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光州5・18(2007)

2008-11-08 13:37:17 | 映画
日本史や世界史には疎いので、映画などで初めて知る場合も多くて。
この事件も名前だけは聞き覚えがあるくらいでした。
80年なんて私は小学生で、ジュリーとかピンクレディーとか歌ってうかれていた時期でした。フフフ
朴正熙(パク・チョンヒ)大統領が暗殺されたのは1979年10月、その約半年後、
光州事件は、1980年5月18日から27日にかけて韓国の全羅南道の道庁所在地であった光州市で発生した、
民主化を求める活動家とそれを支持する学生や市民が韓国軍と衝突し、多数の死傷者を出した事件。
(映画「ペパーミントキャンディ」にもこの事件がチラッと出てきていたような。。。)
その巻き込まれた一般市民側から描いたものとなっていました。
なぜ事件が起きたのか、同じ国民同士がなぜ戦わなくてはならなかったのか、
当時事件の隠蔽がされたり、未だ全て解明されていないままなのも遺憾です。
自分がこの場に立たされたらどうしよう?
同じように市民軍として戦うか、生き残ろうと傍観者でいるか、なす術も無く命を失うか。。。

主演はヨンハと「雪花~Snow Flower~」で共演したキム・サンギョンさん。
前半と後半では全然顔つきが違います、さすがです。
(長髪なせいかちょっとソン・イルグクに似てたかな)
アン・ソンギさんはもう素晴らしいの一言で。




<原題> 「화려한 휴가(華麗なる休暇)」 ←戒厳軍の作戦名というからビックリ
<公開時コピー> 「今日、弟が殺された。
オレの目の前で──」
<あらすじ> タクシー運転手の青年ミヌは両親を早くに亡くし、
高校生の弟ジヌを親代わりとなって一所懸命に面倒見てきた。
そんなミヌは、ジヌと同じ教会に通う看護師のシネに秘かな想いを寄せていた。
告白することもできずにいたミヌだったが、ジヌを交えた3人で映画を観るチャンスをものにする。
しかし、シネとの楽しいひとときを満喫していたその時、
映画館の外では学生の民主化デモ隊と戒厳軍の衝突が始まり、
やがてミヌたち3人もこの騒乱に巻き込まれてしまう。。。

キム・サンギョン ・・カン・ミヌ(タクシー運転手)
アン・ソンギ ・・・・・パク・フンス(タクシー会社社長、予備役大領、シネの父)
イ・ヨウォン ・・・・・・パク・シネ(看護士)
イ・ジュンギ ・・・・・カン・ジヌ (光州第一高校生)
ソン・ジェホ ・・・・・・キム神父
ナ・ムニ ・・・・・・・・視覚障害者の老母(チャンスの母)
パク・チョルミン ・・・インポン(ミヌの同僚)
ファン・ヨンヒ ・・・・インポンの妻
パク・ウォンサン ・・ヨンデ(チンピラ)
ソン・ビョンホ ・・・・チョン先生(光州第一高校教師)
チョン・インギ ・・・・医師
イ・オル ・・・・・・・・ペ中佐
クォン・テウォン ・・チェ・スンギ(准将)
・HP「http://www.may18.jp/
(↓ 注:以下ネタばれあり)☆☆☆★★

ミヌは困っている客の料金を立て替えたり、好きな人に告白も出来なかったり、
何歳の設定なんだろう?というくらい純朴な青年。
成績優秀で気持ちの優しい弟ジヌも、親友が軍に殺されたことをきっかけにデモを率先、人生が変わってしまった。
愛する人を失いたくない想いから傍観者でいようとしたミヌでしたが、
愛するシネが負傷者を懸命に手当てしている姿を見たり、
目の前で弟が撃ち殺されてしまって、とうとう市民軍として立ち上がり。。。
(兵役経験者が多いので市民でも武器が使えるし組織的に動けたりもするところが韓国だなーと実感したり)
彼らにしてみれば政治も民主主義も関係なく、
何故、家族を、友を、全て奪い去るのか?という怒りと悲しみ、
自分の大切な人を、この場所を守りたい、という気持ちだけだったろうに。
理不尽に無残に奪われていく光景には、涙が出ます。
そしてパク・チョルミン
インポンとヨンデの掛け合いも面白くて、でもそれぞれの故郷(母親)に向かって礼をするシーンにはジーンとさせられました。
デモに反対していた先生も、最後には生徒たちの顔に薬を塗って見送るシーンも良かった。
 「俺達は暴徒じゃない!」「私達を忘れないでください」
のミヌやシネの叫びも印象深いです。
そしてあのラストの婚礼写真シーン。
笑顔の死者たちに囲まれて、生き残ったシネの、
幸せ絶頂な笑みを浮かべるべき花嫁の、悲愴な表情が最後にグッと来ます。
ベタな演出っぽい所もありましたが、事件を、歴史を知るきっかけになることでしょう。




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