くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

功名が辻 第22話

2006-06-06 16:24:41 | 功名が辻

緊迫の45分でした。歴史に全く疎いワタシでもさすがに本能寺といったら、

反応してしまいます。ええもちろん、前後関係は全然わかりませんけどね・・

このワタシでさえこうなのですから、功名が辻の輪を作っておられる皆さんときたら

この話がスタートした時から、「いつだ?」が合言葉のようでしたもんね。

時は今・・・光秀の有名な句となったそうですが。

そう、時はいよいよ次週と迫りましたよ・・みなさん!

***************************************
千代は一豊に手紙を書いています。筆まめなんですね。

梅の葉を塩漬けにしたとか、殿が恋しいなんて書くと聞いていともとしも照れて

しまっていますね。それだけではなく、官兵衛や鉄矢にまで書いてますし。

まことに武家の妻の鑑とでもいいましょうか。やはり一豊はいい奥さんを選んだわ。


秀吉は備中高松城を水攻めにすることにしました。兵糧攻めだと3年はかかるが

城をはさむ川と盆地に立つという土地柄を利用して城を水につけてしまうという

考えを生み出しました。水につけるということで一本道は当然使えない状態となり

船を必要とします。ただ、陸道を毛利の援軍が参ったところで手も足もでません。

前回の飢餓を呼ぶものと同じ結果になるでしょうか?どちらにしても悪魔のような

戦法であることは同じでしょう。秀吉は陥落を半年と読みました。

あとは降参してくるのを待つだけ。ひたすら退屈しながら待つだけです。

しかし、退屈してるなどとは一切口外してはなりません。一豊の早馬に文をしたため

上様に水攻めの方策を報告し、応援をお願いするという、上にも下にも立ち回りの

上手い秀吉です。わしは水攻め、上様は火攻め。ひょっこりと口にしたそれは・・


時は2ヶ月ほど前、武田勝頼は自刃となりしたが、足利義昭に通じる残党は恵林寺

に逃げ込み、信長はためらわずに焼き打ちにしたという。その恵林寺の快川紹喜和

尚は美濃出身であり光秀の一族だということでした。生きながら炎に包まれたという

報告を聞き、光秀はかなりの衝撃を受けたことでしょう。合掌。


そんなところに細川氏らが上様をたたえる様を見る光秀はつい本音もでてしまおうと

いうもの。上様はご運の強き方。窮地に陥っても神気で脱したまことに神とも申すべ

く方よ。このように異口同音の中で一人、いや、神ではないと語気荒く。周りの反応

にはっとしたあとは、方々のお力あってのことだろう。われら多年の骨折りの甲斐、

今こそ実ったということでございましょう。

あわてて繕ったものの、しっかり聞かれてしまいました。

  「民を治める道とはなんだ?」

  「上様自身にございます」

だけどさっきの聞かれたし、今更遅いし・・・。

  「いつ骨をおったか、言うてみよ。口先だけでは天下は治まらぬわ。

  この小賢しきやつめ」

張り倒し、扇をなげつけ額に傷を負わしていましたね。

急に激するから・・何がなんだか。でも聞かれたのはやっぱりまずい・・・


さらにこのあと、信長は問います「関白、太政大臣、征夷大将軍」どれを選ぶべきか?

光秀の常識は太政大臣を指しますが、信長はもはや朝廷から貰うものだとありがた

くもなんともないという有様で、自分こそがこの国の王だと怪気炎を上げる信長。

光秀は朝廷は重きものと諭そうと試みますが、無視されてしまいました。

そして家康を招く接待役を命ず、と。憂い顔の光秀。


なぜか家康には領地を与えないようですね。その代わりに贅沢な接待を行うことで

その長年の労に報いたといいます。幸若舞を見ながら親しむ二人の様子。

そしてちょうどここに一豊が例の手紙を持ってやってきました。秀吉ったら、暇なくせに

応援頼むなんて書いてるんだもの。信長も面白そうに読むし、家康にいたっては

甘え上手で可愛いやつだと。すっかりバレバレです。そして一豊を認め、金ケ崎での

一件を思い出しています。お互いに辛酸を乗り越えて再会できたことを素直に喜んで

いるのがわかります。その二人を見てか信長も今宵の宴に参るがよいと誘っていま

す。すぐ帰らないとならないという一豊に、秀吉はどうせ焦ってないからと言う家康。

さて、それはすぐこの後に起きます。

客のもてなしにと出した酒肴の品の臭いをかいだ信長は魚を腐っていると投げつけ、

光秀の弁解も聞きません。主に恥をかかすのか!

凍りつく場をさらに威圧するように、光秀には、サルの援軍に行くように申し付け、

出雲石見はくれてやるが、丹波近江は取り上げると言い出しました。怒りを解くように

家康が「なますは美味い」と言ってくれたのに、信長はもう自分の中の何かに酔って

しまっています。一方で光秀の胸中は煮えたぎらんとしていたことでしょう。

呆然とした一豊はまっすぐに秀吉の陣へ帰ることも出来ず足は千代へと向かうのは

当然のことでしょうね・・。いや~すごかったもん!!私も息もできないくらいでしたわ。


千代のもとで一息ついていますが、宴の様子を聞いた千代は光秀と秀吉を競わせて

いるのではと言います。一豊からは単に光秀は嫌われているとしか思えません。

ただ救われるのは一豊は信長も秀吉も愛いヤツと思われておられることだと千代が

言います。一豊自身もそれは認めているようで、自分のとりえといったらそれだけ

なんて自嘲気味ですけどね。そうして秀吉のもとに帰った一豊は同じように、自分達

二人を競わせようとしているという考えにびっくりしています。千代とおなじことを

秀吉も言ってるし。ついぽろりと言ったものだから千代のところに寄ってきたのが

ばれてしまいましたね・・・。一豊の愛妻家ぶりは有名だから驚かないわよ。

秀吉が言うのです。光秀は一介の牢人がとりたてられ、50万石となったのだから、

上様のおかげと今は耐えねならぬのだと。



光秀は戦勝祈願に愛宕山に詣でています。途中、六平太とすれ違いました。

  「迷われるな、あなたにしかできないことがある。なしえぬ事をなされよ」

信長は明朝、安土を発しその日のうちに京に入る。関白も征夷大将軍も付き返しに

いくつもりだ。自ら王になるつもりであろう。宿は本願寺。手勢は同行する信忠もあわせ

500騎程度。そなたは毛利の間者かと問う光秀に、ことがなれば毛利よりよしみを

通じましょう。本能寺の堀の深さは目下守りを備えて固くしておる最中なれば

仕事半ばにてございます。こう、言い置いて六平太はさっさと行ってしまいました。

一考のあと、光秀は決意を吐き出すように。

  「時は今、天が下しる 五月哉」


本能寺にて濃姫との膝枕を親しむ信長。珍しくくつろいだ表情です。

そして濃姫も信長と共に生きると吹っ切れた今、

  「殿の天命とともに濃も生きるつもりでございます」と。

 

外から念仏が聞こえてきます。不審な千代は六平太を見咎め、何事かと。

  天下を揺るがす変事が起き、信長が死ぬ。俺はことを見届け毛利に知らせる。

誰がそんなことを・・。

  遠くにいるものは京にいる信長は討てぬぞ。

  謀反とは言っても天下を狙って信長を討つのではない。刺し違える覚悟だ!

     ・・・まさか、明智さまが・・・!
********************************
歴史の中でもかなり激しい色を持つこの本能寺前夜でした。

本番は次週ですが、どのように描いてくれるか、もおう・・楽しみですねっ!

信長は、最後は笛をふいていましたよね・・。
大将らしく、見事な最期を魅せてほしい・・

しかし、そんなに光秀を嫌わなくても・・。と思うのは私だけ?

どんな時代でも能力以上にものを言うのは人間関係のうまさみたいなものですね。

人間関係のうまい人っていうのは結局、頭のいい人だということなんですねぇ。

ところで今週の接待ですが、自分の領地をあげることもしないで、長年の労には

篤い接待で報いたという信長。なぜ家康には領地をあげなかったのかしら?ね?



24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (ikasama4)
2006-06-06 17:49:40
濃が信長と光秀を太陽と月、水と油と言ったように正反対の二人なので、濃にはこの結果はいずれ見えていたのかもしれませんね。



しかし、今回の光秀は今までとは違い結構新鮮です。

己に私心なく天下のために朝廷をも破壊しようとする信長の行為が古き良き伝統を愛し、守ろうとする光秀には耐えれなかったのでしょうね。



>信長は、最後は笛をふいていましたよね・・。

多分、それはおそらく太刀で、鞘を歯で噛み

太刀を抜いていたように思います。



>ところで今週の接待ですが、自分の領地をあげることもしないで、長年の労には

>篤い接待で報いたという信長。なぜ家康には領地をあげなかったのかしら?ね?

それは領土を上げるとかいう行為は家康を臣としてしまうからかもしれませんね。

家康とは同盟を結んでいるという事は

家康は信長と同格という形ですからね。



次回は楽しみですねぇ。

(完全に主役は奪われてますがね。(;・∀・))
返信する
こんばんわ! (bluestar1719)
2006-06-06 18:29:19
こんばんわ。

いつもお世話になっています。

TBありがとうございました。



千代さんのお手紙作戦。ホント、

筆まめですよねぇ。当主の妻

の鏡ですねぇ。ワタシにはで

きません(苦笑)



光秀と信長の関係ももう修復

不可能になってしまいました

ね。義昭がいたころまでが、

いい関係だったかも・・。



いよいよ賛否両論あった舘信長

も最後です。どんな散り方をす

るのか見届けましょ!



TBURL↓

http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200606040001/390c2/
返信する
そうかそうか (さくらこ)
2006-06-06 19:54:01
こんばんは。

数箇所聞き取り不明な台詞などあったのですが、そう言っていたのか、とかりんさんのお陰で分かったことがいろいろありました。

ありがとうございます。



信長と光秀、お互い相容れることの出来ない要素があったのかな~と思いますが、力の上下関係で光秀はかなり辛い目に合ってしまいましたね。



腐った魚と領地召し上げの場面では、よく耐えたな、と思います。

本能寺の変、謎な部分が多いようですが、信長が原因を作っているとしか思えませんね。

舘信長さんもとうとう見納め、なんだか寂しいです。
返信する
光秀さま・・・ (まこ)
2006-06-06 21:06:57
結局、秀吉のように上手く相手の懐に入って甘えるタイプが上司としては可愛いのでしょうかねぇ?

光秀さまはその点では不器用過ぎたのかな?

でもあそこまで信長に意地悪されて、よく我慢なさった!

今までは裏切り者という認識でしか無かった光秀。

坂東さんの好演で、とても魅力ある人物に見えました~だけどだけど・・・来週、どのように描かれるのか、早く見たいような見たくないような・・・
返信する
こんばんは! (劇団たぬき)
2006-06-06 21:55:39
>なぜか家康には領地を与えないようですね。



これはikasama4さんも仰られてましたが、やはり「家臣」ではなくて「同盟者」だからなんだろうと思います。



信長との間には血なまぐさいこと(妻・築山殿と子・信康を信長の命で殺させた)もあった家康でしたが、一度も裏切ることなく信長に尽くしましたからねェ~信長も労苦に報いたってことなんでしょうか。⇒「信長包囲網」華やかなりし頃、武田信玄にくっついてもよさそうな家康でしたが、あくまで信長についた凄さ♪



信長にとって、こいつは「生涯の盟約者」にしたいって思ってたのが、前述した徳川家康と浅井長政だったんだろうと。



でも、長政は信長から離反してしまって・・・



って余談が過ぎましたが・・・次回は「本能寺」

かりんさんもたしか

「濃」不倫⇒「本能寺」っていう方程式には???でしたよねェ~

僕もそうだったんで、今回の「本能寺」に三角関係のもつれが直接的な原因にならなくてよかったなァ~って思っているところです♪
返信する
光秀さま (くう)
2006-06-06 22:14:52
ちょっと生真面目で陰気な感じが嫌われたって言うのは

あると思います。

かりんさんも書いておられる通り、人間関係のうまい人と言うのは

頭の良い人。。。ですよね。

秀吉、しかり、家康しかり。。。

で、歴史に残っていったんですね~。

来週は楽しみです♪
返信する
光秀と信長 (琉河岬)
2006-06-06 22:44:41
こんばんは!



光秀は生真面目なところと伝統を重んじ過ぎるところが信長に嫌われた原因だと思います。

この「功名が辻」での光秀は人格者で謀反は決して「私怨」だけではない!というところがはっきりと描かれているので新鮮でした。

次回が楽しみです!
返信する
TB&コメントありがとうございます。 (lovespoon)
2006-06-07 00:31:57
かりんさん、こんばんは。



今回も信長、怖かったですね~。

本当に光秀が気の毒でした。

舘信長様が怒りだすとTVのこちらでも思わず息を詰めてしまいます



次回どんな本能寺になるか楽しみですね。
返信する
ikasama4さま♪ (かりん)
2006-06-07 06:09:43
おはようございます。



濃をめぐる光秀と信長の二人ですね。

正反対の二人はいずれ対立すると読んでいたのでしょう。揺れているときは光秀にすがったのに、千代の様子で結局信長を選びました。この決断で次週は信長と命運を共にすることになったのですね。



>己に私心なく天下のために朝廷をも破壊しようとする信長の行為が・・



今回の本能寺への道はこの部分ですね。朝廷破壊が許せなかったというのが最大の理由と受け取りました。

信長のいじめもありますし六平太が背中を押した形にはなりましたけどね。



>多分、それはおそらく太刀で、鞘を歯で噛み太刀を抜いていたように思います。

およよ、笛のように見えたわ・・(恥)

濃と二人で最期のときを優雅に・なんてことないか。

火に包まれたらもう煙でむせるし・・(現実的)



>家康とは同盟を結んでいるという事は家康は信長と同格という形ですからね。



そうでしたか。これまでも援軍で来てもらってはいても家臣ではなかった模様でしたしね。

それに家康って十分領地を持っていそうだし(笑)



>(完全に主役は奪われてますがね。(;・∀・))

この頃は千代と一豊を置いていってますね。

でも、ここが一つの山ですので許してくだされ!

返信する
bluestar1719♪ (かりん)
2006-06-07 06:19:15
おはようございます。



千代の筆まめは妻の鏡ですよね。

鉄矢も官兵衛も大喜びでした。文を書くことで闘いに参加しているという千代の心意気は立派ですね。



>光秀と信長の関係ももう修復不可能になってしまいました

全く・・。癖の強い人に仕えるのは大変。性格の違いもくっきり。一度ダメになるともう無理ですかね。



>いよいよ賛否両論あった舘信長も最後です。どんな散り方をするのか見届けましょ!

けっこう舘信長、好きでした。

ああ・・お別れかと思うと残念で・・。

しっかり見届けます!

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。