令和3年(2021)2月27日(土)~28日(日)、Zoomで計算社会科学研究会「第5回『計算社会科学ワークショップ』」(CCSJ2021)が開催され、そこで口頭発表をおこないました。このワークショップでは、応募時に論文を提出し、研究会のHP上で公開とするか参加者のみ限定公開にするかを選べるルールなのですが、私の場合は公開をお願いしております。
第5回計算社会科学ワークショップ(CSSJ2021) | 計算社会科学会 (css-japan.com)
発表内容は、日本史学界をめぐり近年議論が盛んとなりつつある「自治体史論」に問題関心を導かれながら、自治体史誌の全国的な編さん傾向を描き出そうとする研究を始めたので、その途中段階を問題提起的に報告するものです。ここでは、令和2年(2020)3月に広島史学研究会『史学研究』第305号で発表した、高知県域を事例する論文の内容を基礎としており、近世史用語「異国船」をキーワードと定めつつ計算社会科学の手法に学びながら、適当な研究方法を議論するための一覧表を提示しました。
これまでの経歴からすれば明らかに畑違いの研究会ですけど、せっかく神戸大学で働かせていただいているので何かひとつ足跡を残したいとの想いから、思い切って応募してみたのです。しかしながら、初めてのZoomを用いた研究発表、初めての持ち時間15分だけの口頭発表…。全発表者のなかで、明らかに私が最も緊張しておりました。
なお、計算社会科学研究会は、令和3年3月より計算社会科学会(Society for Computational Social Science of Japan)へ改組するとのことです。