くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

Fake

2005-09-27 15:54:47 | book
五十嵐貴久著

夏バテのせいなのかどうにも調子が悪いです。
もともと血の巡りが悪い頭に、
何を読んでもすんなり入ってこないから始末が悪い。
そんなわけでライトノベル選びました。

ただただ面白い。単純に面白い。
そのうちスピードが増し私の心が喜んでいるのがわかる。

導入部に非常に魅かれます。
英語17点、国語34点、日本史22点・・。
探偵を営む宮本のもとにこの子を芸大に入れてくれと依頼が来る。
学力はどうにもならないが美の技術はすばらしいものがある。
親として何とかしてやりたいと思うのはええよくわかります。
しかし、馬鹿息子を仕込んで入れてしまうという
ドラゴン桜ではありません。
この本の題名[Fake]、つまり騙す、ペテンにかける、フェイントをかける。
相手を落とす騙しのテクニックが披露されます。
10億円をかけたポーカーゲーム。
駆け引き、心理戦。
賭け事に疎い私でも面白さに引きずられていきます。
どちらが勝つでしょうか?
誰がもっとも騙されたのでしょう。

宮本と、友人の娘加奈とのいきさつに感傷を含ませ、
その術にはまり、つい涙も誘われます。
さらに無駄のない楽しみが随所に散らばり、後味もすっきり。
スピードに包まれとても楽しめた本です。


私にとって五十嵐貴久は3冊目。
「交渉人」はやはりどんでん返しのストーリーでした。おすすめです。
「リカ」は恐怖の女の子。私のなかでは青白い儚げな子がとてつもない
エネルギーを見せるというイメージでいたのが
ドラマでは浅野ゆう子さんだったのが意外でした。
本を映像にするというのは無理を重ねるものだと残念に思ったものでした。






2 コメント

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こんばんは (五十嵐貴久)
2006-10-11 19:56:25
どうも、五十嵐貴久です。本人だったりします。

感想、どうもありがとうございます。

さて、そんなこんなで私の新刊「パパとムスメの7日間」が、このたび朝日新聞社から発売されました!47歳のパパと、17歳のムスメの体と心が入れ替わって起きる大騒動を描いた話でございます。よかったら、試しに読んでみていただければ嬉しいです。ではでは。五十嵐貴久でした。

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五十嵐貴久さま♪ (かりん)
2006-10-11 21:22:58
こんばんは!

ご本人様ですか?(笑)半信半疑です。

この本について・・一年以上も前の記事ですのでどこで見つけてくださったのでしょうか・・。

しかも感想中にはライトノベルだなんて暴言まで吐いてます・・。すみません。

この上は反省いたしまして、新刊を読ませていただきます。面白そうですね。秋ドラマが始まったばかりで時間が取れませんが読後感次第でいつか感想も書かせていただきますね。

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