くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

功名が辻  第30話

2006-07-31 17:16:15 | 功名が辻

幸せな山内家。

あんまり幸せそうなのでちょっと怖い。

だってドラマっていつもいいことが続きません。

とりあえず今週は、一豊の一城の主を堪能させていただきました。

              

長浜城の主になった一豊。吟さんは吉兵衛の遺髪と持ちしみじみ語りかけています

同じく千代も。皆、この城があるのは吉兵衛のおかげだって知っています。

さっそく一豊の挨拶があります。

一豊、ひげなんかはやして立派になられましたのう。

そして吉兵衛の弟の紹介です。五藤吉蔵。亀山城で一番乗りをし戦死した吉兵衛の

手紙を預かり一豊のもとに参りました。以後300年山内家に仕えたということです。

千代もピンクのきれいな着物を着ていました。

城もちになるとこんなに違う事を知らしめてくれます。まことにわかりやすい


法秀尼の下に参った千代は、康豊だけが気がかりだと聞き、曇ります。

本能寺の変で浪々の身になったと聞くが今はどちらにいることやら。

母はそれだけが心配。いくつになっても子供を心配する母。


秀吉の城です。全員がひれ伏していると秀次を八幡城の主にしてやるから、

一豊たち同期三人組は秀次のお目付け役・・宿老つまり重臣になりました。

秀吉は秀次を自分の跡取りにと言ってるくせにちょっとイジワル。

一豊が論語を諳んじる秀次の話をしたら「いつからうつけになった?」って。

これは、でもね一豊も悪いかな?秀吉・・論語わからないかも??

でもとにかく秀次が頼りなさそうだという判断のもとに三人組をバックに置いたのね。


長浜城にはいと&としがやってきました。聞きました?って喜んでいます。

秀次のバックについていれば今後安泰なのは目に見えています。

今まで一豊が出世競争から外れていたから遊びにこれなかったって言われるし、

ちょっと複雑な千代でしたね。夫が出世すれば美味しい物を食べ、欲しいものを手に

入れ易くなりますが千代の感覚ではそういうことはあまり考えません。

一人になって千代は吉兵衛に語りかけます。天下とはいったい何でしょう?

まことに平穏な世が訪れるのでしょうか?

そんなところへ怪しい牢人を取り押さえたと報告がありました。


面をあげよ。なんとそれは康豊様。聞けばかなりの放浪をしたようです。本能寺の変で

明智が信長を討ったということは秀吉も一豊も助からないと思ったといいます。

それでは山内家の血が途絶えてしまう。まずは自分が生きぬくことが大事だと判断

した康豊は信忠の最期を見届け溝口秀勝を頼ろうと思った。ところが秀吉が備中より

戻り明智が死に、出て行くことができなくなった。仕える殿様がいないということが

非常に苦しいのが武士というもの。方々を放浪し味土野で玉に助けてもらった。

玉という名が出たときからどきんとしましたが、話を聞いた限りでは何もなかった

ようです。現世とは違う場所に生きてる玉。しかし玉も忠興に呼ばれて現世に戻って

行く事になりました。その時に康豊に言ってくれたのが、流れにさからわず

「素直に生きてみる」ということ。味土野の奥地から人里へと続く道を歩きながら

兄にすがってみようと思ったというのでした。

一豊がやってきます。がしっと抱き合い、二人は長い年月を超え兄弟に戻りました。


一方、玉です。忠興は玉をがっしりと抱きしめよう戻ってきてくれたと喜びます。

玉の気がかりはお長と熊千代。しかし二人は、2年も離れていた母をすっかり忘れ

人見知りしてしまいます。母だというのに・・玉、かわいそうに。おいおい慣れてくれば

いいのですが、翌日のボール遊びでも玉を寄せ付けませんでした。

2年の空白を埋めるように縫い物をして旦那さまの世話をしたいという玉。

さて、二人で夜はこれからという時にいきなりおめでたの連絡。はっとする玉。

玉の心が離れていく様子が見えてきます。忠興がいくら愛しいのはお前だけと

言ったところでもはや玉の心は戻らないでしょう。しかし子供はどうするのでしょう?



千代とよねはパッチワークの小袖を作るための講釈を述べて楽しんでいます。

そこに北の政所になられた寧々がやってきます。

よねの挨拶があんまりりっぱであんぐり。私も。自分でさえこんなに言えないわ。

そして噂話です。もっと近う寄れ。玉の事を言います。玉と忠興はうまくいってない。

幽斎が言うには明智の怨念が乗り移ったような妖気が漂い不気味だというのです。

それを聞いて秀吉は玉に会いたくてたまらなくなったようです。あはは・・秀吉の

病気が出たという寧々は嫉妬のあまり千代に言いたくてたまらなかったのでしょう。

でも秀吉が玉に触手を伸ばしたということではありませんよね。

そして茶々のこと。茶々は贅を尽くした大坂城に住まわせていますが、この城が

あまり趣味のいいものではないことは周知のことですか。だって秀吉自身も

かなりきんきらきんのド派手を目指していますよね。それってコンプレックスの裏返し

でしょうか。自分にないもの。知と血。茶々はどちらも持っていますね~。

コンプレックスを刺激されあっという間にドMで茶々に骨身を抜かれたかのような

秀吉でした。この秀吉と茶々は只今にらみ合いの戦い真っ最中だというのです。


そして茶々。大蔵卿の局が言うには息子、大野春長が馬番として城にあがったと

言います。これってつまるところ茶々を得るための秀吉の布石ですか。

大蔵卿まで懐柔されたと怒る茶々。そのうち、秀吉がひたひたと自分に迫ってくる

のが見えてきたのでしょうか。気がふれたように三成を呼ぶように叫びます。

まかりこしました。三成がひれ伏していると、関白は茶々が欲しいのであろう。

何のことですか?とぼけて見せる三成に・・・利口なそちがわからぬはずがない・・・

   「尾張のサルに囲われる前にそちが奪っておくれ!」

   「上様をサル呼ばわりしてはなりませぬ。」 

三成は今回も危機を逃れたようですが・・・それにしても茶々の激しさといったら。

自分からそんなことを言ってはいけませぬ。仮にも姫君でしょうに・・・。

ああ・・・おもしろかった (この項続く・・笑)

 

千代とよねが字の練習をしていたら、一豊がえらいこっちゃと走ってきました。

富山の城を明け渡してもらうための兵たちの世話。武具、兵糧、そして兵の宿割り。

接待ですね。千代が最も得意としておりまする。富山へ行かなくてよければ何だって

するわよといわんばかりに張り切る千代。そして、それは期待通りに兵たちに

気分のよいもてなしを提供したようです。

さて、倉庫を見て俵がなくなっていることに気付いた殿様はまた千代に苦言。

もしも戦が始まれば負けるだって・・。

でも千代にはわかっています。そんなことは有り得ない。

秀吉を頼ればいいだけのこと。それよりももてなしの評判がいかに大きいか知って

いるのが千代です。だって思い出してよ。馬を買った時だって信長でさえもあっぱれ

といい、国中に一豊の評判を知らしめたこと。この兵たちがどれほど一豊のもてなし

を評判にしてくれるかちょっと楽しみです・・・。そんなことはない?????

そして千代は国主さまと一豊のことをはやし立てます。

よねも一緒に国主!国主!と一豊の周りをまわって。

この幸せよ・・いつまでも。

              

今週は、戦いがないため、ちょっと一休みという感じでほっとしましたね。

それに山内家に城をもらった喜びが充満していて、ほのぼのです。

山内家の戦いはないのに秀吉は見えない戦いをしていた。

それは茶々ですね。先々週の手を温めよの次は奪っておくれです・・。

なにやら昼ドラめいてきて、楽しみがいっぱいでございます。

玉の気の毒といったら。。何て慰めたらいいのでしょうか?

幽斎が妖気があると言ってましたが、私はあんまり感じませんでした。

でも見える人には見えるのでしょう。そのうち玉は行動を起こすのでしょう・・。

吟鉄コンビが消えたと思ったら新しいコンビ誕生しました。

玉木さんと小倉さん。玉倉コンビになるでしょうか?

兵に宿を手配する時に康豊の周りで転んだりつっかえたり小倉さん、ナイスです



22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBども!! (てれすどん2号)
2006-07-31 18:48:13
幸せがいつまでも続くようにと、、、ほんとそう願うばかりですね。今回は非常に心温まる回でした。こんな幸せを観てたいですね☆
返信する
Unknown (りっきー)
2006-07-31 19:29:33
かりんさん、こんばんは!

この幸せよ、いつまでも・・・本当にそう願いたくなる回でしたね。

今週はこれまでで最も山内家が幸せに包まれていた回だったような気がします。

それだけに。。。来週はちょっと厳しい現実と向き合う回になってしまうのが、辛いですね。。。

観ていられるでしょうか・・・^^;



それから・・・今回も茶々は怖かったですね。。。

くわばら、くわばら・・・^^;
返信する
こんばんは。 (くみ)
2006-07-31 20:38:19
TBありがとうございました。

わたしも茶々が楽しみでなりません。

茶々はいづれ自分が秀吉との戦いにやぶれる予感がしているのかもしれません。

だったら、もっと三成いじめてやれ!!と思います。

あんなじじいに色目使われたら誰でも(若い娘ならとくに)ゾっとすると思います。

茶々が哀れでもあります。
返信する
こんばんは~。 (もちきち)
2006-07-31 21:50:05
私も「秀吉に論語がわかるのかな?」って思いました。

一豊君の空気の読めなさを表してるのかな?

「奪っておくれ」にはびっくりしましたね。

三成、よく頑張った!です。
返信する
こんばんは (ikasama4)
2006-07-31 21:58:07
今回は今後確実に起きる悲劇への伏線って感じでしたね。

それだけに一豊と千代に降りかかる不幸を考えると切なくなります。



>「尾張のサルに囲われる前にそちが奪っておくれ!」

>「上様をサル呼ばわりしてはなりませぬ。」 

>三成は今回も危機を逃れたようですが・・・

二人は手を組んだと自分は見ましたね。

もし、三成が普段通りの対処をするのであれば

恐れ多くも茶々と目を合わす事なく平伏するはずですからね。

二人きりなればこそ、彼女の顔をジッと見て

「上様をサル呼ばわりしてはなりませぬ。」と言ったのは

そういう言い方をしては秀吉の天下を手に入れる事は難しいと

考えた上での発言ではないでしょうかね。
返信する
TBありがとうございました (しずか)
2006-07-31 22:50:20
次回の山内家に起こる悲劇を思うと、今回の幸せそうな三人の笑顔がとても切なく感じました。



返信する
Unknown (「感動創造」)
2006-08-01 00:10:24
こんばんは。



昔の人って、戦があっても、なくっても

一所懸命に生きていたんだなぁと思いました。



次回のことは

皆さん心配なんですよね。



気がかりですねぇ・・・
返信する
こんばんわ (くう)
2006-08-01 00:11:00
私も、お玉の妖気なんて、別に感じませんでした。

どっちかと言うと、ぼんやり仲間はずれって感じ。。。(--;)

帰ってきたら、すっかり家庭で仲間はずれだなんて、

キリシタンになりたくなる気持ちも解りますね(+_+)
返信する
おはようゴザイマス♪ (bluestar1719)
2006-08-01 09:09:31
TBありがとうございました。



茶々の「我を奪ってくれ」は

すごいですね。(いいの?NHK!?)

このまま三成は篭絡されてしまう

のでせうか・・



山内家と細川家を対比させてる

感じでしたね。

千代さんの明るさを見るにつけ

玉の寂しさが際立ちます。

洗礼を受けることになるのも

なんとなくわかる気がしました。



http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200607300002/d0725/

返信する
こんにちは~! (さくらこ)
2006-08-01 14:51:02
玉に妖気なぞ感じませんでした。

めっ!かりんさん、言っちゃ駄目なのよ。

妖気を漂わせる、なんて高度な演技、まだ無理ですって。

と言う戯言は横に置いといて、玉からは純粋で清らかな雰囲気しか感じませんでしたよね。

怪我や精神的にも落ち込んでいる時に、あんな風に出会った女性を忘れる事が出来ないのは当たり前ですね。

この二人の話はまだ先があるんでしょうね、きっと。



玉倉コンビ。

以外に面白そうな二人でしたよね。

玉木さんはそう言えば、ウォーターボーイズでは完全に3枚目でしたよね~。

期待していいのかな。



出世して城持ちになっても、一豊も千代も、中身はな~んにも変わっていない、今までの通りの二人だったことを嬉しく思いました。



二人に変化をもたらすのは、次回の話の方かもしれませんね・・・。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。