ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

AME

2006年12月14日 10時53分57秒 | 糞音関係
アメじゃないです。
ame。エイム(狙う)です。

昨日は三浦JOSEさんという方のカホン・パルマ教室に修行しに行きました。
元々このイベントはmixiでその存在を知ったのですが、こういう活用のしかたができるとネットも捨てたもんじゃないって思えてきますよね。


で、なにから話したら良いものかしら。

じゃ、カホンとパルマのことから。

カホンとはペルー発祥の打楽器で、10~20年前にスペインに伝わりフラメンコの伴奏にも使われるようになったものです。
構造は全く持ってシンプルで、木の箱の中に響き線が張られていて、その上に座り微妙に叩く場所を変えて音色を作るのです。

パルマはフラメンコで手をパンパン叩いてるあれのことです。
たかがパンパンとはいえあなどるべからず。
手拍子と足拍子が大人数によって表拍・裏拍が応酬されるようになると、凄まじいビートに変貌するのです。
 
僕は昔から母が流すフラメンコを聴いていたのですが、リズムにアプローチするのはこれが初めてなので、元々カホンのコースを受けたかったのですが、パルマ入門コースも受けることにしました。

教室は大方予想したとおり受講者のほとんどがマダム。
講師のJOSEさんを囲むように座りレッスンスタート。
さすが普段からマダムや初心者に教えているだけあってJOSEさんのレッスンは楽しくて分かりやすい!

JOSEさんいわく、フラメンコのリズムはリズムマシーンなどはなく、すべてを人が作り上げるものだから、テンポや調子が変わって当然、なので何処かに狙いを定めて最大限シンクロしなければいけないのだそうです。

また、フラメンコの基本のリズムは12拍1小節(1からではなく12から始まるという超変則なんだけどね)で、この1小節をコンパスというそうです。
昨日習った基本リズムのひとつは「ドンパンパン、ドンパンパン、ドンパン、ドンパン、ドンパン」というものでした(ドンが足、パンがパルマね)。

そこでJOSEさんはみんなの真ん中にスリッパを五つ置き、それに狙いを定めて叩くように言いました。

「ドン」をひとつづつスリッパにヒットさせていき1コンパス。
それを繰り返していくと不思議となんかかっこよくなっていくんですよ。

さらにJOSEさんは叩きながら色々な注文をしてきます。
「もっと鋭い感じでいきましょう!」
「はい、もっと怒って!」
「はい、悲しくなりましょう!」
「飼っていた猫が死んじゃった時の気持ちで!オォォォレェェェ!!ムィビエン(とても素晴らしい)!」
といった具合に。

僕らもそれに合わせて単純な手拍子足拍子だけなのに、テンポまで変わってしまいそうになるのを必死に抑えながら微妙にニュアンスをつけようとしてみる。
それが意外にそんな感じの音に変わった気がするのです!

これは凄いことですよ。
いわゆる音に表情をつけるということです。
打楽器など構造上音の変化がつけづらい楽器でこそ、音の表情に依る部分は多くなります。

本職のドラムやバンドでのセッションにも当然通じることを意外なところで改めて気づかせて貰いました。
グラシァス、JOSEさん!



因みに、ちょうど今ALICEPackで曲を作っている際に、今思うと、僕は分からないなりにJOSEさんに通じるやり方でニュアンスを伝えようとしていました。

「ここはもっとこう、横スクロール面だったのがバァァァって一気に縦スクロール面に移るみたいにさ」みたいに。

ネタバレしちゃうと実はこれ、聖剣伝説3のボス敵、風の神獣ダンガードと戦うときの演出をイメージしてたりするんですよね。
フラミーに乗りながらの空中戦で、急に一瞬操作できなくなって雲の中に突っ込んで画面がホワイトアウトして、しばらくして画面が晴れると横スクロールだったのが縦スクロールになってるという。

わかるかな?わかんないよね。
目のつけどころがシャープじゃないでしょ。