3月8日は宮野の日、ということでずっとイベントに参加せてもらっていたのですが、今年は何かと忙しくてきちんとテキストを書き上げることは無理でした。
しかしやはり宮野姉妹をこよなく愛する私としては全くスルーというには忍びず…で、せめてもの突発小話だけでもあげておきたいと思います。ネタ元はもうずいぶん前ですがtwitterで哀ちゃんは珈琲の淹れ方を明美さんに習ったに違いない!というような話があったのでそこから拝借させていただきました。その節、お世話になった方々にはここでご挨拶という形で大変失礼かと思いますが、ご寛恕くださいませ。
ということで以下から「宮野の日」突発小話です。新志でもコ哀でも新哀でもコ志でもお好きなシチュエーションでお読みくださいませ。
「工藤君、コーヒー飲む?」
「おう、頼む」
「どうしたの?淹れたら持っていくわよ」
「オメーがコーヒー淹れるの見るの好きなんだよ」
「何それ。褒めてくれてると思っていいのかしら」
「さあな」
「ねえ。そんなに見られてると淹れにくいんだけど」
「ん?豆変えたのか?」
「匂いだけで当てるなんて相変わらず鋭いわね。駅の向こうに新しい喫茶店が出来たでしょ。あそこのブレンド」
「ふーん。オレの好みのしっかりした焙煎みたいだな」
「そ。気に行ってもらえれば良かったわ。それにしても工藤君ってコーヒーに詳しいわよね。淹れるのも上手だし」
「ああ、昔ハワイで親父に仕込まれたんだよ。ハワイと言えばコナコーヒーの地元だろ」
「なるほど。それであなたが淹れると本格式でサイフォンな訳ね。優作さんらしいわ」
「バーロ。ああいうのは雰囲気も大事なんだよ。オレはオメーがペーパードリップってのは意外だったぜ」
「あら。どうして?」
「料理でも手の込んだものを惜しまず作るだろ。だからてっきりネルドリップかサイフォンだと思ってたからさ」
「……」
「や、別にオメーのやり方どうってわけじゃねーんだ。さっき言ったみたいにオメーのコーヒーを淹れてるとこ、オレ好きだし。なんか一滴一滴すげー大事に淹れてるって感じがしてよ」
「……お姉ちゃんが教えてくれたのよ」
「え?」
「コーヒーの淹れ方。たまにしか会えなかったけど私がお姉ちゃんのところに遊びに行くといつも淹れてくれて」
『飲む人のことを考えながらゆっくりゆっくり淹れるのが美味しいコーヒーを淹れるコツなの。ほらこうやって志保に美味しいコーヒーを飲んでもらいたいな、って思いながら、ね』
「そう言ってニコニコしながらコーヒーを淹れてくれるのを見るのが私はとても好きだった」
「そっか」
「だから、あなたにコーヒーを淹れる姿が好きだって言ってもらってすごく嬉しい。…はい、どうぞ」
「サンキュ。…うん、やっぱり美味いよ。宮野家の直伝のコーヒー、また淹れてくれな」
「ええ。よろこんで」
しかしやはり宮野姉妹をこよなく愛する私としては全くスルーというには忍びず…で、せめてもの突発小話だけでもあげておきたいと思います。ネタ元はもうずいぶん前ですがtwitterで哀ちゃんは珈琲の淹れ方を明美さんに習ったに違いない!というような話があったのでそこから拝借させていただきました。その節、お世話になった方々にはここでご挨拶という形で大変失礼かと思いますが、ご寛恕くださいませ。
ということで以下から「宮野の日」突発小話です。新志でもコ哀でも新哀でもコ志でもお好きなシチュエーションでお読みくださいませ。
「工藤君、コーヒー飲む?」
「おう、頼む」
「どうしたの?淹れたら持っていくわよ」
「オメーがコーヒー淹れるの見るの好きなんだよ」
「何それ。褒めてくれてると思っていいのかしら」
「さあな」
「ねえ。そんなに見られてると淹れにくいんだけど」
「ん?豆変えたのか?」
「匂いだけで当てるなんて相変わらず鋭いわね。駅の向こうに新しい喫茶店が出来たでしょ。あそこのブレンド」
「ふーん。オレの好みのしっかりした焙煎みたいだな」
「そ。気に行ってもらえれば良かったわ。それにしても工藤君ってコーヒーに詳しいわよね。淹れるのも上手だし」
「ああ、昔ハワイで親父に仕込まれたんだよ。ハワイと言えばコナコーヒーの地元だろ」
「なるほど。それであなたが淹れると本格式でサイフォンな訳ね。優作さんらしいわ」
「バーロ。ああいうのは雰囲気も大事なんだよ。オレはオメーがペーパードリップってのは意外だったぜ」
「あら。どうして?」
「料理でも手の込んだものを惜しまず作るだろ。だからてっきりネルドリップかサイフォンだと思ってたからさ」
「……」
「や、別にオメーのやり方どうってわけじゃねーんだ。さっき言ったみたいにオメーのコーヒーを淹れてるとこ、オレ好きだし。なんか一滴一滴すげー大事に淹れてるって感じがしてよ」
「……お姉ちゃんが教えてくれたのよ」
「え?」
「コーヒーの淹れ方。たまにしか会えなかったけど私がお姉ちゃんのところに遊びに行くといつも淹れてくれて」
『飲む人のことを考えながらゆっくりゆっくり淹れるのが美味しいコーヒーを淹れるコツなの。ほらこうやって志保に美味しいコーヒーを飲んでもらいたいな、って思いながら、ね』
「そう言ってニコニコしながらコーヒーを淹れてくれるのを見るのが私はとても好きだった」
「そっか」
「だから、あなたにコーヒーを淹れる姿が好きだって言ってもらってすごく嬉しい。…はい、どうぞ」
「サンキュ。…うん、やっぱり美味いよ。宮野家の直伝のコーヒー、また淹れてくれな」
「ええ。よろこんで」
「ハワイで親父に」コーヒーの入れ方まで習ったか~って、ネタ扱いしたくなるネタなのに(しかもコナンコーヒーww)、哀ちゃんが返すとしっとりするなぁ・・・
ちくしょー!ぐれてやるううぅうう!!
美味しくいただきました。
>Qきちさん
コ哀で読んでいただきましたか。
宮野の日作品はここ3年は原作補完ネタが続いたので、今年はちょっとしっとりを目指してみたんですよ。去年は珍しくハードボイルドな江戸川君でしたしね。雰囲気が上手く出てたなら嬉しいです。
ちなみにうちの設定ではコナン君はさらにいろいろとハワイでお勉強してきたことになってます(笑)ま、そこはおいおい、ということで・・。
>ハルさん
お粗末様でした。
コーヒーはブラックですが、空気はほのかに甘みを効かせてみました。