鴨頭の掲示板

日本史学関係の個人的な備忘録として使用します。

【業績】 鴨頭俊宏《新刊紹介》「朝尾直弘監修・住友史料館編集『住友の歴史』上・下巻」

2014年12月26日 15時39分28秒 | いち研究者としての日記

2014年12月24日、標記新刊(思文閣出版、2013年8月・2014年8月、四六判、全286+322ページ、各本体1700円+税)の紹介記事を掲載する広島史学研究会『史学研究』286号が発行されました。

日本史学者の立場からの若干の感想を含めつつ、400字詰原稿用紙9枚ぶんほどの少ない文字数で書いております。

執筆しようと思った理由は、私自身が、住友企業と関係の深い愛媛県新居浜市に立地する新居浜高専で歴史科目の非常勤講師を務めているから、というのもありますが・・・・・・実は、それに加え、所属する広島大学文学部日本史学研究室のとある学部4年生が、今年度、住友と明治期の地域社会との関係を分析する卒業論文を作成していることが大きかったです。

正しいアドバイスをしようと空き時間にいろいろ関係論著を読むうち、標記の新刊にたどり着きました。

 

標記新刊はもちろん、本記事も併せて読んでくだされば幸いに存じます。

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【読了】 糸川風太《書評》「鴨頭俊宏著『近世の公用交通路をめぐる情報 瀬戸内海を中心に』」

2014年12月01日 23時58分07秒 | いち研究者としての日記

先日の記事で、私の単著(清文堂出版、5月発行)の書評第2弾として、標記の作品が『岡山地方史研究』第133号(9月発行)21~25頁に発表されている旨を書きました。

しかし実をいえば、当時は発表された事実を知ったのみで、読めておりませんでした。理由は、私自身がその岡山地方史研究会に入会していないこと、(意外なことに)広島大学のどの部署も現在はその雑誌を定期購入していないこと、にあります。

そこで、広島市内にある県立図書館が雑誌を収蔵していると聞き、一昨日、直接この図書館へ読みにいきました。

書評の内容は、研究会が現在会誌を売り出し中なので勝手に書くわけにはいきません(興味のあるかたは、どうぞ会誌をお買い求めください)。ただ、最も印象に残った点を一つだけ挙げれば、第5章を「最も興味深く、かつ疑問に感じた」(掲載誌24頁上段)と、批評してくれたことです。

その第5章は、本論を成す6つの章のなかで最もページ数・資料点数が少ない章です。しかし、糸川氏のおっしゃるとおりであり、私自身もその第5章を、これから研究テーマに関する議論を発展させるうえで最も重要な章と位置づけて、出版社へ原稿を提出する直前まで検討を重ねつづけ、推敲に苦しんできました。

 

出版からわずか4ヶ月で書評を発表するという忙しい状況のなか、私の真意を読みとり批評してくれたことは、素直に感謝したいと思います。

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