和解か、瓦解か ライブドア・フジ和解案、決着は不透明
(4/14)フジ、1600億―2000億円負担で調整・ライブドアと和解交渉
双方の禁じ手の応酬で、「泥沼愛憎劇のような企業買収」と化していたライブドアによるニッポン放送株買収問題が、やっと和解に向けて動き出したようです。かねぴ~は3月24日のニッポン放送保有のフジテレビ株のソフトバンク・インベストメントへの貸出しを機に提携協議が進むのかと思っていましたが、双方の歩み寄りが無かったようで膠着状態が続いてました。しかし水面下での交渉は進行していたようです。
今回明らかになった和解案は、
・ライブドアが取得したニッポン放送株をフジが買い取り、フジが同放送を子会社化する
・フジが第三者割当増資に応じる形でライブドアに一部出資
・ネットと放送の融合を進める両社の業務提携
となっています。
ここで問題になって来るのが、フジテレビが行った「不可解な」ニッポン放送株TOBです。ライブドアによる株式大量取得が明らかになった後も取得価格を上積みせずに5950円で各企業から買収しているので、和解時にライブドアから買収する価格がそれ以上ではTOBに応じた会社が納得しないでしょう。ライブドアのニッポン放送株の取得価格は平均6300円近くになっていますので、それ以上の価格でないとフジテレビに売るわけには行かないでしょう。
そこで出てきた奇策が、ライブドアの投信関連の子会社である「ライブドア・パートナーズ」にライブドアグループの持つニッポン放送株を集めて、ライブドア・パートナーズをフジテレビが買収して子会社化するという方法です。これなら株式買収価格は明確にならないので、問題を回避する事が出来ます。ただ金融庁の見解は「違法では無いが好ましくない」とのことですが。
双方とも和解には慎重な姿勢のようですが、情勢は待った無しのようです。ライブドアは株価の下落が続き、13日には株式分割後最安値の293円まで記録して市場からノーを突きつけられています。また企業体力を越えた資本リスクを抱えているので、早期決着が不可欠です。フジテレビは視聴率3冠どころか、民放の3番手か4番手まで落ちてしまいそうです。視聴率回復の為にはまず和解が必要でしょう。
今回の交渉がまだ決着しないのは、やはり和解のタイミングが遅すぎたせいでしょう。お互いに禁じ手の応酬で無益な行為を繰り返してしまったので、今になって双方にメリットの有る提携など望み薄だと思われます。
かねぴ~は事ここに至っては、ライブドアがニッポン放送株を全株手放して今回の件から全面撤退するのが得策だと思っています。1000億円近くの資金を投入しているだけに簡単では有りませんが、無理にフジテレビと提携してもお互いの為にならないでしょう。フジテレビ株を全株貸株に出された上に拒否権を握られてニッポン放送の子会社化も難しい状況ですので、ここは資金が回収出来るうちに撤退を考えた方が良いように思います。
世論の支持はライブドア側の方が多いようですし、今回の件で広告宣伝効果としては莫大な効果を挙げられたと言えるのではないでしょうか?今が見切り時のような気がします。
ソフトバンクも約10年前にテレビ朝日の買収失敗が有りました。ライブドアも今回は資金回収さえ出来れば出直せるので、安易に提携するよりも今回得た知名度を活かして別な事業に乗り出した方が良さそうに思えるのは私だけでしょうか?昨日発表されましたが、Googleとライブドアが提携出来るようになっただけでも今回の件の効果だと思うのですが。(笑)
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(4/14)フジ、1600億―2000億円負担で調整・ライブドアと和解交渉
双方の禁じ手の応酬で、「泥沼愛憎劇のような企業買収」と化していたライブドアによるニッポン放送株買収問題が、やっと和解に向けて動き出したようです。かねぴ~は3月24日のニッポン放送保有のフジテレビ株のソフトバンク・インベストメントへの貸出しを機に提携協議が進むのかと思っていましたが、双方の歩み寄りが無かったようで膠着状態が続いてました。しかし水面下での交渉は進行していたようです。
今回明らかになった和解案は、
・ライブドアが取得したニッポン放送株をフジが買い取り、フジが同放送を子会社化する
・フジが第三者割当増資に応じる形でライブドアに一部出資
・ネットと放送の融合を進める両社の業務提携
となっています。
ここで問題になって来るのが、フジテレビが行った「不可解な」ニッポン放送株TOBです。ライブドアによる株式大量取得が明らかになった後も取得価格を上積みせずに5950円で各企業から買収しているので、和解時にライブドアから買収する価格がそれ以上ではTOBに応じた会社が納得しないでしょう。ライブドアのニッポン放送株の取得価格は平均6300円近くになっていますので、それ以上の価格でないとフジテレビに売るわけには行かないでしょう。
そこで出てきた奇策が、ライブドアの投信関連の子会社である「ライブドア・パートナーズ」にライブドアグループの持つニッポン放送株を集めて、ライブドア・パートナーズをフジテレビが買収して子会社化するという方法です。これなら株式買収価格は明確にならないので、問題を回避する事が出来ます。ただ金融庁の見解は「違法では無いが好ましくない」とのことですが。
双方とも和解には慎重な姿勢のようですが、情勢は待った無しのようです。ライブドアは株価の下落が続き、13日には株式分割後最安値の293円まで記録して市場からノーを突きつけられています。また企業体力を越えた資本リスクを抱えているので、早期決着が不可欠です。フジテレビは視聴率3冠どころか、民放の3番手か4番手まで落ちてしまいそうです。視聴率回復の為にはまず和解が必要でしょう。
今回の交渉がまだ決着しないのは、やはり和解のタイミングが遅すぎたせいでしょう。お互いに禁じ手の応酬で無益な行為を繰り返してしまったので、今になって双方にメリットの有る提携など望み薄だと思われます。
かねぴ~は事ここに至っては、ライブドアがニッポン放送株を全株手放して今回の件から全面撤退するのが得策だと思っています。1000億円近くの資金を投入しているだけに簡単では有りませんが、無理にフジテレビと提携してもお互いの為にならないでしょう。フジテレビ株を全株貸株に出された上に拒否権を握られてニッポン放送の子会社化も難しい状況ですので、ここは資金が回収出来るうちに撤退を考えた方が良いように思います。
世論の支持はライブドア側の方が多いようですし、今回の件で広告宣伝効果としては莫大な効果を挙げられたと言えるのではないでしょうか?今が見切り時のような気がします。
ソフトバンクも約10年前にテレビ朝日の買収失敗が有りました。ライブドアも今回は資金回収さえ出来れば出直せるので、安易に提携するよりも今回得た知名度を活かして別な事業に乗り出した方が良さそうに思えるのは私だけでしょうか?昨日発表されましたが、Googleとライブドアが提携出来るようになっただけでも今回の件の効果だと思うのですが。(笑)
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ほとんどのBlogが「堀江さん良かったね。これからもがんばってね。」という温かい励ましの言葉が氾濫していますが、私は反対に「いまそこにある危機」を覚えます。SBIの北尾氏が何も言ってこないからです。
北尾氏からすれば、「フジはニッポン放送株の株主様に土下座までしてTOB価格で売ってくださいと頼んでおいて、掌返して堀江の買値で株を引き取るなんて酷い連中だ。確かに以前和解したら、ニッポン放送株をいつでも返却しますと言ったが、こんな信義を重んじない連中に対して、自分が信義を重んじて株を返却する必要があるだろうか?あるはずがない。」
「それでは、フジから裁こうか、それともライブドアから裁こうか?フジみたいな腐った企業はいつでも料理できるが、ライブドアはこれで勢いが付く可能性が高い。最近、ライブドアの加入者が著しく増えている事実もある。ライブドアはスカイプを持っており、これは金喰い虫のYahoo BBと較べて性能も良く十分対抗しうるものである。これではYahoo BBが危ない。Yahoo BBが危ないということはソフトバンクそのものが危ない。だから俺は孫さんに止めとけと言ったのに・・・今更この話をしても仕方ない。よし、ライブドアを得意の絶頂から引きずり降ろそう。まず手始めに・・・」
これでHappy Endで終わってしまっては、SBIの北尾氏の名が廃るというものです。まずライブドアにTOB掛けて血祭りにした後で、フジにTOB掛けて解体するんでしょうね?
ほとんどのBlogが「堀江さん良かったね。これからもがんばってね。」という温かい励ましの言葉が氾濫していますが、私は反対に「いまそこにある危機」を覚えます。SBIの北尾氏が何も言ってこないからです。
北尾氏からすれば、「フジはニッポン放送株の株主様に土下座までしてTOB価格で売ってくださいと頼んでおいて、掌返して堀江の買値で株を引き取るなんて酷い連中だ。確かに以前和解したら、ニッポン放送株をいつでも返却しますと言ったが、こんな信義を重んじない連中に対して、自分が信義を重んじて株を返却する必要があるだろうか?あるはずがない。」
「それでは、フジから裁こうか、それともライブドアから裁こうか?フジみたいな腐った企業はいつでも料理できるが、ライブドアはこれで勢いが付く可能性が高い。最近、ライブドアの加入者が著しく増えている事実もある。ライブドアはスカイプを持っており、これは金喰い虫のYahoo BBと較べて性能も良く十分対抗しうるものである。これではYahoo BBが危ない。Yahoo BBが危ないということはソフトバンクそのものが危ない。だから俺は孫さんに止めとけと言ったのに・・・今更この話をしても仕方ない。よし、ライブドアを得意の絶頂から引きずり降ろそう。まず手始めに・・・」
これでHappy Endで終わってしまっては、SBIの北尾氏の名が廃るというものです。まずライブドアにTOB掛けて血祭りにした後で、フジにTOB掛けて解体するんでしょうね?
土壇場までまだ不透明だと思います。
また、宜しくお願い致します。
初めまして。コメント頂き有難うございました。
私の拙文が誤解を与えてしまったようですが、過去の記事にも書いていますが私は決してフジサンケイグループに一方的に肩入れするような気は有りません。むしろ今回の件をきっかけにライブドア株を少額ながら買っています。私は会社四季報とライブドアのホームページに掲載されている決算書を見た程度の浅い知識ですので、ささやかな賛成票と言った程度の金額ですが。
現在のライブドアとフジサンケイグループを取り巻く環境下で提携しても、ライブドアにとってメリットの有るような条件を引き出すのは難しいのではないでしょうか?
フジサンケイグループ側からメリットの無い条件しか提示されないようであれば、投資資金を回収して撤退するのも一つの手だと思います。
株価というのはマスコミの報道一つで風評被害を受けてしまいます。おそらくマスコミは提携した場合でも全株売却した場合でも「敗走」といった表現で報道すると思います。
ライブドア側としては提携せずにニッポン放送株を売らないのも当然一つの手ですが、資金回収して別な事業に打って出るのも一つの手だと思います。
当然外野から見ている私などが考えているレベルの内容は、堀江社長は既に考えていると思いますが。
t.taniguchiさんの仰る通り、今回の件でのマスコミ各社の報道は事実と異なる部分が多かったように思います。それが株価に風評被害を与えているとしたら、ライブドアは法的措置を講じる必要が有るでしょうね。
今後ともよろしくお願いします。貴重なご意見有難うございました。
初めまして。コメント頂き有難うございました。
ライブドアの株は面白いと思います。
私も遊び程度の金額ですが、買っています。
利益目的というよりも賛成票といった程度ですが。
今後ともよろしくお願いします。
初めまして。コメント頂き有難うございました。
既存の政治家、金融官僚、ジャーナリズムの限界、確かに見えて来た感じがします。
フジサンケイグループ側に有利な報道ばかりで、事実なのかどうか分からないことばかりでした。
このまま両者が和解して提携したとしても、ライブドアにとっては悪く書かれるのは目に見えているような気がします。
今後ともよろしくお願いします。
賛成しかねますねえ。ライブドアの株価下落にしたって、ライブドア側には何の責任もないのは明らかです。この下落は、実際には全くそんなことはないのに、フジ側からずーっと発信され続けているライブドアが色んな点で追い詰められてて、もはやニッポン放送の株を放出して撤退以外に道はないかのような、根も葉もないおそろしくネガティブな情報を市場が真に受けた結果であって、風評被害以外の何ものでもなく、その責任はすべてフジ側にあると言ってよいと思いますよ。だからフジ側は損害賠償する責任がある。それなのに、ライブドア側は、手切れ金だけ受け取って、業務提携もあきらめて、とっととしっぽを巻いて撤退した方がよろしいですよとは、かねぴーさんってかなり
のフジテレビの応援団でいらっしゃるんですねぇー。さらに言えば、かねぴーさんは、やれ、ライブドアが「企業体力を越えた資本リスクを抱えている」だの、「資金繰りが苦しいので資金が回収出来るうちに撤収した方がいいんじゃないの」とか、新聞の記事を読みかじった程度のことを根拠に、いっちょまえ面で自信たっぷりによくわかったような決め付けをなさっておられるのですが、ホリエモンはその自信たっぷりなかねぴーさんよりずっと頭も優秀な方ですし、こういう問題に関しては、プロ中のプロですから、なにもかねぴーさんに教えてもらわなくても、かねぴーさんよりずっとマシな判断をなされると私は思いますよ。で、私のこの問題に対する結論をはっきり言わせてもらいますと、現状ライブドアは、かねぴーさんがおっしゃるほどの困り方
も追い詰められ方もしていないし、今マスコミで取り沙汰されて
いるような、かなりライブドア側に不利なのが明らかな和解案
をどうしても今飲まないといけないような必要はありません。
したがって、本当に今マスコミで取り沙汰されているような内容
での和解になるかどうかは多いに疑問ですし、仮に今報道されているのに近い内容で、近日中に和解が成立するとしたら、それは、あくまでも、単純に、フジとのビジネスとしての本格的な業務提携は無理との堀江氏の経営判断によるものであり、追い詰められて敗走といったたぐいのものではないと思いますよ。それに、堀江氏は株主思いの方ですから、想定外の風評被害から株主を守る責任感もずいぶんお持ちでしょうしね。ただ、私は、ネガティブ情報を流して、ライブドアに風評被害を与えたフジテレビ側や、それと連動してライブドアに関する根拠のないネガティブ情報を、悪乗りして流しまくったマスコミの責任だけは問いたいし、やっぱり、ライブドアに対して謝罪や、損害賠償をすべきじゃないのかとは言っておきたい。以上。
初めまして。コメント・トラックバック頂き有難うございました。
コメントでお手数お掛けしました。gooブログ最近は夜間の処理が重くてダメな時が有るんです。
やっと和解に向けて動き出したようですね。ただ両者にとってメリットの有る落とし所というのが難しいように思われます。
ライブドアは無理に提携するよりも、歩の良い所で利益だけ確保して全株売却するというのも選択肢だと思います。本当に全株売却してしまうと「グリーンメーラー」だったではないかとの謗りは免れられませんが。
今後ともよろしくお願いします。
ライブドアとフジテレビでおもしろいのは、既存の政治家、金融官僚、ジャーナリズムの限界がみえたところですね。でも、ホリエモンも本当はよくわかっていなかった。
これをきっかけに、限界と、怖さがわかったというところが、ま、その進歩の一歩でなかったかと、まるで、評論家みたいにいってしまいます。
TBありがとうございました。昨夜びっちりとコメント書きましたが、こちらのブログがビジーでデータがふっとんでしまいました。
友好的和解が期待されます。