あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

牽制

2018-04-08 22:56:43 | コナン小話
4月4日は新志の日らしいのですが、スルーした上に新哀小話です。なんとなくちょっと黒い話が書きたかったのです。


「あ、雨だ」
「げ!マジかよ。朝あんなに晴れてたのに。母ちゃんの言う通り傘持ってきたら良かったぜ」
「しょうがないなあ。歩美のに半分入る?」
「え!?い、良いのか!?」
「だって傘ないんでしょ?でも傘は元太くんが持ってね」
「あ、当たり前だろ!!任せとけ!」

「………」
「円谷くん?」
「あ、は、灰原さん!」
「どうしたの?あら、歩美と小嶋くん、帰っちゃたの。二人で同じ傘とは仲良くてなによりね」
「元太くんはずいぶんギクシャク歩いてますけど」
「歩美もずいぶん緊張してるみたいよ。自分で言い出した相合傘なのにね」
「はは。ほんとですね」
「それで?円谷くんは帰らないの?」
「………実は、その、僕も傘を忘れてしまって」
「あら、しっかり者の円谷くんにしては珍しいわね。………それじゃ、これ使って?」
「え?でも、そうしたら灰原さんが…」
「私は大丈夫だから」
「でも………」
「私はもうすぐ傘の代わりが来るはずだから」
「え?」
「バーロー。誰が傘がわりだよ」
「あら、工藤くん、聞いてたの?」
「聞こえるように言ってたくせに。光彦、こいつはオレが車で送るから、その傘持っていっていいぞ」
「新一さん………」
「そうなの。工藤くんが調査に協力してほしいらしいんですって。人使いが荒くて嫌になるわ」
「うっせー。ほら、早く乗れよ」
「それじゃ。円谷くん、また明日」
「はい。さようなら。………………傘、ありがとうこざいます」


「ねえ、工藤くん、なにもわざわざ玄関まで車を乗り付けること無いんじゃない?あまり目立つのは嫌なんだけど」
「そう言うなって。………そろそろちゃんと現実を見せつけとかねーとな」
「現実?何それ?」
「ん?こっちの話。ところで現場までにそこの資料読んどいてくれ」
「これ?了解」

「わりーな、光彦。オレはこいつに関しては誰が相手でも容赦はしねーよ」


中学生くらいの鈍感な哀ちゃんと大人気なく悪い工藤。






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