「環境ビジネス」と「生物多様性」

　こんばんは。
　kanessy（カネッシー）です。
　今日は午前中に子供の幼稚園体験入学について行って、午後から長男の「七五三」の準備のために西条へ出かけました。
　昨日まで、「どうせ台風の影響で雨だろうから、外には出られないだろうな」と思っていたら何が何が。
　空はどんよりしていましたが、雨は全く降りませんでした。

　さて、今朝、次男が起きて書けなかった続きを書きます。

　先週木曜日にいわゆる「環境ビジネス」についての理解を深めるため、（会社にも嫁さんにも黙って）ある勉強会へ出席しました。
　以下、私がノートにメモした内容です。
　若干、私による解釈で表現を変えている部分もあり、本当に伝えたかったこととは異なるかもしれませんので、丸飲みすることなく、各自で咀嚼していただければと思います。（それが、あらゆる「情報」に接した時の基本姿勢だと思いますので）

　生物多様性はビジネスに密接に関連しているが、それを認知している企業は極めて少ない。
　たとえば、シャネルNo.5はアマゾンに生える希少種の薬草を使用しており、もし、ブラジルが輸出禁止の措置をとった場合に製造することができない。
　すなわち、企業にとって生物多様性とは、原材料が調達できなくなる可能性があるというリスクであり、製造時点だけでなく、サプライチェーンで考えていかなければならない問題ということである。

　環境問題を意識して環境経営に取り組もうとする人は素直な人。
　しかし、ほとんどの場合は、「環境問題」と環境経営の間に、「消費者意識・知識・行動」という消費者のトレンドを間に挟まなければ動かない。
　継続的なコスト削減を目指す「環境経営（マネジメントアプローチ）」と、売上高の増大を目指す「環境ビジネス（マーケティングアプローチ）」に力を入れて企業の競争力を高めていく。
　基本的に、本業を避けることなく、自社の中核能力を環境配慮とすることが必要。
　本業を避けた環境配慮は、お金が出ていくだけの「見返りのないコスト」になり、企業の競争力向上に貢献しない。

　消費者の視点から見ると、冷蔵庫を買う場合、「使用電力」は評価するが、「リサイクル材使用」「製造時のCO2排出量」は見ていない。
　また、自動車の場合、「燃費」は評価するが、「再資源化」「製造時のCO2排出量」「低排出ガス」は見ていない。
　つまり、顧客は、企業の環境負荷低減の取り組みを評価しているのではなく、「使用電力」「燃費」というランニングコストのみを評価している。
　消費者は環境配慮（エコ）ではなく、自分の財布（エゴ）のために「環境に配慮した商品」を買っており、「環境に配慮した分値段の高いという理由の商品は選ばれない」ことを念頭に入れておく必要がある。

　環境で儲けて億万長者になるような人物が現れない限り、課題の解決は難しいと思われる。

　以下、感想です。
　私は「環境経営」にはかなり注目していますが、「環境ビジネス」って、新技術を駆使した特殊なビジネスのようなイメージで、かなり難しいものだと捉えていました。
　たとえば、リサイクルシステム、汚水浄化システム、太陽光発電、ＬＥＤなどなど、「売り物が環境商品」というような感じです。
　しかし、実は「マーケティングアプローチ」として、本業を環境配慮型にして競争力を高めることとすれば、もう少し幅広に「環境ビジネス」を捉えることができ、非常に興味深い身近な話になります。
　また、生物多様性については、企業にとって「見返りのないコスト」のように思っていたんですが、「原材料の調達」という視点から見ると、企業にとって重要な原材料の安定確保のリスク管理という意味で商売に大いに関連する問題であることが理解できました。
（もちろん、原材料調達にはルート上に様々な企業が存在しているので、実際に大元まで管理することはかなり難しいですが）

　結果として、今回定義されている「環境ビジネス」や「生物多様性」は、いずれも私の考える「環境経営」に包括されたものでした。
　そういう意味でも、これまでの延長線上で、自信を持って勉強を続けていくことができそうです。



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Kanessy's blog
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