かたなのきれあじ!!!

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TheTimeIsRipeforInvestment37「最強のビジネスモデル②」

2006-12-14 02:07:57 | ご隠居のフォルダ
 人生で初めて関西に行ってまいりましたまいどどうも、ご隠居です。その間に相場は反転し、非常に明るい見通しになり、大分幸せでございます。日本にとってどうなのかはわかりませんがw。

 さて、本日は前回見たのよりもさらに最強のビジネスモデルをご紹介いたしましょう。

 早速ですがそれは、宝くじです。
 前回の競馬は25%だったテラ銭が、、(参考パチンコ5~10%)
今回の宝くじは、、、、

52%超

 もう最強です。文句のいいようがありません。
「♪ド○~ムジャンボ 宝くじ」
=「100円で48円になるくじやりませんか
というわけです。
 52%とは、○億円、と歌っていますが、それは夢を見て宝くじを買った総額のうちの半分をまず自分の利益としてしっかりいただいて、その後に○億円を払い戻すわけです。

 非常にすぐれたビジネスモデルの理由のひとつに、「コストが非常に少なくてすむ」ということが挙げられます。

 とはいえ、
「絶対あたるはずなんて思ってるわけじゃないけど~、もし万が一ってこともあるし~、むしろこんくらい(例:300円×10枚)なら払ってもいいかな~」
という意見もあるでしょう。正直私もそう思うところがあります。3000円で3億の可能性を買っているんだ、経済効率的には損ではない、と。
 
 (少なくないと思いますが)そう思わせるところがキング・オブ・最強たる所以なのですが、ここで思い出してもらいたいのが、「行動ファイナンス」という言葉です。とまれまず、以下のどちらかを選択してください、といいます。

『A、Bという箱があります。どちらも100円で一回引ける1000枚のくじが入っています。
Aは一枚が100万円貰える当たり、残り999枚が1000円払う、というくじが入っています。
Bは一枚が100万円支払い、残り999枚は1001円貰える当たり、というくじが入っています。
 あなたはどちらのくじを選びますか?(選択は強制)』






 さてどちらを選択しましたか?一般的な人は、Aを選びます。
 因みに期待値をとってみると、Bの方が若干高いです。合理的な行動を取るのであるならばBを選択するのが賢明な手段といえます。
 A、Bのどっちかなと考えたときに概ね以下のようなことを(無意識に)考えたのではないでしょうか。
「1000円くらいならなくなってもいいか。それでもしかしたら100万円あたるかもしれないんだし。」
「Bはほとんど1001円もらえるけど、万が一100万払うようなことになったら大変だしやだな。」

 このように、合理的な選択肢とは異なってしまう肢を選んでしまうのは、選択者の心理が多分に影響するからです。 
 ここを非常にうまくつくことによって、非合理的な方を選択させてくるのが最強であるということ。発売初日から列ができ、雑誌記事やインチキ広告が多発することからもその効果は言うまでもありません。



 こんな旨いビジネスですが、もちろん「富くじの禁止」ということで国の専売特許となっております。うらやましいですね。