明日香はいじめで亡くなったのではないか？

それにも加地は無言で周りの顔色を見るばかり。

もちろん雨木の応えは「NO」この学校にいじめはありません。

珠子の去ったあと、雨木に聞いてみるも、

加地はまた丸め込まれています。

その雨木の言葉通り、珠子のところに走り、

学校の事は学校で解決する、駆け引きなどしなくても協力するといいます。

どこまでも事態を理解できてない加地にさすがに珠子も絶句ですが、

親切に教えてあげるのです（皮肉）

学校はいじめを認める気はないし、雨木は証拠隠滅する気だと。

もう教科書はでてこないかもしれない・・黙る加地。

その学校と闘う珠子だが、「あなたはできるのですか？」

 

精神科医を訪ねている珠子。

大人は子供に何も示してあげることができない。

子供たちの自殺は自爆テロ。

職員室ではいじめを問いかける加地にアホなことばかり話し、相手にしません。

ついでに大城先生の噂も。

過去の学校で生徒の父親と不倫したとか。

理科の授業中。

加地は英語の勉強をしていた山藤に注意し、軽くこづきました。

しかし山藤は怒り、そのまま教室を出て行きました。

大城先生は内職をしても怒らないと捨てぜりふ。

その後その母親が学校に乗り込んできます。

加地が息子＠山藤を殴ったことに反省の色がない。

授業中に内職をするのは受験勉強であり、落ちたら学校は責任をとれるのか。

給食費の滞納も「頼んで行かせてるわけではない」という理由だから。

ただ驚く加地は反論しても大城のひたすらの謝罪に首を傾げるばかり。

大城に何のために学校があるかと問いかけても「わかりません」

しかし、こういう保護者が跋扈する世の中なんですね。

 

養護施設から送ってきた明日香の荷物の中に、携帯電話が入っています。

開いてみても何一つデータがありません。

しかし、裏のバッテリーをあけるとプリクラが。

明日香と一緒に写ってる子は先日学校で見た子。

「ともだち」と書かれた唯一のもの。

珠子の作戦がはじまりました。

ラフマニノフに興味がある・・家で思う存分ピアノを弾けない様子。

珠子の家に招待して弾かせてあげる？喜ぶ朋美。

しかしその様子を加地に見咎められました。

生徒が混乱すると言う加地。

誰がするかね？むしろ教師の方が逃げ腰だからでしょう。

しかしあくまで理想を追究の加地は生徒を疑わず自分のやり方でやるという。

そんな加地に珠子は教えてあげている・・・

　　14才は子供じゃない。天使でもない。

　　仮面の下に悪魔の顔を隠しているのかもしれない。

そして、加地は山藤の家を訪問。

名乗ると即座にインターホンを切られていますが、ずっと待っています。

しかし学校に通報が行ったらしく大城先生が迎えにきました。

割り切っている大城は学校だけじゃなくて塾だってあると答えますが、

加地は自分の中学時代の恩師が理想的であったために

そのような教師像を目指しているというのです。

しかし、二人の話を聞いていたらしい山藤が出てきました。

「負けたよ、先生には。心からぶつかってくれたのは先生が初めてだ」

いかにも感動のようなシーンではあるが、裏がある・・・

大城先生の噂を知り、早速ネットで情報を集めチラシを作った。

それを見て愕然とする二人。

珠子は朋美を連れてきた部屋でピアノを弾かせています。

そんなに上手なのにという珠子はピアニストではないと見抜かれています。

怪我をして弾けないのを見破れてない珠子。

アナタは誰？「弁護士よ」名刺を出しました。

明日香とは友達だったのか？

いいえ、透明人間だった。

それはいったいどういうこと？

加地と自棄酒を飲む大城は過去の噂のことを

「好きになってはいけない人を好きになった」というのでちょっと同情してしまいます。

学校に辞表を出したら明日香の教科書を返すと言います。

が、その後加地をホテルに引っ張り込もうとするのでびっくり。

どんなに酔っても加地をってことはなさそうだけど？

それを見ていたように生徒がロリファッションで現れました。

焦る加地。しかし、注意して早く帰るように促すと、この子も加地をホテルへと

ひきこもうとしています・・・やっぱり見られていた

さて、翌日。

大城が雨木に辞表を出すと、何の問題もないと受け取りません。

すでに教育委員にも連絡済みで山藤は出席停止ということもあると

保護者に連絡したそうです。

ちょっといい気味。

しかし、これで大城はますます雨木の子分。

加地の欲しい明日香の教科書はとぼけたまま、無視されてしまいました。

そこに、加地は「いじめ」のアンケートをクラスに配るという。

雨木はすばらしいと言いつつも、今はその時期ではないとストップをかけています。

時間はもうないかもしれない。

今生徒達の声を聞かなければ取り返しのつかないことになるかも。

そのときの加地の脳裏には明日香の姿が。

しかし、雨木は無言で行ってしまいました。

アンケートを持っていったもののクラスでも出しにくい加地。

さて、珠子のもとに朋美が訪ねてきます。

向かい合う二人。いつまでも話さない朋美。

珠子は胸に手を当てました。ボイスレコーダー？

あの学校にいじめはあるの？

震える朋美。誰にも・・誰にも言わない？

もちろん、私は弁護士です。アナタの許可を得なければ何も話しません。

「私がアナタを守るから。きっと守る」

朋美の手を握る珠子。

こうしていじめの実態が明らかにされていきます。

話をしても話しかけても聞こえないふりをする。

目の前にいるのに見えないふりをする。

それが何日も何ヶ月も続くと、自分はいない人間なんだ。

透き通っているんだ。存在していないんだって。

大粒の涙を落としながら話す朋美。

一年いじめられ、そして明日香と・・・

明日香とアナタはいじめられているもの同士つながっていたのね。

抱きしめて背中をとんとんさすりながら

あなたは透明なんかじゃない。

良く話してくれたね・・・つらかったね・・・

 

教室では加地はホームルームのあとに自習を告げながらも、

やはり諦めきれずアンケートを出しています。

そうっと引き出したプリント。

配ろうかどうしようか躊躇していますが、

そこには昨日のロリの子が加地をホテルに引っ張る写真が。

驚いて震える加地。

クラスでは事情を知っているのか嘲笑の顔に見えてきます・・・

しかし、いつ入れたんでしょう？

司会の生徒が教壇に立ったときしかチャンスがありませんよね？

その子が？

 

そして珠子と朋美。

教えてくれる？

誰があなたたちをいじめていたの？

そうっと手を離しながら顔を見合わせる二人。

朋美は今にも言いそうに口を開きました・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

はあ～手に汗かいて・・ものすごく入り込んでしまいましたわ。

どんどんハマっていきます。

 

教科書はもちろんカバンには入ってないですね。

その教科書を持っている大城をちゃんと自分の手の内に入れてしまう雨木。

やはりただものではありません。

珠子はちゃんと証言をとってると思いますが、

ちゃんと拾えているか、ぬかりがないか心配ですね。

自分の声はカットできるでしょうしその辺は大丈夫？

冒頭の山藤の母なんかは世を反映させて皮肉っていましたが

しかし、給食費未納は現実の問題ですからね。

好きで学校に行かせてるわけじゃないなら、給食を食べずに、お弁当にすれば？

アレルギーがあるとか何とか言えばお弁当に変えることもできるはず。

ただで給食を食べ放題食べて、お金を払わないというのは

無銭飲食ですから普通の感覚なら逮捕ですよね。

学校のなかならそれが許される。

甘えてますね。

しかも、内職。

どうせ誰もがすることなんですが、それは授業の先生に申し訳ないという態度を

示してこそやってもいいのであって・・・・え？違う・・汗

私もやったからなあ・・・。

つか皆やってたし。

それをおおっぴらに正当化するなんて・・。

入試に関係ない教科は淘汰されていくのかな・・。

そんなことをしたら、全部の学校が全教科の入試に切り替えたりして。

負担が増えるのは今後の子供たち？

つまり今の子が親になったころだったりしてね。

自分の因果が子に報いとか・・

 

さて、本題。

いじめがありました。明日香は無視されていたのね。

朋美を抱きしめながら珠子は明日香を抱きしめていたでしょう。

一度も抱いてあげた事のなかった子。

朋美に同情し、慰めながら一方では冷静に判断している珠子がいます。

弁護士と母と両方の立場で、雨木に闘いを挑む。

あの大城を手の中に納めてしまった雨木は一筋縄ではいかないですよ。

お手並み拝見。