日本でも王様だったマイケル・ジャクソンさん/09.06.27/サンスポコム

日本でも王様だったマイケル・ジャクソンさん
2009年6月27日　サンスポ・コム　1/3　2/3　3/3

まばゆいばかりの記憶と記録を残し、天へと還ったマイケル・ジャクソンさん（享年５０）。突然の訃報が日本に伝わった２６日、影響を受けたアーティストやゆかりの人々は絶句し、深い悲しみに沈んだ。

★日本を愛してくれたＭＪ
マイケルさんは日本の伝統武術、空手にも強い関心があり、五輪種目入りの“応援団長”も買って出ていた。１９９８年７月に来日した際の会見では、空手の五輪競技入りを目指す世界空手道連盟の名誉総裁に就任することを発表。同連盟加盟団体の士道館から名誉五段の賞状も授与され、道場着姿でゴキゲンな表情を見せた。その時に賞状を授与した添野義二館長（６１）の長男で師範の達一さん（３３）によると、「マイケルさんの世界的な歌や踊りは空手五段以上に匹敵するということで、賞状を差し上げたんです。でも、父が空手の型を教えたら、ホテルの部屋で見事な蹴りを見せてくれましてね。身のこなしの柔らかさにびっくりしたのを覚えています」と振り返った。さらに続けて「元々は武士道に興味があったようで、武士の士の字がつくうちの団体の米国支部と交流ができたことが当時の来日のきっかけだったんです。空手をもっと世界中に広めてくれる方だったのに…。その意味でも残念です」と話していた。

★ホテルでも王様…
マイケルさんが、１９８７年の初来日から９７年の来日まで定宿にしていたのが、ビートルズが宿泊したことでも知られる東京・永田町のキャピトル東急ホテル（休業中）。当時の副総支配人として担当した太田範義さん（６１）＝現パンパシフィックベイホテル東急総支配人＝によると、２２０平方メートルのインペリアルスイート（１泊３５万円）を１カ月近く借り切り、部屋の家具はすべて日本で購入したものと入れ替えた。決まったものしか食べないため、専属シェフを連れてきて厨房を使うことまで条件にして１回の滞在で２０００万円以上使っていたという。「ファンが常に５００人ぐらい居て、外に出られず、部屋にとじこもりきり。出入りはビートルズと同じように荷物用のエレベーターを使っていた。それでも、ときどき窓から手をふるなどサービス精神は旺盛でした」そんな太田さんの目にもマイケルさんの体調の変化は焼き付いていた。「９７年の来日のとき、最後に握手したのですが、手の感触も違って病的な感じがした。ずっとマスクをしていましたし。来日ごとに肌の色も顔かたちも最初の来日のときとは、ずっとかわっていました。あれだけの才能のある方が、とても残念です」

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日本製アニメやゲームのファンとして知られていたマイケル・ジャクソンさんですが、空手の関係は、随分昔に雑誌で見た記憶がありました。意外とも思いましたが、さもありなんと思うところも有り…。ゴシップはともかく、優れたアーティストがひとり、若くしてこの世から去ってしまったのは本当に残念です。