石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

お通夜にて

2009-12-07 22:13:05 | Weblog
また嬉しいニュース。
村上春樹氏が スペイン芸術文学賞を受賞された。
あの独特の不思議な雰囲気が世界に通じるのがとても嬉しい

今日は 24節気の大雪
そんな寒い夜 お通夜に参列した。

亡くなられかたは60歳くらいの男性で
私達夫婦は 新婚1年くらいのあいだ
その方の家の「離れ」を借りて暮らしていた。

1年という短い期間だったけど
そのご主人も奥様も 当時小学生・中学生だった子供さんも
新婚の私達に とても良くしてくださった。

ご主人はクラシック音楽が大好きなかたで
母屋に音楽を聴きにおいでと親しく誘ってくださった。

朝から晩まで慣れない嫁ぎ先の職場で義理父母・祖父・弟と
一緒だったので、この「離れ」に帰ったらホッとして
自分を取り戻せた。
隙間だらけの古~い木造住宅で 冬はとっても寒く
お風呂も一人入ったら溢れそうなほど小さく
まず水を張ってからガスで沸かすお風呂
いつもボン!!という大きな音がして怖かった。

小さな離れでの生活、好きなひとと暮らせる幸せと
「家」という、結婚につきものの厄介なものに悩まされる煩いとに
揺れ動く日々だった。

私たちが「離れ」を出てしばらくしてから
ご主人は病気で倒れて、植物人間になってしまわれた。
そののち10数年、母屋で心臓だけが動く状態で暮らされた。
奥様と子供さんとの献身的な介護と愛情のもとで。

今でも、ご主人が音楽を聴く姿が思い浮かぶ。
考えてみれば、私が新婚のころ ご主人は42歳くらいだったと思う。
今の私くらいの年齢だったんだなとやるせない思いになった。

明日の葬儀は 奇しくも私達の18回目の結婚記念日。

お見送りができないけれど
ご冥福をお祈りいたします
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