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マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

アンゴルモア 元寇合戦記

2015-05-09 17:11:34 | マンガ



久しぶりに、紹介したくなるようなマンガと出会いました。
まあ、1,2巻を表紙買いしましてね。って、絵柄が好みだっただけでなく、「日本史(武士の時代)が好き」ってのもあるんですが。

簡単にいっちゃえば、「元寇時に最前線になった対馬を舞台に、日本の武士たちと元、高麗軍が戦う話」ですかね。
まず、主人公の朽井迅三郎(くちいじんざぶろう)が、対馬に流罪になるトコから、物語は始まります。
この迅三郎は、元々は鎌倉の有力御家人で、義経(ぎけい)流という、源義経が祖とされている剣術の使い手であり、海賊討伐などで活躍した人なんですが、北条家の内紛に巻き込まれ、陣営としては北条時宗と敵対していたことから、流罪になったようです。
で、対馬へ移送中に嵐に見舞われたのをよいことに、ほかの流人たちが役人を殺して船を乗っ取ってね。迅三郎も、船を乗っ取った輩に、海に放り込まれそうになるんですが、咄嗟に太刀を奪って、持ち前の義経流を駆使し、返り討ちにしてね。それをきっかけに、今度は彼が流人船の長になります。
そのうえで、やがて嵐も去り、いよいよ対馬が見えてきたところで、巨大な白い鰐と、美しい姫君・輝日(てるひ)と出会います。
この輝日が、対馬の地頭・宗助国(そうすけくに)の娘で、「入水したはずが、対馬へと逃げのび、宗家に迎えられた安徳天皇の血を引いている」という設定があったりします。これが後々、何らかの形で物語に絡んでくるんでしょうね。少なくとも、現時点では、「源氏の剣術の継承者と、平家の血筋の姫君がともに戦う」ということにはなってますが。
で、輝日というヒロインですが、私、かなり気に入ってます(笑)。
まあ、基本的には、


こんな性格、人格と、


こんな性格、人格、


そして戦闘時などはこんな感じであり、


それらを使いわけているような姉ちゃんだったりします。
やっぱいいっすよね、「高潔なお姫様でありながら、颯爽とした女武者でもある」ってキャラ。
そのように、一見、「女」をあまり感じさせない彼女ではありますが、いよいよ元軍が島に上陸し、散々、殺戮などを繰り返す彼らに対馬の軍勢(ってか、この時点で事実上、『朽井軍』)が立ち向かった際、夜襲に備えて仮眠を取っていた迅三郎に対し・・・

輝日(よくもまあ、この状況で、ここまで眠り呆けられるものだ・・・)



輝日(そなたは危険だ。ひとたび戦を始めたら歯止めが利かぬ。皆を地獄の底まで連れ去ってしまう。いっそのこと――)



輝日(そなたなど、呼び寄せるのではなかった・・・)







オレは、こういう萌えも大好物だ。


いいっすよね、前述のような高潔な姫君、颯爽とした女武者が、こんな感じでデレるの(笑)。
いやさ、「迅三郎に惹かれていく描写がいまいち説明不足」とか抜かすバカもいそうだけどさ、そもそも迅三郎という男が、

・源平合戦期最強である義経流の使い手。そして、生粋の坂東武者。ゆえに、戦闘はバーサーカー、戦術はクレバーなリアリスト。
・一方で、元御家人であり、それも家格は低くないゆえに、じつは作法も弁えており、また、思慮深い。
・どっかとぼけた言動を見せる皮肉屋っぽさを見せつつも、かなりカラッとした性格。

――いや、惚れるだろ、普通に(笑)。そんな兄ちゃんと接してたら、「女武者兼お姫様」とあらば、ってか、そうでなくても惹かれるって(笑)。
迅三郎って、見た目も全然悪くないし、なにより上で挙げたような、





叩き上げとエリートのハイブリッド、両者のいいトコ取りのような男ですよ(笑)。



一目惚れではなさそうだけど、かなり早い段階から気になるって。

ストーリーとしては、輝日が裏切り者に刺されつつも(まあ、急所は外れているようですが)、迅三郎が寡兵でもって、元軍の先鋒部隊を急襲したところで、2巻は終わってます。
これ、続きが楽しみだなぁ。いわゆるwebマンガってやつですが、あえてアクセスしないようにしてんもん(笑)。
やはりwebマンガである「ReLIFE」も、単行本のサイクルが結構早いんで、そういう意味でも期待しています。

P.S.
そういや、「ReLIFE」がアニメ化されるようですね。
これも元々は表紙買いだったんだよなぁ。いや、読んでみておもしろいとは思ったけど、まさかアニメ化されるとは(笑)。

僕らはみんな河合荘6巻

2014-11-29 22:38:59 | マンガ












これ、久しぶりに、マンガ読んでて声出して笑ったわ(笑)。



主人公(嫉妬された兄ちゃん)が宇佐(うさ)君いうんで、ローマ字表記だと「USA」だからね(笑)。
ちなみに、嫉妬した姉ちゃんは麻弓(まゆみ)さんといいます。嫉妬とはいえ、別に宇佐くんのことが好きってわけではありません(ってか、宇佐と女の子は別にキスしてたわけではありません/笑)。
アニメひとくち評でこの作品も挙げた際にも書きましたが、この麻弓さん、




黙ってれば、ルックスだけなら、非の打ちどころのない美人です。


ただ、中身がいろいろ残念というか・・・




常にチヤホヤされてきたせいか、天狗になってしまったところもあり、恋愛に対して自分からいく分には不器用になってしまい、いつしか30手前になってしまった――そんな人です。
ゆえに、他人の恋愛やら、あるいは若さには、病的なまでに嫉妬して嫌がらせする人です(笑)。
ちなみに、上の壁ドンの画像とおいなりさんの画像、男は同じ顔してますが、前者は麻弓の職場の後輩で、後者は主人公の宇佐です。
「麻弓さんに好意のある(?)後輩が、宇佐似」ということから、主要メンバーが勝手に宇佐の姿を想像してただけです(笑)。
それはともかく。
ただ、まあ、麻弓さんという女性も、別に本気で他人の恋を台無しにしようとしているわけでなく、時折、「おまえ、そんなんじゃ・・・」といった、彼女なりの激励も込みのちょっかいを出してくる、って感じ――そう信じたいですね(笑)。

あと、これも笑っちゃったなぁ。
彩花(さやか)さんという、やはり宇佐から見ればお姉さんなキャラがいるんですが、この人はメイクした後と素顔とのギャップが激しい人らしく(作中で、読者に素顔が向けられたことはありませんが)・・・
で、その素顔を知る、っていうか、高校時代の彩花(元ヤンで腐女子?)を知る友達ツネコが、

「ナベちゃん(彩花)って、いつからアヒル口になったんやっけ?」

いったときの、



この反応に笑いました。後ろの三人の表情に(笑)。ってか、こんなときでもアヒル口を忘れない彩花が素敵です(笑)。
ってかさ、この作者の宮原るりって、恋愛パートは「女作者らしいなぁ」とは思うし、ギャグもやっぱ「下ネタでありながらも、どっか女の子的なセンス」ではあるけど、やっぱ笑っちゃうんだよね、おっさんとしても(笑)。


――ちなみに、このコがメインヒロインの律(りつ)です。――



こんな絵を描ける一方で、



これですからね。


この人のセンスは素晴らしい(笑)。
この人のほかの作品――恋愛ラボとかも読んでみようかなぁ。ただ、やっぱ作風変えてるんでしょうかね。

恋愛パートのほうは、宇佐にも律にもライバルが現れましたね。
シロさんの「意識改革が必要なのは、宇佐くんのほうだと思うけど」という台詞がね。ふたりの心理とか状況を的確にとらえてましたね。
って、律にとってはライバルとは言い難いか。椎名さんは、必ずしも宇佐にそういう感情を抱いているとは・・・?
で、これ、どうなるんですかね。女作者だけあって、律には自身の願望を色濃く反映させてくるのか、あるいは「この作品は、あくまでギャグメイン」「ゆえに、恋愛パートで余計な描写は不要(意外とあっけなく、宇佐&律が勝利)」とするか。
まあ、その辺は、お手並み拝見ということで。


P.S.
今回の「シロさんと俺」は、健康食品ネタがおもしろかったです(笑)。珍しく住子(すみこ)さんが暴力でツッコんでる(笑)。

進撃の巨人12巻

2013-12-15 13:34:57 | マンガ
母カルラを食い殺した巨人と遭遇するエレン。
ライナーらに腕を縛られていたため、ミカサに解いてもらうまでは手が出せず、その間、やはりカルラと縁のあったハンネスが、「敵討ち」とばかりに巨人に攻撃を加えるも、彼も無残に・・・
自分が殺すべき巨人に、母を食われた巨人に、恩人であるハンネスも食われ、さらには重症を負っているがゆえに反撃もままならないミカサや自分までもが狙われる状況に。このままでは大事なものすべてを奪われ、復讐すらままならず・・・


母さん・・・オレはなんっにもできないままだったよ!





進撃の巨人らしい、ヘビーで救いようのない展開。
これこそ、これでこそ、進撃の巨人です。
読者はただただ、息を飲みながら、ページをめくるのみ。





・・・えっ?


エレン、聞いて。伝えたいことがある。





えっ?





ミカサが・・・














え、えーと・・・これ、進撃の巨人ですよね?





えと・・・





ミカサが女の子してるんですけど!



いや、だって、





これが――





これですよ!




めちゃめちゃヒロインじゃないっすか! (いや、最初からヒロインですが/笑)
もちろん、ミカサ好きだけどさ、こんなに女の子な表情ができるとは・・・
まあ、そのあとはね。






「やはりエレン、やはり進撃の巨人」って感じではありますが。






ってか、これはミカサも惚れるし、アニも気に入りますよね。これこそがエレンの魅力であり、進撃の魅力の一部分ですね。
って、ここにカルライーター(カルラを食った巨人)がいて、作中ではすぐ近くでアルミンも戦っているんで、以前、ウチでも紹介した「アルミン=カルライーター説」は否定されましたね(笑)。

ストーリーのほうに話を移すと、まず、壁外にも人類はいるようですね。
壁内の人類に追い出されたか、あるいは敗れたか・・・ライナー、ベルトルト、アニがその壁外人類の工作員であり、座標となる者と、壁の謎を知る者を自分たちのテリトリーに連れ去ろうと、画策していたようです。あるいは、壁内人類の殲滅も考えての潜入だったのかな?
で、座標である可能性の高いエレンと、壁の謎を知る一族のひとりであるクリスタを釣る餌と成りうるユミル(彼女は彼女で謎があったりしますが)をさらって逃げていたのだが、エルヴィン率いる壁内人類軍の動きが予想以上に速く、また、一応はエレンも時間稼ぎしたために、エルヴィン軍(彼は調査兵団の団長で、率いている兵のほとんどが調査兵団所属なんですが、憲兵団やら、ハンネスら駐屯兵団も混ざっていたので、あえてそのように呼称)に捕捉され、さらには彼らが誘導した巨人たちにも囲まれ、乱戦状態に陥ることに。
ここで気になるのが、まず「壁外人類はどこで生活しているのか。どうやって、巨人たちから身を守っているのか」ということですかね。
単行本の付録のDVDが、「イルゼの日記」をアニメ化したものなんですが、作中、壁外で馬も立体起動も失ってしまったイルゼが、「北へ」みたいな言葉を呟きながら、壁外の大地を必死に逃げていました。
あるいは、北の地になにかあるのかもしれません。
また、エルヴィンが無知性巨人たちをライナーらの位置に誘導したかのように思えるトコも興味深い。「無知性巨人は知性巨人を(人間より)優先的に攻撃する」ということは作中では明言されてなかったと思いますが、エルヴィンは立場的に知っていたのでしょうか? そうなると、人類側の王族やら有力貴族、あるいはウォール教の幹部らも知っているということに。
ちなみに、ユミルも元々は無知性巨人であったっぽい描かれ方してます。
彼女が無知性時代に食らったのが、ライナー、ベルトルトの仲間であったマルセルです。
ユミル本人には記憶はないようですが・・・それにより、ユミルという人間に戻った、というか、人間になった、ということでしょうか。すなわち、無知性巨人が人間を食うと知性巨人になる・・・?
だとすると、父グリシャから打たれた注射が人工的に巨人化させるものだったとした場合、エレンもまた、人間を食らったということでしょうか。「初めての巨人化=無知性巨人」であり、すぐそばにいた人間――グリシャを食らうことで知性巨人になっていなければ、初めてエレンゲリオンになった際、すぐそばにいたミカサを食おうとするはず。
でも、それだと、「じゃあ、カルライーターは? ってか、巨人出現以来、人類のほとんどが食われまくったわけであり、それなら、巨人の多くは知性巨人では?」といったことが言えるわけだし・・・。やっぱ「知性巨人を食ったら」であり、ライナーらの仲間のマルセルも、彼ら同様、知性巨人だったということですかね?
まさに謎が謎を呼ぶ、ですね。
謎といえば、もうひとつ。
エレンの新能力





アパッチの雄叫び。



って、まあ、それは冗談ですが。
ともかく、エレンが感情を昂らせ、叫び声を上げることで、無知性巨人たちを使役し(?)、自分とミカサに迫っていたカルライーターを攻撃させる結果につながります。
「つながります」としたのは、エレンが狙ってやったものではなく、冒頭の画像のあとで、ブチギレて雄叫び上げた彼に無知性巨人たちが感応したかのように、カルライーターに食いついて行ったため、そのような表現にしました。
エレンがこの能力を使いこなせるようになったのかはわかりませんが、直後、自分たちに襲い掛かってきた鎧の巨人(ライナー)に対しても、同じ能力をもって、無知性巨人たちをけしかける結果になっています。
人類にとっては頼もしい能力の発現ではあり、ユミルはそれを見て「壁の中にも未来はある」と考えてました。ただし、壁外人類であろうライナーは「最悪だ。よりによって座標が・・・最悪な奴の手に渡っちまった」とかなり悲観しています。
このライナーの台詞も非常に気になります。壁外人類から見れば、壁内人類は悪魔の末裔といったまでの認識であるようなので。

こうして考えると、謎や伏線がちょっと回収されたかと思ったら、また新たなそれらが発生しちゃってますね(笑)。うまい具合に畳めるんでしょうか。
最後に、ある意味、最も気になったともいえることですが――





今回、嘘予告がない。



あれ、何気に楽しみなんですが(笑)。

進撃の巨人をオレなりに考察!

2013-09-28 23:41:06 | マンガ
進撃の巨人は、その設定がすごいですよね。久しぶりに「設定をおもしろいと思える作品」です。「キャラが好き」「セリフ回しが好き」「雰囲気が好き」っていう作品はたくさんありますが。
そんなわけで、進撃の巨人の設定について、オレなりに紹介したいな、と思います。





ネタバレ嫌な人は読まないでね。



まず107年前の743年、巨人が出現し、人類の大半が死滅します。巨人に食われて。
ってか、この年号については、作中のキャラたちが使用、あるいは自覚している様子が見受けられないようです(アニメにおいて、ナレーションでアルミンが口にすることはあったかもしれませんが)。これも数ある伏線のひとつなのかもしれません。
ともかく、これにより、人類は海を越えて、別の大陸にて巨大な壁を築き、いわば城塞都市の中でのみの生活を余儀なくされます。まあ、この壁についても、「果たして人類が築いたものなのか」「それ以前に壁の中には・・・」といった謎が存在してるんですが。
ちなみに、約100年ぶりの巨人の侵攻を許すきっかけとなった超大型巨人鎧の巨人の出現が845年。この際、主人公のエレン・イェーガーの母親であり、ヒロインであるミカサ・アッカーマンにとっても育ての親であるカルラ・イェーガーが、エレン、ミカサの目の前で巨人に食われます。これにより、エレンは巨人に対する強い復讐心を抱き、以後、それが彼にとっての行動原理となります。
なお、この巨人については、「エレン、ミカサの幼馴染であり、当時から現在に至るまで、常にといっていいほど行動をともにしていたアルミン・アルレルトが巨人化したものでは?」なんて推論もあるようです。そういえば、カルラが食われる際、直前までエレンらと一緒にいたアルミンの姿は見えませんし、カルラを食った巨人って、姿形がアルミンに似てるともいえるかもしれません。
まあ、あくまでネット上での推論であり、作中(マンガもアニメも)、アルミンが巨人化したことは、いまのところ一度もありませんが。
で、訓練兵となったエレン、ミカサ、アルミンらが訓練兵団(第104期訓練兵団)を卒業し、希望どおり調査兵団に配属され、清々しい顔つきでこれから就く任務に燃えていたエレンの背後に、不意に超大型巨人が現れ、なし崩し的に初陣となったのが850年。現在も作中は年が変わっていないはずです。
この、超大型による壁の扉の破壊により、5年前の惨劇が再現される形になります。
この戦闘で、エレンも巨人に食われます。ただし、格闘術以外はこれといって秀でたところのないエレンではありますが、メンタルについては超人的です。巨人への復讐心が、彼を(巨人の体内で)巨人化させます。この巨人化した彼が、





俗にいうエレンゲリオンです(笑)。



以下、巨人化したエレンは「エレンゲリオン」と記載します(笑)。
で、このエレンの巨人化ですが・・・彼の父親であり、医者であるグリシャ・イェーガーが、カルラが食われ、エレンらが避難した先で、エレンに対し注射を打ったのですが、それにより巨人化が可能になったのでは、と推測されています。
その際、エレンに地下室の鍵を託したグリシャは、以後、行方不明となります。
この一連の流れについても、随所に謎が散りばめられている様相が見え隠れしてます。
まず、ヤンデレといっていいほど(笑)エレンに固執し、常に彼の傍を離れずにいたミカサの姿が、このときはありません。もちろん、育ての親であるグリシャにいわれれば、さすがのミカサもエレンの傍から離れるでしょうが(なにより、エレンの父親なので、グリシャのことは信頼してるでしょうし)、まだ緊急時が終わったとは言い難い時期であったわりには、ちょっと妙ではあります。
もっとも、このときのミカサの存在の有無が何らかの伏線になっているかは、正直、わかりません。ただ、娘同然であり、やはりカルラの仇を討つことも考えているであろう、そして、後々重要度が明らかになっていくエレンの存在を守るのにうってつけのミカサに対して、「彼女は巨人化させないにしても、その謎を開示しなかったのはなぜか?」というのは少し気になります。
あとで触れる予定ですが、ミカサはミカサで物語の鍵を握っているようなので、そこらと関係があるのかもしれません。
また、このときグリシャがエレンに託した地下室の鍵。巨人によって占拠されてしまったシガンシナ地区にあるエレンの生家の地下室の鍵なんでしょうが、もちろん、巨人化に関する何らかの(文字通り)キーとなっているのでしょうが、それがなにを意味するか、現時点では明かされてません。
さらには、エレンゲリオンやアニ、ライナー、ベルトルト、ユミルらのように、巨人化もその逆――巨人から人間に戻ることも可能になるためには、「人間を食わねばならない」といった法則が、推測として存在しているのですが、それを考えると、「注射によりエレンゲリオンになったエレンは、手近にいたグリシャを食らって、人間に戻った」といった推測も成り立ちます。
もっとも、グリシャが姿を消した理由にはほかにも説があり、「彼こそが黒幕」「獣の巨人の正体はグリシャでは?」なんてこともいわれてますが。
それ以前に、このときのエレンは記憶障害を起こしていますんで、どこまでが実際にあったことかもわかりませんが。

「エレンゲリオン」に触れたことで、少しだけ巨人についても触れたことになりますが、この巨人についても謎だらけです。
そもそも、巨人がどのようにして現れたのか、その究明はなされていません。
生体兵器なり、何らかの目的で、人の手で作り出されたのかもしれません(連載前の読切ではそういう設定だったようです)が、はっきりとしたことはわかっていません。
その巨人ですが、身長はマチマチで、中には3m級といった「巨人」としていいかわからん個体もありますが、平均すれば17,18mくらいのようです。丁度、ガンダムと同じくらいですね(笑)。ですんで、





「お台場ガンダムが人の姿形で襲い掛かってくる」と考えるのが、一番わかりやすいかも(笑)。



しかも、走る速度、めっちゃ速いです。
対する調査兵団の面々は、18mのガンダムに生身で爆弾取り付けた、ジオンの地上兵(笑)。中には、リヴァイやミカサのような、生身でMF倒しちゃう東方先生やドモン級のガンダムファイターもいますが(笑)。
それはともかく。
巨人の中にも、身長差といった個体差とは別に、種類の区別もあるようです。
まず、人を食らうことのみが存在意義といえる通常型の巨人。これが一般的です。
知性は全くなく、ひたすらニヤケ面のままで、人を食らうために行動します。人間との意思の疎通も、一例を除いては確認されてません。ネット上や考察本では「無知性巨人」と呼ばれているので、それに倣います。
次に知性巨人(この呼び名もネットやら考察本に倣います)。これはエレンゲリオンや、超大型巨人、鎧の巨人、女型(めがた)の巨人たちです。
まあ、「超大型=ベルトルト」「鎧=ライナー」「女型=アニ」であり、彼らと同じくエレンと同期生であるユミルも巨人になるのですが、この巨人化した彼女もまた、知性巨人です。
いま出てきたユミルですが、北欧神話にて「原初の巨人」とされているユミルをモチーフにしてるようです。さきほど、「巨人との意思疎通について、一例を除いては」と書きましたが、その一例が、ユミル同様のソバカスのある(あるいは同族?)のイルゼ・ラングナーという女性兵士(調査兵団)なんですが、壁外で武器や立体機動装置を失った彼女が、無知性巨人に襲われた際、一瞬だけその巨人が彼女に跪き、「よく・・・ぞ・・・ユミルの民・・・」といった言葉を呟いたことがありました。
まあ、直後に、巨人は発狂したかのように、イルゼを食うことになりますが。
ともかく、そんなこともあって、あるいは、ユミルは巨人の側にとって、象徴のような存在なのかもしれません。ただし、これについても、まだ判明はされていませんが。
巨人の種類に話を戻すと、最後に獣の巨人
これは獣型、というかサル(オランウータン?)っぽいフォルムの巨人で、





言語を使います。



さらには、無知性巨人たちが彼の命令に従ったり、人間を巨人化させているようにも思える描写があったり、あるいは、ユミルが「猿」といった際、エレンとしては猿という個体名すら知らないような素振りを見せるなど、獣型巨人自身にもそれに関連する設定にしても、謎やら伏線やらが散りばめられています。
なお、知性巨人と獣型巨人は、いまのところは人を食っていない模様です。少なくともエレンゲリオンは食ってません。
また、知性巨人たちは、人間の姿の際も、治癒能力過剰です。腕がちぎれても、足を食われても、時間が経てばトカゲのしっぽのように生えてきます。
で、知性巨人であるライナー、ベルトルト、アニは、エレンの身柄の拘束を企てています(あるいは、獣型巨人も、それを狙っているのかもしれません)。
ライナーたちとしては「オレたちの目的は、人類すべてに消えてもらうことだった」「エレン・・・おまえがオレたちと一緒に来てくれれば、その必要もなくなる」といった台詞をエレンに投げかけ、当初はエレンを平和的に連れ去ろうとします。まあ、その前にハンジやアルミンにより彼らの正体がバレ、事前のハンジの指示でエレンが芝居を見せて時間を稼ぎ、それにより巨人化して彼を連れ去ることを決意したライナーとベルトルトに対し、ミカサが電光石化に攻撃を加えるといった形に流れていくんですが・・・すなわち、平和裏に連れ去ることは失敗します(まあ、その後、巨人化してエレンゲリオンを倒し、連れ去ることになるんですが)。
彼らがなぜエレンを狙うのか、エレンにどんな価値があるのか、といったことは、やはり判明されていません。
また、ユミルの行動原理もわかっていません。人間の側でも、(ユミル自身やエレンゲリオンを除く)知性巨人の側でもないように思えます。あるいは第三局といえるかも。
あと、巨人に関する謎といえば・・・





人類が守られている巨大な壁の中には、巨人が埋まっている、



といったことも挙げられます。
この世界には壁を信仰している宗教団体があるのですが、その幹部や、あるいは王政府の人間は、これに関するなにかを知っているようです。
この辺は物語全体、この世界全体にかかわってくる、大きな伏線でしょうね。非常に気になります。

で、いまちょっと「エレンの価値」といったことを書きましたが、彼がこの世界全体に影響を及ぼす何らかのファクターであることは、間違いないような気がします。ライナーたちは「座標」といった表現を使っていますが。
そんな彼と一緒に育ったミカサも、物語の鍵となっていることは間違いないでしょう。
この世界にも、巨人たちが現れるまでは人種といったものがありました。ミカサは、すでに滅んだ東洋人の末裔です。正しくは彼女の母親までが純粋な東洋人であり、彼女は西洋人(ゲルマン系?)と東洋人のハーフということになりますが。
そんなミカサですが、幼き日に母親から右腕に「印」を刻まれます。これは東洋人ゆえのものであるようですが、この印がエレンの存在と共鳴しているのかもしれません。ミカサがエレンに固執するのは、もちろん恋心もあるでしょうが、もっと奥深い、本能的ななにかがあるためかもしれません。
また、それが第一話の「いってらっしゃい、エレン」――エレンの夢の中の彼女の言葉に、つながっていくのかもしれません。

で、「第一話の夢の中のミカサ」に関することでもあるんですが、





この作品には「ループ説」もあります。



もちろん、考察本やネット上での推測の域を出てませんが、作者自身が「マヴラヴ オルタネイティブ」というゲームへのリスペクトを広言していることから、その可能性は高いのでは、といわれてます。
夢の中のミカサの「いってらっしゃい」といい、第一話のサブタイトルが「二千年後の君へ」であることといい、それっぽいトコが随所に隠れているかもしれません。
で、作者が影響受けたマヴラヴというゲームですが、私は進撃の考察サイト見るまで知らなかったのですが、やはりループものらしく、何度も世界が滅びては、その都度ループして、最終的には人類がどうにか勝利する(やがて主人公の中で前世の記憶が継承されていく形)、といったものであるようで、敵も人外の、人を食らう存在のようです。
このループっていうのは、しかも「最初は継承されないものの、何度か失敗したのち、前世の記憶が継承されていく」っていうのは、物語を作るにあたって、ある意味で禁じ手な気もするけど、はまるとめっちゃおもしろい設定だよね。
オレはマヴラヴ知らないし、ひぐらしもハマれなかったせいか、事実上、進撃のループが初めてであり、ゆえにこのループというものにめっちゃ興味が生じてます。ループという「強くてニューゲーム」みたいな“反則的な展開、進行”に、どんな説得力を持たせるのかな、と。まあ、進撃がループであると確定したわけではありませんが(笑)。

ってわけで、長くなりましたが(笑)、進撃の巨人の設定について語ってみました。
ただね、今回書いたのは、「オレが、パッと思いつく限り」のもので、ほかにもまだまだ謎やら伏線やらがあります。
まあ、その辺はね、実際にマンガやアニメをご覧になってください、ってことで。

最後に、進撃のダブルヒロイン(?)、ミカサとアニの画像を。まあ、アニがヒロインかは、正直わからんけど(笑)、一応、主人公のエレンに気があるってことで(ミカサは確実、アニもそれっぽいかなぁ、と)。
ふたりともアニメではやっぱ美人度アップしてますよね(オレは原作の絵も好きだけど)。
まずはアニ。






この妖しい笑い方が、妙に色っぽいです。



で、ミカサ。










「仲間を殺したのは、あの女でしょ」





「じゃあ、戦わなくちゃダメでしょ」





「それとも、なにか特別な感情が妨げになってるの?」


このヤンデレっぷりが、妙に彼女らしいです(笑)。



自分もよく知るアニを「あの女」呼ばわりです。
もしエレンが浮気したらどうなるのかが、痛いほどわかるシーンでした(笑)。

新ドーベルマン刑事と、北斗の拳(アメトーーク「北斗の拳芸人」)

2013-02-03 18:21:18 | マンガ
GETしました!

The Cop!! his name is DOBERMAN!! 



やっぱいいっすね~。


バイオレンス!



まさにバイオレンス!



こんなに血まみれになって戦う主人公、そしてこんな熱い主人公、平成になってからはそうはいません。まさに昭和の忘れ形見。「ド外道」なんて言葉が似合うのは、加納刑事のほかには見当たりません。
とはいえ、熱いのは主人公の加納刑事だけではありません。彼の参謀的な相棒といえる西谷警視。





このように、いかにも昭和のエリート官僚といった風貌の彼ですが、






この人もまた、熱い人です。



っつーか、警視になるくらいですから、たしかに警察官僚なんでしょうが、昭和のエリートさんは意外と熱くて真っ直ぐだったりします(コマによって分け目が左右逆になったりするトコも、やはり昭和のマンガキャラ)。
いやね、私らは「最も多感な時期だったころがまだ昭和だった最後の世代」ではあるんですが、昭和末期、すなわち80年代組なので、その前時代である70年代の暑っ苦しいノリとか、暑っ苦しい人情ってのは嘲笑の的ではあったんですよ。
ただ、やっぱ年取ったせいでしょうね(笑)。なんかこういうノリ、いま大好きですよ(笑)。
ですんで、元機動隊長の大川さん、こういうキャラも好きですね~。









いや、誰よりもあなたが昭和のニオイをまとってます。




こういうじいさんキャラ、いいやね~。まさに古きよき昭和の戦士、昭和の警察官!
ただ・・・まあ、加納を監視、拘束した監視官が口にしてた「その古臭い(刑事の)カンってやつが、昭和時代、数々の冤罪を生んだんだよ!」ってのも、また事実なんだよね。
つまりは、「昭和はよかった・・・」ってのは、





半分は正しいけど、半分は幻想。



昭和にも人間や社会の汚い部分ってのはたしかにあって、平成の世(っていっても、平成も10年くらいまでは、すなわち20世紀が終わる辺りまでは昭和の匂いがまだ残ってたけどね)とは質がちがうだけ、って感じだとは思いますけどね。
ただ、たしかに「情」とか「暖かみ」というのはありましたが。
ともかく、昭和といえば、次に出てくるキャラも昭和ならではです。絶対、平成のマンガではあり得ない!








どう見ても、昔のジャンプの作者コメント欄における武論尊先生です。本当にありがとうございました。




武論尊の似顔絵って、こんな感じでしたよね? ジャンプの作者コメント欄では。いまの武論尊先生は全然ちがう風貌ですが。

そういえば、アメトーーク「北斗の拳芸人」やってましたね(笑)。同じく武論尊原作です(まあ、無印はともかく、この「新ドーベルマン刑事」にはタッチしてないでしょうが)。
いやね、さっきは「前時代である70年代的なノリは、嘲笑の的だった」書きましたが、この北斗の拳は、同じ武論尊作品でも、「時代」なんてもんは超越してましたよね。
っつーか、当時、米ソ冷戦真っ只中だったし、ノストラダムスの大予言なんてもんもあったから、子供だったゆえに感受性が強かった私らにとっては、「あってもおかしくない近未来」(北斗の連載は83~88年ごろ。作中の設定は199×年)だったせいもあって、変なリアリティもありましたよね。
それと、やっぱバイオレンスで熱い作品には、「時代」なんて関係ありません。平松作品も、もうちょっと読んどけばよかったかな? (笑)
それにしても、「北斗の拳芸人」はめちゃめちゃ笑ったな~(笑)。
「ケンシロウ、じつは天然さん」とかさ。トキの偽物のアミバは、当時のオレも思ったな~。





いや、わかるだろう(笑)。



明らかに人相ちがうやん。血のつながりがないとはいえ、一緒に生活した兄弟だろ(笑)。
あと、ケンコバのレイの物真似――「その、報われぬ愛のために」は結構似てた(笑)。
なにより、ナレーションが、実際にアニメ北斗の拳の本編や予告でナレーションやってた千葉繁さんだったのもツボ。
っつーか、千葉さんのナレーション、健在だな~(笑)。ちなみに、アメトーークの来週の予告も読んでくれました。


本当にツッコミなのかぁ~!?
相方がおかしくなってしまった男たちの悲痛な叫びを聞けぇぇぇぇっ!!
次回、






アメトォォォォォクッ!!



ツッコミの相方がおかしくなった芸人!!
頼む、たまにはツッコんでくれ~・・・


もう、「アメトォォォォォクッ!!」の声の裏返り方に爆笑(笑)。ホント、千葉さん節健在! (笑)

それと、なにより、





南斗水鳥拳でマミヤの服をビリビリに切り裂くレイ(笑)。



このシーン、はっきり覚えてたわ(笑)。いや、エロいシーンかといわれると必ずしもそういうわけでもなく、レイのやさしさを表したシーンではあるんですけどね。
これ、当時、小学6年か中一くらいのオレはめっちゃ興奮しました(笑)。これと、「CITY HUNTER」の、マフィアがリョウを買収しようとして「抱きたまえ」いいながらあてがった女のヌード。このふたつは、原哲夫と北条司の画力もあって、オレにとっては初めてマンガの中にエロティシズムを感じたものだったかもしれません。
いや、でもね、やっぱマンガにはバイオレンスとエロスは必要ですよね。まあ、平松先生の画風はいまとなってはエロスはありませんが、昔、ジャンプで結構エロい野球マンガ描いてたような気もするし(笑)。
やっぱ、武論尊、原哲夫、平松伸二、北条司的な「エロス&バイオレンス」(北条作品は、その中ではおしゃれ路線ではあるけど、この人の作品にもそういうトコはあったりする)なマンガ、大好きです。
まあ、いまの少年誌、とくにガンガン系とかでは絶対にあり得ませんが絶園のテンペストとかが、そういう絵柄、そういうノリだったら・・・/笑)。