kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

周南市美術博物館特別展「三沢厚彦 ANIMALS in 周南」

2015年01月08日 | 展覧会
「三沢厚彦 ANIMALS in 周南」
会場:周南市美術博物館
会期:2014年11月21日~2015年1月18日

デフォルメされたユニークな動物像が人気の三沢厚彦。ふくやま美術館、広島県立美術館の展示と続いて3回目。周南市美術博物館とちょっと遠いが、ウチの小僧の受験祈願で防府天満宮に行ったその足で行くことが出来た。

正月休みとあって、会場はおこちゃま連れの家族で賑わっている。

会場ではいきなりサイがお出迎え。でかい。
福山の時はあまり意識していなかったが、今回は特にデカイ展示が多いような気がする。ちょっとした怪獣博物館。もちろん、無垢からは彫刻できないので、いくつかのパーツからなりたっているが、ちょっとした自動車並みの大きさがある。

美術展とはいえ、今回は以前にも増して間近で見ることができるようになっているので、なかなかの迫力。こんなものに襲われて、かぎ爪でぶん殴られたり、バットの倍ほどもある尻尾でなぎ倒されたりしたくない。

頭や尻は画一的にデフォルメされているが、腹のラインは自然な曲線を描き、呼吸ごとに息遣いが感じられそう。

普通なら毛並みに沿ってノミを入れそうなもんだが、毛並みに対して垂直にノミが入っていたのは今回の発見。

あと、ドローイングやスケッチの展示もあるが、やはり立体物を作るには紙の上でイメージをつかむことが大切だな。描きたい気持ちが抑えきれないような封筒に描かれたスケッチもいい。

以前、テレビで創作過程を紹介していたが、実際にノミの彫りを見るとその質感が心に訴えかけてくる。
大小のノミが数万回も振るわれた様子を思い浮かべながら、果てしない作業の結果、これらの形、これらの作品を生みだされたのだと思うと、アーティストの偉大さ、作品の尊さが感じられようというものだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿