やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

記憶

2014-08-21 22:32:53 | 小説
鞄の中から、小さな包み紙が出てきた。

なんだっただろう?

開いてみると、どこかで貰った香水に付けた綺麗な用紙が出てくる。

ファッっとした優しい香りが、鼻孔の奥にまで届く。

それが脳の中で甘い香りになって・・・・君を想いだした。

同じ匂いかどうかまで判断はできないが、君の香水の香りもこんな柔らかな感じだ。

そうか。。。。君ってこんなんだった。

懐かしいようで、少し切ない想い。

付き合ったわけでも別れたわけでもないが、微妙な関係を保っていた。

それが大学へ進学したころから次第に距離が出来て。。。

一度頼んで合コンのセッティングをしてもらったぐらいだ。

あれから6年。

君はもう結婚しただろうか。

口づけも交わしていないけど。。。

思い切って手を繋いだ時に、ドキドキした思い出がある。

君の顔をまじかで見た時に、ドキッとしたっけ。

今まで思い返すようなことはなかったけど、なぜか今懐かしく感じて、会いたくなる。

君は今どうしてるのだろうか。

何しているのだろうか。

誰を愛しているのだろうか。

君は。。。

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