kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

サスペリア

2015年01月21日 | ★★★☆☆
日時:1月17日
映画館:サロンシネマ

2015年の観初め第2弾はこの映画。「マップ・トゥ・ザ・スターズ」にも増して全然、めでたくない・・・。

平成も27年になろうというのに、何をトチ狂ったのかサロンシネマ。しかも終わってからアルジェント研究会代表 矢澤利弘(広島経済大学教授)のトークショーまである。そりゃ、行きますよ。もちろん。(笑)

そんなイベントはガラガラだろうと思いきや、何と観客が50人近く。いつの間にか広島全体もおかしくなりつつあったのか。ちょっと安心。

狂っているのは、たぶん映画そのものも同様。
一発でインプットされてしまう映像のセンスは素晴らしいし、撮影のこだわりも尋常じゃない。しかも本編に関係なかったりする。さらに、何度観ても、よく分からない箇所もある。

ジェシカ・ハーパーの眼力演技も時として大仰すぎて、怯えるのを通り越して笑いさえ出てしまう。

こういったところ全てが、今のハリウッド映画にはないアルジェント映画の魅力なんだなあ、と改めて感じさせられた。

上映後のトークショーでは「サスペリア」「インフェルノ」「サスペリア・テルザ」の魔女3部作には元々、原作となる詩があり、その作者が阿片常用者であったため、映画そのものも夢うつつのような映像とストーリー展開となっているとの指摘。なるほどなあ。

ロジャー・コーマンは実際にLSDを体験して「白昼の幻想」を撮ったそうだけど、アルジェントも阿片を常用してみたのだろうか。(だとしても、何の違和感もないのだが・・・)

これまで東京で開催されてきたダリオ・アルジェント研究会が広島でも初開催されるので、何はともあれ参加することにしたのでした。

ところで、「サスペリア」が初上映された頃は映画館といえば市内中心部であった時代。シネコンで再上映されるより市内中心部の広島東映から引き継がれたサロンシネマに凱旋できたなんて、ちょっといい話。(どこが?)


劇場で販売されていたアルジェントにちなんだオリジナルドリンク「ディープ・レッド」。
「「ディープ・レッド」こと「プロフォンド・ロッソ」は「サスペリアPart2」でしょ。」と無粋なツッコミを入れそうだった。






題名:サスペリア
原題:Susperia
監督:ダリオ・アルジェント
出演:ジェシカ・ハーパー、ステファニア・カッシーニ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿