はい、今回は野球マンガ2作品です。
江川と西本 10巻
運命のドラフト。原辰徳のクジを引いたのは、巨人の新監督・藤田元司でした。
熱望していた巨人にすんなりと入ることのできた原。江川による「タツ、おまえは本当、スターだわ。
オレとは大違いだよ」
が、印象的でしたね。いうまでもなく、江川には入団の経緯(いきさつ)があるからね。
その江川は、本来の明るさこそ取り戻しているものの、開幕からしばらくは不調が続いてます。
原のほうに話を戻すと、彼の入団により脅威を覚えたのは、同じサードの中畑清。助監督となった王貞治に「サード一本で勝負させてくれ」と直訴します。
それを意気に感じる王。もちろん、それだけではありませんし、決定権は監督である藤田にありますが、とりあえず中畑は開幕スタメンを勝ち取ります。三塁手として。
で、その割を食う形になったのが、セカンドの篠塚利夫。藤田、王、牧野のトロイカ体制(この言葉が懐かしい/笑)は、原をコンバートし、彼を二塁手として起用する選択を取ります。
で、前年、ようやくレギュラーを取った篠塚。正直、守備力では圧倒的に彼のほうが原より上ですし、打撃の安定性も然りです。ただ、スター性と長打力でね。
それでも、篠塚は腐らず、チャンスを待ち、また、チャンスに備え続けます。結果として、この年以降、彼は名二塁手、巧打者として、80年代のジャイアンツの主軸となるのですが。
ちなみに、原はこの年、持ち前のスター性を発揮します。巨人初の「ルーキーによるサヨナラホームラン」をやってのけ、レギュラーとしても完全に定着し(しばらくすると、サードに戻ります)、チームは日本一、個人としては新人王を獲得します。
一方、もうひとりの主人公・西本。
キャンプ中、自宅が事故に遭い、奥さんが重傷を負いますが・・・それをバネにしたかのように、開幕に照準を合わせ、前年の最多勝投手・江川を差し置き、開幕投手の座を掴むと、序盤から連勝街道を突き進みます。
対する江川のほうは、少しばかり調子を落としてました。この年(昭和56年)の5月3日の時点で、西本5勝1敗、江川2勝2敗。この時点では、完全に西本がエースです。
ただ・・・このあと、江川の連勝街道が続いていくんですよね(笑)。結果として、20勝6敗。まだ130試合制のころです。
防御率も西本の上を行き、ってか、投手のタイトル総なめとなりました。とはいえ――沢村賞は・・・
MAJOR 2nd 16巻
野球マンガです。
ま、まあ、サンデーの野球系の作品はね(笑)。南ちゃんなんかも、「水着でバット」とか、あった気がするし。
ってか、このMAJORの前作のヒロインも、似たようなことやってましたし。
そうそう、前作ヒロインである
薫ママン(多分、45,6)。
まだまだ水着も行けるんじゃ? (笑)
あ、作品の内容としては、しっかり野球やってます(笑)。主人公の大吾も、それなりに成長しています。
ただ、前作の吾郎のようなずば抜けた才能はないんですよね。今後、開花するのかもしれんが。
キャッチャーとしては、リードには光るものがあるものの、肩は弱いし、体の線が細い(ってか、小柄)。打者としても、スラッガーでもなければ、巧打者でもない。
「MAJOR」というタイトルである以上、将来は何らかの形でメジャーに行くんでしょうが・・・どういう展開に持ってくんでしょうね?
まあ、大吾には吾郎と違う魅力――
「凡才が創意工夫のうえで、強敵に立ち向かう」
というおもしろさがありますよね。
もちろん、吾郎のような「強敵を捻じ伏せていく、熱いノリ」こそが、野球マンガの真骨頂だとは思いますが、「続編も続けて」っていうわけにはいきませんからね。主人公やキャラが年を取っていく作品、シリーズでは。
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