くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

わたしたちの教科書 第5話

2007-05-11 16:17:15 | わたしたちの教科書

事務所から出て行こうとする雨木と珠子は目が合いました。

火花が飛び散ったかどうか?

淡々と去ったあと瀬里に聞いてみると、まだ受けるとは決まってないようです。

でも、事務所の方針としては大きいほうを選ぶのでしょう・・・

珠子は、孤立する運命かも。

それにすでに証拠保全していることも伝わっていますから。

対立する可能性があるならあらゆる状況を想定して情報は共有しない。

これが瀬里の答え。クールですが確かでもあります。

ますます珠子は心細い気持ちになります。

しかし、いつだってそうやって戦ってきたようですから

今まで通りでいいのね、きっと。

瀬里は敵対するようで意外と頼りになるかもしれないし・・・甘い?

まずはシンガポールに出張だし、しばし休戦?

 

職員室では加地が無視されています。いじめ。

心理的に追いつめられていく加地に業務連絡だけは淡々と伝える大城。

文化祭に、災害マニュアルに、剣道の顧問に・・。

自分が何をしたかと問い詰めてもしらばっくれる大城。

トイレできついなという戸板の声についすがって聞いてみると

加地は激しく誤解されています。

先生たちの素行調査をし、それを元にして学校を訴えるという話を

雨木が職員たちに告げて加地の周りを固めてしまったようです。

だから無視してるということなんですか?

普通ならショックで寝込みそうですが、この辺が加地の天真爛漫というか

鈍感力というか、思いっきり素の力で雨木に問いかけるのです。

「この学校では藍沢が死んでも誰も傷ついていないし、何も調べてない。

副校長は藍沢が死んで悲しんでないんですか?」

しかし雨木擁護の大城は口を慎めという。

とどめは「自分の立場を考えろ」

つまりやめろということですか?思わず「絶対に辞めない」と叫ぶ加地。


その夜、珠子といつもの店で会いますが、珠子は朋美を法廷で証言してほしいと

思っています。それを聞いて加地は生徒を法廷には立たせたくないと対立。

ここで珠子は明日香の墓に白いスミレの花が供えてあったことを話すのです。

手帳を開いて明日香の誕生日だったことに気がつきます。

誕生日なんて気にしてあげたこともなかったという珠子。

母親としてがんばっていることがきっと届いていますよ。

どうしてそんなに明日香のことを気に掛けてくれるのか自分が見ていなかったと

いう罪悪感から?それもあるけれど・・

「積木さんのことを同じ未来を見てる同士だと思っています。」

彼女は確かに僕の前で笑ったことがあったという。

その笑顔をもう一度思い出したい。珠子だってそうだろうと言う加地。

ケーキにろうそくをともし、「おめでとう14才」

明日香は14才になる前に死んでしまったのね・・・今更明日香を思ってしまう母。

 

加地は相変わらず無視されています。

頼まれたマニュアルを提出してみれば必要ないといわれる始末。

ウソの会議時間を教えられ不参加になる加地。

 

剣道の顧問になったけれど部長の兼良はオトナは汚いという。

オトナはは「お金で女の人の心と体を買う」からだそうです。

それは加地もやってるのかと聞き、大人はみな同じで汚いと加地を拒否するので

す。そしてここでも加地は意味不明な誤解を受けていたのでした。

女子高生の写真を撮っている兼良を発見。その写真を撮っていたのは

加地の思うようなことではないといって去っていきますが、ますます意味不明。

 

珠子と朋美は和やかなムードです。ただ一つサンキューしか知らないアラブ人が

アメリカで強盗殺人の目にあいながら「サンキュー」を繰り返していたという話を

明日香とよくしたという朋美。それはどういう意味を示しているの?二人ともに

いじめを受けながら一見は笑ってみせるしかなかったということ?

いじめはいじめ易い子に起こるというわけではない。いじめが起こる場があって、

いじめられる子が選ばれるの。誰でもいいの。明日香もそうだと思うわ。

朋美はそれを聞いて、珠子に次はちゃんと名前を言うと約束しました。

 

剣道部の練習に付合い走ってみるが疲労困憊の加地はついに倒れてしまいます。

世界を変える事はできますか?明日香の笑顔が加地の頭のなかでぐるぐる回って

いるのです。気付いたら保健室に寝ています。その隣のかごに、象の絵が書いてあ

るコースター様のものが。115278.。裏には番号が書かれています。誰が?

校外持ち出し禁止のロッカーだと閃き、確かにそこには明日香のなくなった教科書

が紙袋に入っていました。

思わずその紙袋を小脇にかかえ外に出てしまう加地。

携帯で珠子に連絡。学校を辞めることになるかもしれない。

いつもの店で待っている。。。

そうして定食屋に向かいますが、その途中で兼良を見つけます。

彼が見て泣いているのは、父親が援助交際しているのを目撃したから。

その相手の子は以前隠し撮りしていた女生徒。

絶望で飛び降りそうな子です。

しかし兼良は加地をクラスで嫌っている理由を言うのです。

それは加地が明日香を殺したのはクラスの生徒たちだと疑ってることを

生徒達自身が感じているということ。

だからクラスの子供たちは加地を信用してない。

ショックでわなわなする加地。

「先生は僕たちの事は見てなかった。藍沢さんのことしか見てなかった」

 

放心状態の加地が学校にもどってみると副校長室には明かりがついています。

部屋に入っていく加地。それを待っていたように、雨木は加地を誘います。

四面楚歌の加地が今いる状況を完璧に把握している雨木。

加地の臨時教員であることのその弱点に一気に飴をしゃぶらせる作戦。

「正式に採用試験を受けてみませんか?」

しかし、加地は首をふり自分は教師に向いてないと言い出すのです。

さてその机にあるのは「白いスミレ」

明日香の墓参りに行ったのは雨木でした。

彼女の死を悲しんでないと糾弾した加地に対抗するように墓参りに行った雨木。

その日は明日香の誕生日だったから。

都合よくいい材料を持ってきたようです。

こうして加地は丸め込まれました。

教科書を差し出す加地。。。

子供たちを守れるのは教師だけなのです。ハイ!

加地が出て行った後、雨木が見ていた写真は3歳の晋也。

その子は大人になり刑務所にいました。

この雨木の息子でしょうね、何があったのでしょうか。

いじめられて逆に相手をどうかしたとか???

 

そのころ、珠子は朋美と会っていますが、

相手の名前を言う条件として「死刑」になるならば教えるが

そうでないなら、言うわけにはいかないと言うのです。

朋美も相手の子がこの世に生きていること自体が恐いのでしょうか。

それは無条件なんでしょうね。

しかし、珠子は正直に死刑にはならないと言いました。

朋美も結局教えてくれることはありませんでした。

 

憮然として学校に行く珠子。どうしてお店に来なかったの。待ってたのに。

しかし、加地はもう雨木の傀儡。

「喜里丘中学にはいじめは、いじめはありません」

ならどうして明日香は死んだのよ。

あれは、あれは転落事故です!

                          

オトナは汚れている。

「生徒諸君」も教師の歪んだ側面を浮き彫りにしていますが

「教科書」の方でも出てきました。

「オトナ」と一からげにしていますが、この世代はそういうものかもしれないですね。

 

それにしても加地を追いつめ周りを固めたうえで、

自分の陣地に引きずり込む雨木はさすがの掌握術です。

せっかくの教科書も取り上げられてしまったし。

加地の変わり身の速さにもまいるわ。

 

朋美が相手を死刑にしてくれないなら教えないというのもちょっとびっくり。

中学生らしいともいえますがどう考えたらいいのか。

何かの罠ではないですよね?

 

瀬里は出張。

いよいよ珠子は孤立してしまいそう。

どうでるか。

頑張れ珠子!



6 コメント

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こんにちは。 (SHINGO。)
2007-05-11 16:38:14
相変わらず、「何ドラマ」かわからず、
混乱しています(笑)

>ただ一つサンキューしか知らないアラブ人が
伝えようとする術が、的を得ておらず、
滑稽で哀しい、ということなのかなと。
「自爆テロ」という言葉が、以前出てきてたじゃないですか?
ポー様の怪しい小説も、剣道部の子の写真撮影も
あの画鋲ばら捲きも、的を得てない、そんな意味なのかなと。
そうなると、明日香のあの事故(?)も、
自爆テロなのか?とも思えてくるんですが、
あまり推理するのも、無駄なような気がしてきました(笑)

大体、あの転落の時、悲鳴が2度あがったけど、
その後目撃証言や噂など一切出てきてないのが、卑怯ですよ、ホント(汗)
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こんばんはです (ikasama4)
2007-05-11 22:35:53
回を進むに連れて謎が増えてきますねぇ。

明日香をいじめていた見えない人物。

そして加地に情報を提供する見えない人物。

どちらが先に明らかになるのか気になります。


副校長はあの手この手で策略を練り
とうとう加地は陥落させました。

この辺は流石といったものですが
子供達からすれば「汚い」やり方かもしれませんし
もしかしたら、大人のやり方を
子供達はそのまま真似ているのかもしれませんね。


「Thank you」しか英語が喋れないアラブ人の話。
この物語を書いた作者の意図は一体何だったのだろうかと語った明日香と朋美

この物語もまたそうなのかもしれません。

それが分かるまでには
まだまだ鍵となるピースは足りないようですね。
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Unknown (みのむし)
2007-05-12 10:57:18
話がどこにいくのかさっぱりわからないですけど
ひとつだけわかったことは副校長は
学校など守ろうとしてるんじゃないってことかな?
多分息子のことを隠そうとするあまりに
ああなっているんじゃないかと・・
だったら明日香は被害者ですよね。
加地を自分の方に導く手段には脱帽ですわ。
飴と鞭の使い方がうますぎる!
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SHINGO。さん♪ (かりん)
2007-05-12 19:50:58
こんばんは!

明日香のいじめを糾弾して行き裁判にかけるというのは間違いのない本筋だと思うのですね。
ここはぶれてないと思います。
ただ周りに付属するエピが明日香につながるかどうかは微妙なところです。
現在の中学生象を単純に見せているだけかもしれません。
病んだ状態にしているのもこのドラマの持つ側面なんでしょうね。

アラブ人の話は唐突でわかりにくかったですね。
てか意味不明です。
こういう話ってどこにでもあるので、何を暗示してるのか推理してもつながらないかもしれませんね。
自爆テロですか・・
すごい過激になってきましたね。
でも明日香は追いつめられて自らを呈して訴えたかったとしたら自爆テロですね。

そうそう、あの事故のときに現場も何も見せてないですね。明日香がどうなったかもわかっていません。
一切を隠して最後にど~んと見せてくれるのかも?
目が離せないのですよね。
卑怯ですよね~~でも、だから目が離せない。
うまい戦術ですわ・・・
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ikasama4さま♪ (かりん)
2007-05-12 20:04:34
こんばんは!

そうそう、謎だらけです!

何にもわかっていませんよね。
珠子の結婚相手でさえやっとこの前に真相が明らかになったくらいですから。
そんな珠子の周りは、パートナーの瀬里でさえも消えてしまう心細さもあるし、
手の内にいるはずだった加地もとうとう雨木にとりこまれてしまいました。
まさしく珠子、孤立の道まっしぐら。

明日香をいじめていたのは誰でしょう?
雨木の息子はなんで突然出てきたのでしょう?
何の関係があるのかそれもわかりませんね。

今回のエピのオトナは汚いに関しては
中学生らしい発想ですが、すごい重い展開で
声にならない声という結末でした。
先週の画鋲よりかなり重いです。

アラブ人の話もなんか唐突すぎてさっぱり意味不明です。珠子もわかってなかったみたいですが、いじめの起こる環境について力説していたからそちらのほうに考えが飛んだのね。
もしかしたら何かの暗号かな?
そもそもこの朋美は裏切る事がないのかな?
考え始めるとやはり謎ばかりですね。
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みのむしさん♪ (かりん)
2007-05-12 20:15:24
こんばんは!

そうですね、副校長は学校を守るとか生徒を守るといいますが、要するに学校の体面を守るだけのようです。
>多分息子のことを隠そうとするあまりに
>ああなっているんじゃないかと・・
あの刑務所に入っていた息子ですよね?
何か演出がありました?
ただ刑務所のシーンしか出てきてなかったと思うのですが・・見落としたかしら?
自分の息子の存在を隠そうとしてるの?
いじめか何かの被害者かもしれないと思っていたんですけど、どうなってるのでしょうか・・??
明日香とこ人は何か関係あったのでしょうか。

そうそう加地が反対分子だと思うとまず回りに無視させて孤独にさせたあとに自分の陣地に引き入れるという手腕はすごいですね。
こんな手を使う人はそうそういません。
まさに学校を牛耳る人ってっことですね。
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