鴨頭の掲示板

日本史学関係の個人的な備忘録として使用します。

【記事】 鴨頭俊宏《史跡をあるく》「愛媛県岡村島観音崎遊女の墓」『芸備地方史研究』第318号(2021年11月)

2021年11月29日 06時47分39秒 | いち研究者としての日記

芸備地方史研究会に寄稿していた標記の記事を掲載する『芸備地方史研究』第318号が完成し発行されました。

江戸時代瀬戸内の海上交通史で遊女といえば、多くの方がおそらく、大崎下島(安芸国広島藩領、現広島県呉市)の御手洗を連想されるでしょう。ただ、彼女らの墓についてはその島嶼ばかりでなく、その東隣で当時から行政区域の異なる岡村島(当時、伊予国松山藩領。現愛媛県今治市)にも建てられていたのです。そこで、後者の墓を現地取材した成果を、簡潔な作文で記述してみました。

私自身、広島県と愛媛県の往来では通常、しまなみ海道を走行するのですけど、気分転換でたまに「安芸灘とびしま海道」を通ったりもします。トータルの通行料金は後者のほうが高いのですけど……岡村島関前に関前食堂というお店が近年オープンしたため、ここで昼ご飯をいただくとき通るようにしました。https://tabelog.com/ehime/A3802/A380201/38013742/

今回執筆した記事も、実は、関前食堂へ寄るついでに取材した成果なのです。

 

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【受贈】 西海賢二『東日本の山岳信仰と講集団―山岳信仰と地域社会 続―』(岩田書院、2011年)

2021年11月13日 23時47分21秒 | いち研究者としての日記

西海(にしがい)賢二先生より、標記の単著を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

題目どおり東日本のさまざまな山岳信仰集団の近世~現代史を論説するとともに、出羽三山塔につき、一覧表を東日本の都県別に作成し掲載しています。

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【受贈】 西海賢二『近世のアウトローと周縁社会』(臨川書店、2007年〔第3刷、初版:2006年〕)

2021年11月13日 23時25分41秒 | いち研究者としての日記

西海(にしがい)賢二先生より、臨川選書26として刊行された標記の単著を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

江戸時代身分制社会の議論をめぐって、周縁社会そのものを論ずるのでなく身分的周縁の人々が、どのように町・村に出入りし町・村はどう受け入れたのかに着目しています。

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【受贈】 西海賢二《史料紹介》「武州御嶽山御師の配札(檀那場帳)より」『コロス』第167号(2021年11月)

2021年11月09日 13時48分36秒 | いち研究者としての日記

西海(にしがい)賢二先生より、標記の小論文を掲載する常民文化研究会『コロス』第167号の完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

武蔵国御嶽山信仰史を研究する過程で得た史料のうち「配札帳」(檀家帳)享保12(1727)~13年(1728)分につき、概要を述べるとともに原文を書き下しています。

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【受贈】 西海賢二「続石鎚登拝と接待茶―四国山地の発酵茶の製造技術(石鎚黒茶)の選択によせて―」『コロス』第166号(2021年8月)

2021年11月09日 13時22分22秒 | いち研究者としての日記

西海(にしがい)賢二先生より、標記の論考を掲載する常民文化研究会『コロス』第166号の完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

この論考は『石鎚社報』第727号(石鎚神社、2018年)に寄稿したものを、一般の人びとに向け補訂したうえで発表しなおすと、位置づけています。国の重要無形民俗文化財に指定されることを目指す「石鎚黒茶」につき、製造技術や歴史的価値を概説しています。

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【受贈】 西海賢二《史料紹介》「庄屋日誌に近世の山村を読む」『コロス』第165号(2021年5月)

2021年11月09日 12時59分17秒 | いち研究者としての日記

西海(にしがい)賢二先生より、シリーズ「三遠信美流れの結節点―限界の山村暮らしから―」(13)として執筆した標記の小論文を掲載する常民文化研究会『コロス』第165号の完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

小論文では、愛知県旧稲武町(現豊田市)のうち桑原地区の区有文書につき、江戸時代中期に庄屋が認めたものから民間信仰に関わるものを抽出し紹介しています。併せて、村の年中行事につき、平成5年(1993)に字単位で開催した座談会において事実関係を確認できたものの一覧を掲示しています。

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【受贈】 西海賢二《史料紹介》「信仰の拡大を求めて~武節町村と稲橋村を訪ねた宗教的職能者たち~」『コロス』第164号(2021年2月)

2021年11月09日 12時34分03秒 | いち研究者としての日記

西海(にしがい)賢二先生より、シリーズ「三遠信美流れの結節点―限界の山村暮らしから―」(12)として執筆した標記の小論文を掲載する常民文化研究会『コロス』第164号の完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

奥三河の旧稲武町(現愛知県豊田市)のうち武節町村に関し、幕末期宗教的職能者の入村状況を、入村者に対する経費をまとめた地方(じかた)文書を紹介しながら示唆しています。

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【受贈】 西海賢二《特別寄稿》「石鎚信仰集団の変遷―結衆・同行・講・講中そして講社・会・所―」『たかね』第53号(2021年7月)

2021年11月09日 12時18分20秒 | いち研究者としての日記

西海(にしがい)賢二先生より、標記の寄稿文を掲載する石鎚敬神婦人会報『たかね』第53号の完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

寄稿文は61~85頁に掲載されています。伊予国における石鎚信仰集団の歴史的変遷につき、中世から近代までの概要を、史料に見られた「講頭」という用語に着目しつつさまざまな石造物の金石文を紹介しながら、一般の人びとにわかりやすく説明しています。

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【受贈】 西海賢二《寄稿》「風祭に行く~『戦中戦後の箱根病院』刊行によせて~」『戦争と民衆』第86号(2021年3月)

2021年11月09日 11時48分52秒 | いち研究者としての日記

西海(にしがい)賢二先生より、標記の寄稿文を掲載する戦時下の小田原地方を記録する会『戦争と民衆』第86号の完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

寄稿文は18~19頁に掲載されています。この冊子を発行する会が別途「戦争と民衆ブックレット」4として刊行した編著『戦中戦後の箱根病院―パラリンピックに出場した傷痍軍人―』(2020年、全137頁)につき、先生自身の当該病院に対する幼少時分の思い出を語っています。曰く、当時は病院を訪問するというより「風祭に行く」という認識で、負傷した軍人たちの義手・義足・車椅子などを目の当たりにしたのが記憶に残っているとのことです。

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【業績】 鴨頭俊宏《歴史教育》「近世史用語『異国船』をいかに教えるか」 『山口県地方史研究』第126号(2021年10月、査読なし)

2021年11月01日 07時07分39秒 | いち研究者としての日記

山口県地方史学会に投稿していた標記の小論文を掲載する『山口県地方史研究』第126号が完成し発行されました。掲載は83~88頁で、私にとれば初めての、学校教育者向けの投稿です。

江戸時代史だと文政8年(1825)異国船打払令で有名な史料用語「異国船」ですが、一般的に異国は、単純に外国の古語として認識されることでしょう。しかしながら、日本史学の辞典のなかには、これとは違う意味で説明したものがあるのです。この点は、鴨頭俊宏「高知県域の自治体史誌と近世史用語『異国船』」『史学研究』第305号(広島史学研究会、2020年、招待執筆)で、分析における着眼点として言及しました。ただ、日本史の教科書に登場する用語だけに、学校教育の現場でも論点となりえましょう。そこで「異国船」につき、日本近世史研究、山口県域の自治体史誌、高校日本史Bの教科書でいかに扱われているかを概観しつつ、学校での歴史教育においていかに向き合わせるべきか、見解を述べています。

もっとも、高等学校の場合は、令和4年(2022)入学生より新教育課程が実施され現行の高校日本史Bは無くなるみたいなので……、残り時間の少ない教科書に対する提言となってしまいましょう。

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