kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて

2014年10月19日 | ★☆☆☆☆
日時:10月18日
映画館:TOHOシネマズ緑井
パンフレット:B5版720円。

TED」の予想外の大ヒットのおかげで、こんな映画でも劇場公開されるようになった。広告にはもちろんTEDが引っ張り出されるが、全然関係はない。

セス・マクファーレン扮する羊飼いのダメ男はワイルド・ワイルド・ウェストでサバイバルできるのか?というコメディ、元々不安なものがあったが、今回は的中。全然、笑えない・・・。

コメディ調西部劇なのか、西部劇のパロディやオマージュなのか、田舎を笑いとばした映画なのか、コメディとして腰が座っていない。トーンの違う笑いをバラバラに繰り出すから、そこで笑っていいのかどうか混乱してしまう。ボケとツッコミの役割分担も不明確だから、キャラクターのリアクションがふらついている。笑いがちょっとひとりよがり。

TEDでも連発したお下劣ネタもぬいぐるみのTEDがやるから面白いのであって、ブルーカラーの薄汚いオッサンどもが下ネタを披露したら引いてしまう。(まあ、最近、職場でもセクハラまがいの冗談を言う人が少なくなって、時々、露骨な下ネタを聞いたりすると伝統芸のようで、それはそれで面白いのだが。)

原題の「西部での100万の死に様」どおり、ムチャクチャな死に様も連発されるが、個人的にはそこにフォーカスしたブラック・コメディの方が良かった。

とはいえ、最新の映画とあって、画面はとてもきれい。モニュメントバレーと砂漠がくっきりとスクリーンに映し出されるのはそれはそれで満足。

インディアン役でウェス・ステュディも出ているのだが、原語でもインディアンと言っているのに字幕は「アメリカ先住民」。インディアンと言っているのなら、字幕もインディアンだろっ!

「The End」のあと、思いがけないゲストスターがガンさばきを披露。これが一番、笑えたな。
ところで、このシークエンスはエンドクレジットの後も続くのだが、どうもつながりが悪い。ひょっとしてエンドクレジット後にあったワンシークエンスを2分割したんじゃないか?






題名:荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて
原題:A Million Ways to Die in the West
監督:セス・マクファーレン
出演:セス・マクファーレン、シャリーズ・セロン、レイフ・ファインズ、アマンダ・セフライド

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