「この一面の赤い華は、境界の証だ。
浚われないうちに早く帰るんだな」
朝霧の立ち込める鞍馬山――
《鞍馬天狗》の鷹雄は、一面に咲く 曼珠沙華の中で貴女と出逢う。
ひとたび別れた二人だったが、予期せぬ形で再び巡り逢うことに……。
花嫁として連れ去られ、不安に揺れる貴女に
鷹雄がさし出したのは星のような金平糖。
その優しさに笑顔を取り戻した貴女に鷹雄は、
“ある約束”をするのであった──。
緩やかで幸せな日々の中、 戸惑いながらも心を通わせていく二人。
星降る夜の逢瀬。
心に刻むは、十六夜月と秘めたる想い――。
シナリオ:香魚 制作:XROSS FLEUR (2016年)
だいぶ前に発売されてた作品シリーズを発見。興津くんがいるじゃん
ということで手にとりました。
レーベルは見たことないけど、大本は「チームエンターテインメント」さんで
ディグロのレーベルも抱えてる会社さんだし、シナリオが香魚さんだったので
大丈夫だと踏んで聞きましたよ。
結果、ちゃんと楽しめました。
日本古来の妖怪とか異界とか言われる世界に生きる者たちとの恋模様で
今回は天狗の次期統領の鷹雄がお相手。
落ち着いた興津くんの声聞くの、わりと久しぶりかもしれない。
ヒロインちゃんは嫁として連れてこられる前に一度出会ってて、
その時は人間を装ってる設定のキャラだったんだけど、
天狗の鷹雄の時は若干落ち着いてて、人の姿をしてる時は少しだけ
軽く若い雰囲気の声音という区別をさらっとつけてしまう興津くん。
同一人物だとヒロインちゃんにバレるまでの伏線も上手くて
二人の距離が縮む切っ掛けにも作用してたし、無理くりキャラを作った感じでも
無かったので聞きやすかったですよ。
物語の序盤、酒を二人で呑んで流れでキスしてそのまま朝チュンっていうのが
あったんだけど、この時2人はまだ体を重ねていないんですよ、当たり前だけど。
だけど、深酒したせいで記憶が曖昧な鷹雄は完全に完遂したと思ってヒロインちゃんを
気遣います。そしてその仕草が完全に妊娠初期の妻に対するそれというw
イイ感じに慌ててみたり、カッコイイ彼が聴けたり、程よいコンパクトさで
楽しめる作品でありました。他に7作出ていてわりと人気作だったことがわかるかと。
発売当時は知らなかった作品も好きな役者さんが出てると分かれば気になるもの。
また色々探してゆけたらいいな
ちなみにシリーズ他作品の感想は
黒狐編(佐藤拓也) ☆