103回目のコロホースト～最後の聖戦～

みなさん、オハヨウゴザイマス！

画像はペンギンクラブ山賊版7月号です。

これをどうしたかって？

買ったんですよ。そう、今、あの店で、彼女から。



早朝バイトを手早に済ませ帰宅すると僕は久しぶりにヒゲを剃りました。
靴下と下着も新しいものに取り替えました。
そして神に祈りを捧げたかどうかは定かではありませんが、つまりは着々と進めていたのです。
テロの準備を。

ジャンボジェット機でとはいきませんが、愛用の自転車を軽快に飛ばし件の店へ一直線。
先日は迷いに迷って辿り着いたあの店ですが、今回は迷いは一切ありません。
あの店で、彼女から買うことだけに意味があるのだから。

ボブ・マーリィの「Get up Stand up」のサビだけを何度も口ずさみながら
ほどなく店に到着、彼女はいた。
前回彼女の顔を覚えていなかったばかりにやらかしてしまった失敗だが、
今は決して忘れることは無い。
それに彼女のシフトなんて知る由もないが、絶対にいるという確信があった。

脇目も振らずにトイレ手前の「あの」コーナーへ。
自分の犯した過ちを払拭するベストなチョイスはこれしかない。
手に取ったのは「ペンギンクラブ山賊版7月号」。
当然、マンガだ。
得物は我が手の中にあり。獲物はレジにあり。
いざ、尋常に勝負せん。

よォ、ガール。また来たぜ。
これを、買いに来た。



「いらっしゃ・・・ッッ！！」



こらえてるこらえてるwww
さぁ、とっととレジ打ってくんな。
こっちだって恥ずかしいんだからさぁwww

「お、おはようございます・・・390円になります」

（お、強ぇな。
前回そんなふうに応対されていたら間違いなくこっちが死んでいたところだ）

えーと、財布財布。ゴソゴソ
あ、そういえばこの前買った奴、全然面白くなかったよ。もう全然ダメ。
でね、また買いに来ちゃった。
いつもこの時間なんだね。
へぇ、アパート？
二年生の××って奴もこの辺でさ、そうそう、今度みんなで遊ぼうよ。
あ、ごめん。また煙草忘れてた。そうそれ、エコー。
それじゃがんばって。
また来るよ。エロ本買いにね。くくくはははは・・・





・・・完　全　勝　利　！　！
やった。やってやった。
それで彼女に勝ったつもりかって？
分かってる。
そんなのじゃない。
俺は己に克ったんだ。
自分の弱い心に勝ったんだ。



それは俺の叫びから始まった。
そしてすぐさま友の声があった。
そして彼女は強敵（とも）だった。
そこには無言の漢達の歌があった。



BGM：「I can't stop loving you」 Ray Charls