やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

蘇る記憶

2014-08-22 07:38:47 | 小説
思い出は残酷だ。

何かあれば、必ず君の顔が浮かぶ。

どこかに行けば、君との思い出が蘇る。

全く初めてな場所でも、似たような風景を思い出して心が痛む。

今も古びた煉瓦造りの建物に囲まれた川の欄干で、君との思い出が浮かんでくる。

2人でさ。。。

よく橋の上で水面を見ながら話したっけ。

将来の夢や、友達や家族の噂。

君の笑い声も・・・君の囁くような甘い声も。

君の頬にかかる髪の毛も細く白い指先も。。。

全部橋の上で見た覚えがある。

愛も囁いたっけ。

好きだって。

なぜか自然に近づいて、寄り添って・・・・手を繋いでいた。

意識しないようにしているのに。。。

記憶って残酷だ。

時間が過ぎれば過去にはなる。

でも人の気持ちって・・・人の記憶って、そうそう簡単に忘れれるものではない。

大切な思い出ほど。。。

大事な時間ほど。。。

今でも、君のことが忘れられない。

好きだって気持ちが、過去にできない。


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