柿ぴーのつれづれ日記

食べるの大好き,旅行大好き,お菓子作り大好きな柿ぴーの日記(-△ー)ノ

辻井伸行 ピアノ・リサイタル THE BEST

2020年09月20日 | コンサート・観劇など
『辻井伸行 ピアノ・リサイタル THE BEST』のため大阪のフェスティバルホールへ。



14時開演で10分休憩を挟み、終演は16時13分頃。
その後アナウンスや係員の誘導により1階は後ろの席からの退席。2階についてはよく分からなかったが、3階席よりは早く出ていたように見えた。3階は1階の前方と同じように一番最後に退席してたように見えた。

でも私は前方の席だったので一番最後に誘導されたけど、7・8分程度でホールから出られましたよ(まぁ、SD仕様なので客の数が半分でではありますが)。皆がワッと一斉に出口に向かっても、割とこんなもんですよね。なのでこの方式でも問題ないと思いますが、電車の時間(夜だと特に)があると厳しい場合もあるかもね。
私は自宅まで帰ろうと思ったら夜は1秒を競うので(終電になるのでねー)、そういう時はあらかじめスタッフに言っといて「すんません」で行かせてもらうかも



アンコールは
ワーグナー(リスト編曲):エルザの大聖堂への行列
辻井伸行: 笑顔で会える日のために
ラフマニノフ:前奏曲「鐘」(多分

曲は今まで辻井さんのリサイタルで耳にした事あるものが多いけど、年月が経って前と違った感じの演奏が聴けるのは嬉しい。
それにリストの「慰め第3番」はオンライン配信では聴いた事があるけど、生では初めて。
辻井さんのオンライン配信で初めて聴いて、とても好みな曲だし、めちゃ素敵な曲だと思ったので、これが聴けるのはラッキーだった。

リサイタルについてのあくまで個人的感想は、まず、「優しい音だった」という事、そして「演奏に余裕を感じた」という事。もちろん円熟味も増していたように感じられた。

そうなんだよねー。
ベートーベンの月光ソナタ第1楽章なんて、重く深い印象だけど、実際演奏もそんな感じだったけど、ショパンの「雨だれ」は悲しい感じだけど、それでも何故か「優しい音だなぁ」と思いながら聴いたんだよね。
なのでドビュッシーの「月の光」なんてもう、「こんなにも優しくて温かみのある月の光って、、、なんだかとろけそう」って感じでございましたねー。

聴きながら、本当にそんな音なのか?ピアノや調律の具合なのか?はたまた私が辻井さんを見てそういう優しい気持ちになったから、その気持ちが聴いてる音に投影されてそう感じただけなのか?などなど、色々考えながら聴いちゃいましたが、まぁ、私はそう感じたという事で。

弱音なんか、特にやさし~く感じましたよ。

そうそう、リストの「慰め第3番」に至ってはね、もう「こ・こ・は・天・国???」って感じだったわぁ
(余談だけど、辻井さんの演奏するこの曲を色んなところで流したら、犯罪が減るんじゃなかろうか?などとも思いながら聴いたわ)

そしていい具合に力の抜けたというか、遊びの部分があったというか、そんな余裕を感じさせる演奏だったんじゃないでしょうか。
更に、嫌味のない円熟味を感じさせるものだったとも思いましたよ。

そんな中でも、「水の戯れ」と、あともう1曲何だったか忘れたけど、今までの辻井さんらしくキラキラ感満載だったり。
新しい面も見せつつの、今までの辻井ワールドも聴かせてくれて、とっても充実した時間だったわー

それに前後左右空席だったのも良かったけど、今回は変な音を立てる人もいなくね。というより、「物音立てちゃいかん」な空気感が凄くて、隣(1個空けた)の席の態度がデカいおばちゃんでさえ、足組み替える時「そっと」やってたわ。
もちろん真剣に演奏を聴きたいってのもあるだろうけど、SD仕様で周りに人がいないと、音立てた時「私がやりました」ってバレバレになるよね。そういう意味でも緊張感があったのかな。
どっちにしても、雑音がないのはいいね。

しかし辻井さん、そりゃプロだから当たり前なんだろうけどさ、やっぱ相当上手いんだろうなぁ。ショパンの幻想即興曲、あれ、結構忙しそうな曲に思うけど、辻井さんが弾いてるの見てたら、なんかすごくサラッと弾いてて(^^;) やっぱ凄いなーって、改めて驚きだったわ。

休憩を挟んでからは、これは辻井さんがというより自分がだったのかもしれないけど、だんだんとボルテージが上がって来ましてね アンコールの時も、アンコールというより、リサイタル本編みたいな気分で聴きましたよ。

アンコールは全て生で聴くのは初めての曲ばかり。
辻井さん自作の曲は優しい曲だけど、「ラフマニノフ:前奏曲「鐘」(多分)は、重々しい感じの曲で、いままでキラキラな印象が強かった辻井さんが弾くのは、とても印象的だった。
辻井さん、こういう曲もえーなー。
これからは色んなタイプの曲を聴かせて欲しいなー。

そういや辻井さんは、今までは椅子に座るのもサッと座って、割とすぐ弾き始める感じだったけど、今回はちょっと違っててね。椅子にもゆっくりと腰かけて、座ってからも瞑想タイム的な時間がほんの少しだけありましてね。そして鍵盤の位置を確かめたあと、おもむろに手を置いて静かに弾き始めるって感じでございましたよ。

アンコールを1曲終えたあとで、「いかがでしたでしょうか?」のトーク。
自作の曲を「コロナが早く収束して、又皆と笑顔で会えたらと思い作りました」と。そして「又こうして皆さんと笑顔で会えて嬉しいです」とも。

そう話す辻井さんのお顔は、めちゃくちゃ健やかに見えた。前より若返って見えましたよ
海外遠征がなくなって、自宅でじっくり充電出来たのだろうか?
もしそうだとしたら、コンサートが無くなっても決して悪い事ばかりじゃなかったんだね、と思えるが。
とにかく、いつまでも健康でずっとピアノを演奏出来たらいいね、これからも素敵な演奏を聴かせてね、そして幸せでいてね。

という訳で、まずは次の「オール・ショパン・プログラム」のチケット取りたいですっ

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