ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

まっかっか

2006年10月16日 14時19分28秒 | 糞何気ない日常関係
平日の昼の来客は大抵ろくなものではありません。
というのはその内容のほとんどが宗教や勧誘だからです。
宅配便はいつごろ届けに来るかが分かるシステムになってきているし、知っている人の訪問は事前に携帯で連絡してしまうのでチャイムを鳴らすことすらもあまりないのです。
そういうこともあって連絡のない突然の訪問には自然と警戒してしまうのです。

お昼前、居間でだらだらしていると突然チャイムが鳴り響きました。
沈黙して考え込むこと約10秒、このまま無視してしまうのもひとつの常套手段だが、今日は自分ひとりではない。
隣の部屋で風邪で寝ている母がいる。
放置しているのを気にした母が出てしまっては気の毒だしもっと面倒だ。

なるべく足音をたてないように玄関口まで歩いていき覗き穴から来客をチェックする。
おばあさんと背広の男が、二人の手には手さげバッグが見える。
エホバか幸福の科学といったところか。
そういう輩はなるべく冷たくあしらうようにしているのですが、いつまで経っても慣れません。
お互いのためにも来ないで欲しいのです。

とはいえ、玄関口まで来た以上、今日のところは応対することに決めました。
上着を脱ぎタンクトップになり鏡でモヒカンが立っていることをチェックする。
いきなりドアを開けるようなことはせず、ドア越しに「はぃ」となるべくだるそうに発声する。ゲームスタート。

「ごめんください」と返ってくる。誰なのか名乗りはない。
「どちらさん」と発声。これもだるそうに。
「お忙しいところ失礼します。共産党の○○です」
今日のお客さんはアカか。まぁいいでしょう。開門。

頭をボリボリ掻きながらけだるそうにドアを開けると異様に朗らかな笑顔でご対面。
どうやらこの地区の次の選挙の候補者が挨拶に来たらしい。
選挙の挨拶にアナーキールックでお出迎えなんてとんちが効いているではないですか。一応選挙はいくんだけどさ。

ひととおり話を仏頂面で聞いているとやおらおばあさんが「あなた小樽の大学の・・・」と切り出してきた。
このばあさん俺のことを知っている?
「確かうちのこずえの同級生の・・・」
こずちゃん。
そうか、幼馴染のこずちゃんのおばあさんでらっしゃいましたか。はじめまして。
いや、今更近所の人にしゃっちょこばる必要ないんですけどね、なんかまぁ、失敗。

名刺と赤旗を一部渡され、最後に「選挙権あるでしょう?」と言い残し二人は去っていきました。
こずちゃんとは仲が良いし近所づきあいも悪からずだけど、最後の言いぶりが選挙も行かないで何も考えてなさそうだから言っておけば入れてくれるかもみたいに聞こえたのがちょっと気に入りません。
考えすぎでしょうか。
とりあえず赤旗読んでみっか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿