石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

ちょっと早い・・

2009-12-14 21:13:37 | Weblog
気がつくと師走も半ば
街にはクリスマスソングが流れ ウキウキ気分になる。

12月と思えないくらい暖かい日で
ますますウキウキしてくる。

日曜日、呉服の志満屋さん主催の
ちょっと早いクリスマス会に出席した。
和服で楽しもうという会で、天橋立「文殊荘」へ食事に行った。

天橋立文殊荘




さすが天橋立、次から次へと各地から大型バスで
観光客がやってくる。
美味しいお料理をいただきながら
皆さんの着物姿にうっとり
いろんな着物にいろんな帯
どのお着物を見ても 目を楽しませてもらえて
心が豊かになってくる
日本の民族衣装の着物は 日本女性をひときわ美しくみせる。

お食事が済んでから 文殊さんにお参りへ。



近くなのに、行けそうで行けない場所だ。
受験生の息子をもつ母としては
智恵の文殊さんへ この時期にお参りできてラッキー

小さいころ見てショックを受けるほど恐ろしかった
地獄絵図も昔と変らずあった。

大好きな六花亭の「マルセイ・バターサンド」を
お土産にいただき ほっこりとできた日曜日になった。






 
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2009-12-11 22:27:24 | Weblog
今年の世相を表す漢字が発表され 清水寺管長が揮毫された。

2009年の漢字は「新」

2007年は「変」  2008年は「疑」
嫌~な語感をもつ字と違って 
「新」、きっぱりと清清しい感じを受けた。

政権交代したことも反映したか
(鳩山政権、いろいろと難儀だが・・)
久方ぶりに 心地好いスタートを切れそうな漢字だった。

私自身も新たな気持ちで いろんなことに励みたい

その前にこの年末、1年間に溜まったいらないモノを整理しよう

嫌な気持ちや関係、不要なモノを見極めて
きっぱりと捨て、心の風通しをよくしたいな

モノには目に見えないけど
それが生み出されるまでに費やされた労力や時間、
思い出や人の気持ちといった情報が詰まってるそうだ。
だからこそ、モノがあり過ぎると
心が疲れたり 考えに集中できずイライラするんだそうだ。

今の自分に必要なモノは何かを知り
すっきりと整理された部屋で 心も頭も整理して
ほんとの自分を見つめたいと思う。
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18回目

2009-12-09 23:55:20 | Weblog
12月8日 18回目の結婚記念日を迎えた。

この日は仏教史上 重要な日
「成道会」(じょうどうえ)といってお釈迦様が悟りをひらいた
おめでたい日である。

ここ例年、結婚記念日には夫婦で桂林寺の早朝座禅へ行っている。

毎月8日に行われる早朝座禅、いつも眠たくて
なかなか起きられず このごろめっきり参加できなくなった。

結婚記念日の恒例行事に無理やり決めてからは
この日くらいは 行こうか・・・と
眠い目をこすって起きることができる。

今年の成道会では朝粥のかわりに
檀家さんがお供えされたお蕎麦をいただいた。

そして奥様が茶室で お茶を点ててくださって
和尚様の法話を聞きながら 一服を楽しむことができた。

お庭やお床の掛け軸の説明も聞き
奥様の手作りの栗きんとんをいただき
早朝から至福のひとときを過ごせた

18年間 あっという間に過ぎていった。
二人で、いろんな話をたくさんしてきたけれど
今まで主人から声を荒げて叱られたり 
ましてや手が出たりしたことなく
思い出すかぎり、嫌なことをされたり言われたりしたことがない。
(私が鈍感なのか?それとも忘れてしまったのだろうか?)

18年のあいだで、傍にいて当たり前の存在となり
夫というより 父であり、兄であり、弟であり、息子であるような存在。
9割が「肉親」・1割が「異性」くらいの割合。

一番信頼できるひとではあるけど
それゆえに わがままを言ったりイライラをぶつけたり
他人にはしないようなことをしてしまうときがある。
ずーっと「当たり前の存在」でないかもしれないことを
時々思い出し、感謝を伝えることを心がけたい

以上が座禅をしながらぼーっと考えたこと。
ゆっくり時間をとらないと 大切なことを忘れがちになる。
19回目も無事に二人で座禅へ行けますように・・ 

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恋の蛍

2009-12-08 21:06:30 | Weblog
松本侑子「恋の蛍  山崎富栄と太宰治」を図書館で借りて読んだ。



生誕100年ということで(今年?来年?わからない)
太宰関係の本や映画が目立つ。

高校生のときに「人間失格」を読んで
「何という暗い人間!!ネガティヴな生き方!!」と
嫌悪感をもち 以来、読んだことがない。
私は体育会系で超楽天的、ポジティブ人間だったから。

太宰治本人にもあまり興味もなく
何回か自殺や心中を試み、最終的に酒場の女と情死した作家だと
認識していた。

この本を手にとったのは 太宰本人でなく
情死の相手、山崎富栄に焦点をあてたものだったからだ。

山崎富栄という名前も初めて聞いた。

酒場の自堕落な女性を想像していたのに
本当の山崎富栄は 日本初の美容学校創立者の令嬢で
三井物産商社マンの戦争未亡人だったのだ。

富栄の生まれたところから話が始まる。
大正デモクラシーの民主化と共に女性の洋装化が発展し
富栄の両親は 日本で初めて美容学校・洋裁学校を設立する。
多いときで年間800名の修了生が全国へと巣立った。

一人娘の冨栄は 跡継ぎとして父親から英才教育を受け
美容・洋裁のみならず、文学・心理学・経済学・
英語・フランス語・ロシア語を学んだ。
山野愛子や宇野千代が活躍したのと同じ頃だ。

こんなお嬢様・商社マンの奥様だった冨栄に
関東大震災・戦争・東京大空襲・終戦・・・と
容赦なく悲劇が襲いかかる。
すべてを失った冨栄と両親

傷心の冨栄の前にあらわれたのが「死の美学」を追い求める太宰治だった。

10歳年上の天才作家に身も心も骨抜きにされ
後世に残る名作を執筆する太宰に献身的に仕えるのだ。

太宰には奥さんと3人の子供がいる。
そのほかに愛人静子と、その愛人に産ませた子供
そして冨栄
人にふるまう酒代・飲食代で富栄の貯金も使い果たし
そんな男のひとに一緒に死んでいくことまで
仕えてしまうなんて。

奥さんも静子も冨栄も 女やお金や人生にだらしない太宰に
なんでこんなに溺れているんだろう
天才なんだろうなと思う。
女性を惹きつけてやまない天才的な魅力があるんじゃないだろうか

いろいろ太宰作品を読んでみたくなった。

この本では、冨栄のお父さんの人生も感慨深いものがあって
ところどころで涙が出てくる。
手塩にかけて育てた最愛の娘を 戦争や天災で傷つけられ
妻子ある作家に黄泉の国へ連れていかれた無念が
痛いくらい伝わってくる。

良い本だった。
私の拙い説明では 伝わらないので
生誕100年ということで 皆さま読んでみてください



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お通夜にて

2009-12-07 22:13:05 | Weblog
また嬉しいニュース。
村上春樹氏が スペイン芸術文学賞を受賞された。
あの独特の不思議な雰囲気が世界に通じるのがとても嬉しい

今日は 24節気の大雪
そんな寒い夜 お通夜に参列した。

亡くなられかたは60歳くらいの男性で
私達夫婦は 新婚1年くらいのあいだ
その方の家の「離れ」を借りて暮らしていた。

1年という短い期間だったけど
そのご主人も奥様も 当時小学生・中学生だった子供さんも
新婚の私達に とても良くしてくださった。

ご主人はクラシック音楽が大好きなかたで
母屋に音楽を聴きにおいでと親しく誘ってくださった。

朝から晩まで慣れない嫁ぎ先の職場で義理父母・祖父・弟と
一緒だったので、この「離れ」に帰ったらホッとして
自分を取り戻せた。
隙間だらけの古~い木造住宅で 冬はとっても寒く
お風呂も一人入ったら溢れそうなほど小さく
まず水を張ってからガスで沸かすお風呂
いつもボン!!という大きな音がして怖かった。

小さな離れでの生活、好きなひとと暮らせる幸せと
「家」という、結婚につきものの厄介なものに悩まされる煩いとに
揺れ動く日々だった。

私たちが「離れ」を出てしばらくしてから
ご主人は病気で倒れて、植物人間になってしまわれた。
そののち10数年、母屋で心臓だけが動く状態で暮らされた。
奥様と子供さんとの献身的な介護と愛情のもとで。

今でも、ご主人が音楽を聴く姿が思い浮かぶ。
考えてみれば、私が新婚のころ ご主人は42歳くらいだったと思う。
今の私くらいの年齢だったんだなとやるせない思いになった。

明日の葬儀は 奇しくも私達の18回目の結婚記念日。

お見送りができないけれど
ご冥福をお祈りいたします
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卒部式

2009-12-07 03:38:14 | Weblog
子供の関係で とても忙しい一日となった。

今日は長男の中学軟式野球クラブの卒部式。
朝から 豚汁の炊き出しをした。
吹く風は身を切るように冷たいけど 晴れやかな午前中で
1.2年生との紅白試合を行った。



この間までランドセルを背負っていた新中学1年生のときに
入部し、ふたつ年上の3年生がすごく大人びて見えた。
13歳・14歳・15歳という多感な時期を
土曜日日曜日 ほとんど白球を追ってグランドを駆けていた。

午後場所をかえて卒部生と在部生親子・指導者とで昼食会。
卒部生それぞれが ひとことずつ挨拶したのだが
みんなとても立派で心も体もぐーんと成長してくれた。
いろんなことがあった2年半だった。

グランドで 野球の技術だけじゃなく
いろんなことを学ばせていただいたことに感謝する。
親だけの家庭教育では教えきれないことを 
たくさんの人々に教えていただいた。

高校生になったら 硬式野球というまた新しいステップが待っている。
少しずつ私から離れていき 新しいことを学んでいくだろう。
良い出会いと学びに出会えますように・・

夜は 末っ子の少女バレーボール保護者懇親会
早い時間から始まったにもかかわらず
みんなと二次会へ流れ 久しぶりにハイペースで呑んだものだから
あとで赤面してしまうほど ハジケてしまった
今度、体育館で会うときにどんな顔したらいいのだろう???
恥ずかしい
親も一生、学びだわ
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ベストセラー

2009-12-04 23:25:06 | Weblog
とうとう末っ子5年生カナのクラスも
インフルエンザで来週火曜日まで学級閉鎖になってしまった。
うがい・手洗い励行で うつらないよう気をつけなくちゃ

村上春樹「1Q84」が2009年度のベストセラー第1位に輝いた。

平成に入ってから最速で ベストセラーになったそうだ。

新書などが例年上位を占めるなか
純文学がここまで頑張るのは久しぶり
・・というか、純文学が第1位に輝くのは
「ノルウェイの森」以来ではないの!?
春樹ファンとしては嬉しい限りだ

日本語を大切にしたいと考えている日本人は7割ほどいるそうだが
本を読まない人がとても増えているらしい。
本を読まない理由の第1位は「忙しさ」。

ページをめくる指先の動きが 脳にとってとても大切だそうだ。

読書をして
文字の羅列を頭の中で一度組み立て映像化する働きは
人間の脳にとって とっても大事なことだと思う。

ページをめくる指の動き・・
そして、紙の匂いや手触り。
大好きな本を読むとき、私はいつもそのページの匂いまでもを嗅ぐ。
慈しんで手のひらでさする。
そうすることによって心が落ち着き、温かいものが体中をかけめぐる。

私は、こんなに本が好きなのに
悲しいかな
私の子供達はあまり本を読まない
読書の楽しみは一生の宝物だと思うから・・
素敵な本と出会ってほしいと切に願う。



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舶来屋

2009-12-03 22:22:22 | Weblog
最近読んだ本2冊

幸田真音「舶来屋」


幸田真音さんは、外資系銀行や証券会社で債券ディーラーをしていた経験から
面白い経済小説を得意とする女流作家である。

「舶来屋」は
エルメスやグッチなど、高級ブランド品を初めて日本の紹介した
銀座「サン・モトヤマ」創業者・茂登山長市郎をモデルにした小説。

戦後の闇市から出発して
日本人の西洋の文化を売る商人になった長市郎を
描いている。
戦後の混乱から目覚しい経済発展を遂げた日本と共に
どんどん大きくなって、一流人が集うサロンになっていく
サン・モトヤマ。
読んでいるこちらも高揚感を感じる。
こんな時代に商売をしていたら さぞかし面白いだろうなあ~

商売に大切なことがたくさん描かれていて
学ぶことが多いので
是非、お商売をされている方々に読んでほしい。

時代の流れ・・地の利・人の和・天の時
この本を読んでいると、つくづく商売というものは
時代の流れに翻弄されることを知る。

作中、印象に残ったことば

「なにごともお月様と同じ。
 満ちたら欠ける。糸みたいに痩せた二十六夜の月を見たら
 闇夜になることを覚悟しろ。
 だけど心配しなくていい。
 その翌日から、いずれ月はまた満ち始める。」

「商才があって、金持ちになって、どんなに社会的な名声を得ても
 教養とか、文化芸術への理解がない人間は 
世界では尊敬されない。
大事なのは稼いだ金をどう活かすか、
 何を社会に還元するかだ。
 それで商人の本当の価値が決まるんだ。」

もう一冊
林 真理子&山本淳子「誰も教えてくれなかった源氏物語本当の面白さ」



山本淳子さんは 今 注目されている源氏の研究者である。
小柄で可愛らしい女性だ。
主に、林真理子さんと山本さんの対談で構成された本で
林真理子さんの下世話な質問と それに答える山本さんの解説が
とても面白かった。

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12月

2009-12-02 22:20:30 | Weblog
今年最後の東山寺・お香の会。

12月と思えないくらい暖かで気持ちのよい日だった。

最高級・伽羅をはじめ、6つの沈香を聞く六国香をした。
とてもよく似た香りで 聞きわけるのが難しい。
心を落ち着け、精神を集中させて微妙な香りを聞きわける。

あまり当たらなかったけれど、皆さんと無事1年間
お香を楽しむことができてよかった。

自宅の玄関に松栄堂のカレンダーを掛けている。

毎月、禅寺の管長さんが書かれた禅語の墨蹟が載っている。

今年最後の墨蹟は 名古屋徳源寺の和尚様のもので
「看よ 看よ ろう月尽く」

ろう月とは、12月のことだそうだ。

大意も小さく書いてある。
「月日のたつのは早いもので、矢のように過ぎていく。
 人生は白駒の隙を過ぐるが如し。
 アッという間に幕が下りてしまうぞ。
 人生のろう月に悔いを残さぬよう 自分の信念を振り返ってみよう」

この言葉を読んで、身が引き締まった。

ほんと、月日がたつのが年々早くなる気がする。
12月が来るのが アッという間なのと同じで
人生の12月も 思ってるよりも早くきそう。

悔いなく。思いっきり。


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顔見世

2009-12-01 18:11:05 | Weblog
カレンダーも とうとう1枚になってしまって今日から早12月。

昨日、母と京の冬の風物詩 南座顔見世初日へ行った。

南座正面の豪華なまねき看板を見ると
一気に師走の感が押し寄せてくる。

お昼の部 演目は
佐々木高綱 
一条大蔵ものがたり
舞踊 お祭り
恋飛脚大和往来 封印切り

一条大蔵・・・の阿呆の公卿役・尾上菊五郎の演技が素晴らしい

そして先般 文化勲章を受章された坂田藤十郎の
亀屋忠兵衛もさすがのひとこと。
幕切れの忠兵衛を見送る、置屋のおりんを演じる
板東玉三郎の所作や佇まいの美しさ、色っぽさ・・
本当に綺麗で心に残った。

後のほうの席に、菊五郎夫人と仁左衛門夫人が
ひっそりと座って観劇されていた。
一分の隙もなく、凛と座ってらっしゃる姿がとっても素敵
常に人に見られているという日ごろの意識で
自分を律しておられるんだと思う。

今年も無事、顔見世を観劇して12月を迎えることができた
感謝・感謝で残りの2009年を頑張って過ごそう

帰宅して夜は 商工会議所からのセミナーで
桂林寺の住職の話を聴きにお寺に集まった。

お茶室で 奥様のお茶のおもてなしから始まったセミナー
いつもと違った形式の会で とてもよかった。

住職のお話を聴いて、まちづくりのヒントとパワーをたくさんいただいた。

フットワーク・ネットワーク・チームワークが大切だということ。

いろんな場所でいろんな人々が 街を良くしようと頑張っている。
その点と点を結ぶ線が必要だとお話され
なるほど、ほんとにそうだと感じた。

今、経済発展も飽和状態になって八方塞がりの状態だ。
便利で合理的な世の中になったけど
心が凍るような事件も多くなった。
商売だって、従来の日本的なやり方でなくなったから
壁にぶち当たるのではないかと感じる。

日本人がもっている感性や精神性をもう一度
思い出して、経済に結びつけていかないといけないのでないかと思う。

いろんなお寺が今、試行錯誤しながら
現代人に「日本の心」を思い出すことを
発信しようとされている。

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