kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ローレライ

2005年03月17日 | 邦画
日時:3月16日
映画館:広島宝塚
パンフレット:A4版700円

■原作は既読
昨日の「ロング・エンゲージメント」とは異なり、これは1年以上前に原作「終戦のローレライ」を読んでいました。
中盤でローレライ・システムの謎が判明した時は唖然としましたね。「福井小説で、それってあり?」
で、上下巻の長編をどう料理するのか気になっていましたが、ほとんど上巻はカットし、後半からスタートさせる潔さ。

■ノれない
しかし、なぜか、ノれないんですよ。
原因を考えて見ると、
・裏のある不可能任務、僚艦・支援部隊なし、物資僅少と伊507が圧倒的不利なのに、それが伝わってこない。(逆に米軍の優位が見えない)
・艦内の緊迫感が希薄(部下が上申しすぎ、女性が同乗していることに違和感がない)
・音楽がショボい。テレビみたいで厚みがないというか、使い方がヘタというか・・・。ただし、メイン曲を原作にあった「椰子の実」から「モーツァルトの子守唄」に変更したことは正解だと思う。

少数精鋭特攻モノの戦争映画なのに、「らしく」ないんです。

■盛り込みすぎ?
なんにせよ、人間ドラマは描きたい、福井“節"は盛り込みたい、当然海戦はカッコよく戦いたいと、何でもかんでも手を出してしまい、全体的に散漫になった感があるのですよ。もっと刈り込んでもいい位。(少なくとも佐藤隆太の清永役は意味がないだろう。)

悪い映画じゃないんですが、何かキラリと光るものがない。原作を読んでいなかったら、どう感じたかなぁ。

あと、録音か、劇場の音響か、はたまた私の耳が悪いのか、何を言っているのかセリフが全然聞き取れなかったです・・・。

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