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かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

これぞ国宝 This is the National treasure of Japan.

2014年03月04日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
今日、3月4日は、ミシンの日、サッシの日、三線(さんしん)の日だとか。

でも、長者ヶ原廃寺跡というお寺の遺跡の調査と整備を担当しているkaneurikichiji としては平等院鳳凰堂の日です。



というのも、扶桑略記(ふそうりゃっき)という書物の、天喜元年(1053)3月4日の記事にはこう記されているからです。

  関白左大臣(藤原頼通のことです)、平等院の内に大堂を建立し、丈六の弥陀像を安置す。
  百口の高僧を?し、その供養を設く。御斎会に准ずるなり。仏像・荘厳は古今無双なり


つまり、今から961年前の今日、平等院鳳凰堂が完成し、本尊が安置されたので、百人の高僧が招かれ、それらを供養したというのです。

文末には「仏像・荘厳は古今無双なり」、つまり仏像や建物やその飾り昔も今も並ぶものがないとあります。

そして、それは現代でもそのまま当てはまります。

というのも、国宝の建造物に国宝の仏像が安置されているのは、たくさんあるわけではないですが、それなりに例があります。

しかし、建物の壁画や、仏像のまわりの飾りまでも国宝なのは、ひとり平等院鳳凰堂だけなのです。



これぞ国宝のなかの国宝。

現在は、屋根の修復中ですが、そろそ完了するようで、来月からまた素晴らしい姿を、目にすることができます。