モルモン教を布教する若い女性2人が、布教パンフレットに関心を示した男性に会うため山中の邸宅を邸宅を訪れる。
対応したのは人当たりのいい初老の男性(ヒュー・グラント)。男性ひとりの家には入れないと、2人は玄関先で布教しようとするものの、吹雪が近づいていることや妻がいるとの話を受け、家の中に入る。
対応したのは人当たりのいい初老の男性(ヒュー・グラント)。男性ひとりの家には入れないと、2人は玄関先で布教しようとするものの、吹雪が近づいていることや妻がいるとの話を受け、家の中に入る。
世界の宗教に博識の男性から宗教談義を持ちかけられるが、徐々に不穏な空気を感じた2人は理由を付けて辞去しようとする。
しかし、時すでに遅し、2人は家の中に閉じ込められていることに気付く・・・
という、いわくつきの邸宅に閉じ込められる「屋敷ホラー」作品。何を書いてもネタバレになるので、ここから先は実際に見てもらいたい。
さて、ワタシは広島の福祉施設で暮らす作家、香川定之氏の作品が好きだ。作風として街並や施設の設計図が多いのだが、その設計図がワタシの夢に出てくる謎の配置になった住宅を思わせる。夢は不可解で時には焦ったりする寝起きの悪い夢だったりするのだが、香川氏の作品はワタシが見る夢に通じるものがあって、一目で好きになってしまった。
この映画に出てくる邸宅も奇妙な間取りに複雑な仕掛けが施され、私の夢に出てきそうな不可解さがにじみ出ている。落ち着かなくて、イヤだなあ(笑)
さらに映画を際立たせるのが、もちろんヒュー・グラントの存在。声を荒げることもなく、理論的に、時として意味不明なことを話しながら主人公2人を追い詰めていく。彼と言えば、昔はロマンチック・コメディの王子だったが、むしろ例の事件を経て、現在の一癖も二癖もあるような役柄の方がはるかにいい。「Re:life」の大学教授とか「コードネームU.N.C.L.E.」のウェイバリー課長とか、愛想がいいのだが全く信用できないキャラクターは絶品だ。
主人公を2人に限定したでむやみに犠牲者が出せず、緊張感を持続させるストーリー展開も良い。伏線の張り方も興味深い。
主人公を2人に限定したでむやみに犠牲者が出せず、緊張感を持続させるストーリー展開も良い。伏線の張り方も興味深い。
良く出来ていますが、スーパーナチュラル要素の少ない割とガチ目のサイコホラーなので、その手の作品が苦手な人にはオススメしません。
評価は
★★★★☆
ところで、ヒュー・グラント。劇中、屋敷の立体モデルを作っているんですよね。作り物大好き人間にとってはもっと見せて欲しいところ(笑)
★★★★☆
ところで、ヒュー・グラント。劇中、屋敷の立体モデルを作っているんですよね。作り物大好き人間にとってはもっと見せて欲しいところ(笑)
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