kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

しゃべれども しゃべれども

2007年06月23日 | 邦画
日時:6月22日
映画館:シネツイン2
パンフレット:B5版600円。

以前の職場に落語家に弟子入りしていた同僚がいたが、その彼が言うには落語家は「小噺を丸暗記していて、他のことで手を動かしながらでも小噺ができる。」らしい。

広島の吉本の若手芸人が出るD-DLIVEにも行ったことがあるが、笑えるか笑えないかは、案外丸暗記してあるネタそのものより、しゃべりのテンポとか間とか、数字では表せないほんのコンマ数秒の観客の呼吸が直感的に感じれるか感じれないかだと思う。

仕事で見知らぬ大勢の前で話をして、冷や汗をかいたことも多々あるけど、表情がわかる個人相手に話すのと、顔が見えない大勢を前にしゃべるのは、また別の話。

だから、人との接し方がヘタな人間(特に大人ふたり)には落語以前に教えることがあるんじゃないかと思うのだが、文字面だけ追うと、どいつもこいつも偉そうで、口のききかたがなっちゃあいない。実生活でああいう物言いする手合い(それが江戸っ子ってやつですか?)は、張っ倒してやりたいが、そこは映画。テンポのいい会話に引き込まれてしまう。こういう皮肉な会話の応酬って、大好きなんだが、自分でもこういう話し方しているんだろうなと反省しきり。

配役も巧みで、国分太一は国分太一を感じさせない演技がいい。口下手な元湯河原・・・もとい湯河原選手を演じた松重豊も大好き。大阪弁小僧の森永君は、いとこのチビを思い出させた。変に力の入っていないお調子者っぽいところがいい。

印象的なのは、小刻みによく動くカメラと、うまそうな食べ物。そば、つくね、焼き鳥(+日本酒)・・・と仕事帰りにはキツかったぞ。(笑)

ところで、都内にあの大邸宅を構える三つ葉。早く、真打ちにならないと相続税が払えないぞと、ひとごとながら心配になった。

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