鴨頭の掲示板

日本史学関係の個人的な備忘録として使用します。

【業績】 鴨頭俊宏《研究動向》「『平成の大合併』後の自治体と大手私鉄経営史研究―愛媛県西条市の取り組みを中心に―」『交通史研究』第96号(2020年3月)

2020年04月26日 09時43分46秒 | いち研究者としての日記

標記の小論文を掲載する交通史学会『交通史研究』第96号が完成して発行されました。

平成30年(2018)8月3日~19日のあいだ、愛媛県西条市の旧丹原町域に建つ西条市佐伯記念館・郷土資料館で「佐伯勇の時代の近鉄鉄道事業―輸送力増強と、旅客サービスと、スピードアップと―」と題する企画展が催されました。佐伯(さえき)勇とは、昭和26年(1951)から48年(1973)まで近鉄の第7代社長を務め鉄道事業の再興に尽くすとともに、プロ野球近鉄バファローズを結成し長らくオーナーを務めるなどして近鉄「中興の祖」とよばれた経営者です。その企画展につき、概要を説明するとともに、自治体史誌編さん事業史と鉄道社史編さん事業史との両面で位置づけてみました。

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【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「風説書研究会編『オランダ別段風説書集成(青山学院大学総合研究所叢書)』」『地方史研究』第404号(2020年4月)

2020年04月11日 13時01分52秒 | いち研究者としての日記

標記の記事を掲載する地方史研究協議会『地方史研究』第404号(第70巻2号)が完成して発行されました。

「オランダ別段風説書」とは、海外情報に関し、アヘン戦争が勃発した天保11年(1840)より安政年間(1854~1859)にかけて、オランダ植民地バタヴィア(現インドネシアの首都ジャカルタ)政庁で作成し江戸幕府に提出された書物です。国内に残存するその写本を、グループを組んで調査し研究した成果を著す標記の新刊(吉川弘文館、2019年)について、構成と注目点を簡潔な文章で述べました。

昨年、この研究グループの一員である佐藤隆一先生より、自身の執筆部分の抜刷を私にもお贈りいただいておりました。今回の『地方史研究』への投稿は、そのことに対するお礼も兼ねております。

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【業績】 鴨頭俊宏「山陰地域の自治体史誌とモータリゼーション時代公共交通の動向 ―中四国9県の総合的考察へ―」『中国四国歴史学地理学協会年報』第16号[査読なし]

2020年04月03日 18時54分42秒 | いち研究者としての日記

標記の紀要論文を掲載する『中国四国歴史学地理学協会年報』第16号(2020年3月)が完成して発行されました。

この論文は、趣味で平成30年(2018)より取り組んでいる自治体史誌編さん事業史研究につき、事業と同時並行的に歴史を歩む「モータリゼーション」(わが国の場合1970年代以降を主とする「車社会化」)をキーワードに設定しつつ鳥取・島根の山陰2県を主要な対象にしながら、分析を蓄積してきた成果をまとめるものです。今回の分析で、中四国地方9県におけるデータの総合がかないました。

しかしながら、正直いえば、この論文で提示した分析成果は全国レベルの議論だとまだまだ通用しないものです。しかし、近年盛んとなりつつある「自治体史(誌)論」がさらに発展していく将来において、少しでも資することを願っております。

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