かねうりきちじ~岩手・盛岡ぶらぶらある記~

岩手の山と酒を愛する男の日常

熱気の前の静けさ

2012年01月31日 | 遺跡見学
 おととい、いなせな展示を見に行った後、黒石寺に行って来ました。

杉木立の向こうに本堂があります。

 ちょうど蘇民祭が夜から始まる日でしたが、目当ては別なところに。

 蘇民祭に合わせて本尊薬師如来坐像が一般公開されると知ったからです。

 薬師如来坐像は重要文化財に指定されていることもあって、本堂ではなく収蔵庫に安置されています。

 収蔵庫。お参りする方もチラホラと。

 普段は、お寺にあらかじめ連絡しないと拝観できません。

 別に面倒がっていたわけではないのですが、何となく見そびれていました。

 で、今回は一般公開ということもあって予約なしで見られるだろうと思って、出かけたわけです。

 お薬師様のお顔を拝んだ後は、ひととおり本堂のまわりを歩きました。

 本堂

 雪が多く残っていましたが、数時間後には下帯姿の男衆の熱気で融けてしまうのでしょう。

 氷の張った瑠璃壺川。男衆はここで水垢離してから本堂へ向かいます。

 蘇民祭は護符が入った蘇民袋を奪い合う争奪戦で幕を閉じます。

 今年は北上市の50歳が参加10年目にして初めて取主となったようです。

 継続は力なり、といったところでしょうか。

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いなせな展示を見てきました

2012年01月29日 | 博物館見学
 いなせ【鯔背】 勇み肌でいきな若者。また、その様子。
           威勢がよくさっぱりした気風の若者。また、その気風。(日本国語大辞典より)

 昨日に引き続き参加した土器の検討会は午前中で終わり。

 午後は、えさし郷土文化館に行ってきました。

 文化館入り口

 がそこで、粋でさっぱりした若者の展示を見たわけではありません。

 21日から始まった企画展です。

 えさし郷土文化館では、2006年より年に1度、旧江刺市内の各地区を紹介する“江刺のふるさと再発見”展を開催しています。

 今年は、稲瀬(いなせ)地区の展示でした。

 縄文時代の土偶から、当時大関だった大鵬・柏戸に土を付けながらも他の13番を全部取りこぼすという珍記録を作った小結・前田川(最高位は関脇)の化粧まわしまで、小学校区ほどの地域について、あらゆる要素を知ることができる、野心的な展示です。


小学校の机・椅子と鹿踊りの衣装(左)、12世紀の陶器と消防団員のはっぴが一緒に写る展示はここだけ!

 3月20日までのロングランですので、お近くの方もそうでない方も、ぜひえさし郷土文化館までお越し下さい(学芸員さんによる紹介はここ)。

 きっと「へぇ~」という発見があるはずですよ。


kaneurikichiji が毎日食べている江刺米の米俵も。右は江戸時代のもの。
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土器どき

2012年01月28日 | 長者ヶ原廃寺跡
 今日は金ヶ崎町で開催された“安倍氏の器検討会”に参加。

 安倍氏とは、前九年合戦(1051~1062年)で源頼義(頼朝の曾祖父の祖父)によって滅ぼされた、現在の岩手県地方の古代豪族。

 NHK大河ドラマにもなった“炎(ほむら)立つ”のモデルです。

 金ヶ崎町にはその安倍氏の拠点のひとつ、鳥海柵遺跡があります。

 “安倍氏の器検討会”は前九年合戦前後の時代の土器が出土した遺跡の担当者が、土器を持ち寄り意見交換を行うために開催されたものです。

 で、長者ヶ原廃寺跡から出土した土器も出して下さいということで行ってきました。


長者ヶ原廃寺跡から出土した土器。ちゃっかりパンフも置かせてもらいました。

 実は、この時代、11世紀の土器というのはあまり多くありません。

 それだけ見る機会にも恵まれないのですが、こうした形で一同に集められると、いろいろと勉強になります。


皆さん熱心に土器を観察しています。

 これは宮城県白石市の遺跡から出土したもので、長者ヶ原廃寺跡のものと同時期といわれている土器です。



 いつか実物を見てみたいと思っていたのですが、思いがけず見られました。

 やはり実物を見るのと、報告書で写真や図面を見るのとでは受ける印象が違います。

 まさに百聞は一見に如かず。

 非常に勉強になった半日でした。


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火の用心

2012年01月27日 | 遺跡見学
 24日に紹介した称名寺の池と金堂の写真を撮影する直前のこと。

 池の向こう側から赤い車がやって来ました。



 消防車です。

 火事!とは思いませんでした。

 「あ~、そろそろ文化財防火デーなんだな」と思い出しました。

 そうです、昨日1月26日は文化財防火デーです。

 なぜ1月26日かというと、1949年のこの日、奈良の法隆寺・金堂(国宝)が火災に見舞われた日だからです。

 この年、愛媛県・松山城の筒井門が2月に、6月には北海道・松前城の天守と、いずれも失火が原因で続けざまに国宝が焼失。

 そうしたこともあり、文化財保護法が翌年に制定されています。

 でも、法律を作れば火事がなくなるわけではありません。

 国の宝を火災などから守ろうという意識を一人ひとりが持つことも大事なのではということで、文化財保護委員会(現在の文化庁)と国家消防本部(現在の消防庁)が中心となって定められたのが、文化財防火デーなのです。

 この日(もしくはその前後には)、おもにお寺や神社で消火訓練が行われ、一度はニュースなどでご覧になったことがあると思います。

 称名寺で見かけた消防車も文化財防火デーに合わせた訓練でやって来ていたのでしょう。

 まぁ、法隆寺の金堂が1月26日に火事になったためこの日が選ばれていますが、この時期は一年で最も乾燥します。

 文化財を守ることももちろん大事ですが、皆さんのまわりでもぜひ火の元には十分注意してくださいね。

 火の用心!マッチ一本火事の元 ←古い?


長者ヶ原廃寺跡のすぐ近くにある、中尊寺・経蔵(重要文化財)のドレンチャー。
これで消火するというより、水の膜を張ってまわりの山火事から建物を守るための装置です。

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その音色を聞いてみたかった

2012年01月26日 | 遺跡見学
称名寺の阿字ヶ池に架かる橋を渡って金堂の前に。

するとすぐ右手にもうひとつ建物があります。

梵鐘が吊してある鐘楼です。

その鐘楼にはこんな立て看板が。

いやぁ、知りませんでした。



称名寺の梵鐘が重要文化財に指定されていることもですが、つい最近まで除夜の鐘として使われていたなんて。

 
称名晩鐘と呼ばれているようですね。

どうやら明けて2011年となる年までは使われていたようですね。

聞いてみたかったなぁ。

と思ってYouTube で検索したらやっぱりありました。

ここからどうぞ。

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