鴨頭の掲示板

日本史学関係の個人的な備忘録として使用します。

【受贈】 行田市・桑名市・白河市合同企画展実行委員会ほか編『武門の遺産(レガシー)―徳川家を支えた忍・桑名・白河―』(2023年8月)

2024年04月18日 00時31分57秒 | いち研究者としての日記

藤谷彰さんより標記企画展用資料集(A4判ソフトカバー、全96頁)の完成版を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。

日本近世の通史で教科書に載るほど有名な領知替(領主のトレード)といえば、天保11年(1840)の武蔵国川越藩主⇔出羽国庄内藩主⇔越後国長岡藩主の三角トレードが挙げられましょう。それに準ずるものとして、文政6年(1823)伊勢国桑名藩主⇔陸奥国白河藩主⇔武蔵国忍藩(おし)の三角トレードもあり、令和5年(2023)に200周年を迎えました。これを記念して今日ある行政機関、三重県桑名市・福島県白河市・埼玉県行田市が友好都市を締結していたのですが、締結からも25年目を迎えたとのことです。

標記の企画展は、これらを記念して3市合同で催すものであり、3藩に関係する文献・文化財・美術品を目録化するとともに、書名にある「徳川家を支えた」という観点から資料的価値を解説しました。併せて、59~65頁には論考、藤谷彰「文政六年三方領知と桑名町の動向」も掲載しています。


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