kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

2019年06月12日 | ★★☆☆☆
日時:6月16日
映画館:バルト11

我が家には「家族で怪獣映画を観る」という年中行事がある。
「GODZILLA/ゴジラ」「ジュラシック・ワールド」「シン・ゴジラ」「ジュラシック・ワールド/炎の王国」・・・
2年前の「キング・コング 髑髏島の巨神」から期待してきた本作、遂に公開だよ。

なのだが素直な感想は
こりゃイカン!(ネガティブな意味で)

怪獣大決戦は良い。それしか観たくないのだから。

しかし、それに至るストーリーがひどいし、全体のつぎはぎ感がハンバない。

研究所に普通に出入りして不用意に事態を混乱させるガキ、支離滅裂な科学者、ジェット戦闘機と並航できる高速オスプレイ、どうやって資金調達して作ったのか想像だにできないモナークのひみつ基地とひみつ兵器・・・あれ、これまでのゴジラ映画を揶揄しているワケじゃないよ。

【以下ネタばれ、映画未見の方は絶対読まないでください。】


ただもう、感情的に本質的に心の底から侮蔑するのは一度倒れたゴジラを核兵器で復活させる点。しかもそれを起爆させるのが芹沢博士。さらにメルトダウン直前のゴジラは超高熱で廃墟を溶かしながら最終決戦に挑む。

もう、核兵器への恐怖というゴジラの本質に唾しているとしか思えないし、よくこの脚本を東宝が認めたものだと思う。まあ、もの言う立場ではないだろうが。

個人的にはこの作品がヒロシマで上映されたことが許せなかったし、上映を拒否しなかった映画館も情けない。まあ、上映拒否なんてありえないし、上映されないと評価もできないのだが。

まあね、怪獣オール総進撃のFinal Warsで愚かな人類に鉄槌が下り、70億人ほど死ぬならまだ良いのだが(良くはないし、それでもスクリーンの片隅では2~3億人が死んで、全米中が放射能汚染されている。)、なぜか万事丸く収まるエンディング。
オイオイ、自然とか神をなめていないか。

キャスティング的にはミア・ファミーガもチャールズ・ダンスも好きなのだが、どうも全然活きていない。

やっぱり「こりゃイカン!」

ところで一緒に観に行ったウチの奥さん
「キングキドラのね、首の動きにもっと「吊り感」が欲しかったよね~」







題名:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
原題:GODZILLA KING OF MONSTERS
監督:ピーター・ファレリー
出演:カイル・チャンドラー、ミア・ファミーガ、チャールズ・ダンス


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