一病息災
持病が一つくらいある方が、無病の人よりも健康に気を配るので、かえって長生きができる。
私の叔父は90歳を超えた今も、ある候補者の選挙応援をするために、自転車に乗り東奔西走している。 「 何と元気な叔父だろうか 」 と感心している。その叔父は、若い頃から内臓疾患で、長年入退院を繰り返してきた。入院中に作ったという 「 宝船 」 が今も我家にある。その 「 宝船 」 には、細かい細工が随所に施してあり、これを病人が作ったとは、とても思えない。我家の宝物であり、ガラスケースに入れて大切に飾っている。
叔父は言う
『 自分の体のことは、自分が一番良く知っている。病をやっつけようとするのではなく、病と共存するという気持ちが大切だ。あれこれと悩まず、規則正しい毎日を送ることだ。 』
道端で出会った野良犬にも声をかける。そんな少年のような心を持った叔父である。私は年をとったら、叔父のように生きたいと思っているが、私にも持病があり、複数のサブリメントと薬を常用している。
誰かに尋ねてみたい
『 一病息災というのは、一病でないといけませんか ? 二病ではダメでしょうか ? 』