鴨頭の掲示板

日本史学関係の個人的な備忘録として使用します。

【業績】 鴨頭俊宏《口頭発表》「慶応年間の防予関係を通して見る公務と民衆」、第87回『民衆思想研究会』(2018年8月25日、於 広島市)

2018年08月28日 11時03分32秒 | いち研究者としての日記

標記の口頭発表を、依頼を受けおこなってきました。会場は、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザです。

内容は、私自身が大学院生時代に読んだ愛媛県歴史文化博物館所蔵「八原家文書」慶応年間(1865~67)分について、民衆思想あるいは民衆社会の議論への貢献を念頭に置きつつ再検討した成果を説明するものです。

いわゆる幕長戦争(第二次長州征討)が起こった該年間の防予関係をめぐっては、これまで、藩庁役人・村役人の活動を記す史料の検証が進められてきました。それに対して本報告では、新たに伊予国松山藩の地詰役人(八原氏)の存在に着目し行動内容を分析することで、該年間におけるこの公務を、民衆社会のなかで位置づけるよう提起したのです。

[研究会ポスター]

http://www.f.waseda.jp/yohashi/nihonsikoukyuukai/%E7%AC%AC87%E5%9B%9E%E6%B0%91%E8%A1%86%E6%80%9D%E6%83%B3%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A.pdf

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「松浦章編著『天保七年薩摩片浦南京船金全勝號資料―江戸時代漂着唐船資料集十―(関西大学東西学術研究所資料集刊十三ー十)』」『地方史研究』第68-4号

2018年08月14日 23時31分12秒 | いち研究者としての日記

地方史研究協議会へ投稿していた標記の記事を掲載する地方史研究協議会『地方史研究』第68-4号(通号394、2018年8月)が完成し発行されました。

日本近世史の研究をめぐっては、対外関係の分析をとおし江戸幕藩体制の本質を見直そうとする研究の一環に、国内漂着外国人送還史料群の編さんが進められています。その役割は、自治体史誌や郷土史研究会のほかに、関西大学東西学術研究所も担っていました。記事は、この研究所による資料集の最新刊(関西大学出版部、2018年2月、A5判ソフトカバー、382頁)を簡潔に紹介したものです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【受贈】 吉田智史「正徳元年の朝鮮通信使と福岡藩」『市史研究 ふくおか』第13号(2018年3月)

2018年08月14日 23時05分04秒 | いち研究者としての日記

萩藩領における朝鮮通信使迎接の研究で学恩を受けている吉田智史さんより、標記論文の抜刷を1冊、私にもお贈りくださりました。ありがとうございます。

朝鮮通信使のなかで正徳度(1710年代)といえば、江戸幕府の新井白石の改革と関連する重要かつ有名な事例と思われますけど、実は、福岡藩領での迎接の実態は、あまり研究が進んでいないようです。そこで『新修 福岡市史』資料編 近世1(福岡市、2011年)収録史料や「黒田家文書」と対馬の「宗家文書」との通信使記録などを素材にしつつ、正徳度以外の事例も踏まえながら、その研究史的課題の克服に努められました。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【受贈】 九州歴史科学研究会『九州歴史科学』第45号(2017年12月)

2018年08月14日 22時52分51秒 | いち研究者としての日記

九州歴史科学研究会で運営委員を務めていらっしゃる加藤僚さんより、標記の完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

この雑誌では、論文3本、史料紹介1本のほか、明治維新150周年記念シンポジウム「グローカル・ヒストリーの中の明治維新史研究―地域・国家・権力をめぐって―」の記録および成果論文8本も収録されています。このシンポジウムは「九州」という地域(ローカル)に視点を置きながら、アメリカ独立革命~辛亥革命に至る世界史的動向(グローバル)の中で明治維新の歴史的意義を議論することを目的に催されました(掲載誌89頁)。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【受贈】 九州歴史科学研究会『九州歴史科学』第44号(2016年12月)

2018年08月14日 22時10分05秒 | いち研究者としての日記

九州歴史科学研究会で運営委員を務めていらっしゃる加藤僚さんより、標記の完成誌を1冊、私にもお贈りくださりました。ありがとうございます。

この雑誌は、論文2本、書評2本のほか、私がその二部(近世)で司会役を務めたシンポジウム「『海域』としての東アジア世界―交流・漂流・密貿易をめぐって―」(2015年12月19日、於 福岡大学中央図書館)の記録および成果論文3本も収録されています。懐かしい、の一言に尽きます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする