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アユタヤで昼寝

アユタヤ在住。海外転出しての、アメージングなタイ王国での暮らしの日々を‥‥‥

ワット ボーウォンニウェート

2014-06-17 23:51:52 | 日記
タイ仏教界のトップである大僧正(サンカラート)のソムデット・プラ・ヤーナサンワラ大僧正が、2013年10月24日夜、感染症のため、入院先のタイ国立チュラロンコン病院(バンコク)で死去しました。
大僧正の満100歳を祝う記念切手が発行され、10月3日に100歳の誕生日を迎えたばかりでした。政府は3日間、半旗を掲げ、公務員は15日間、喪に服すことになっていたのですが、これは、後に国王の命で30日間の服喪となりました。
大僧正は、1913年カンチャナブリ県生まれで、1956年にプミポン国王陛下が出家した際に、国王に仏教の教えを説きました。1989年に大僧正に任じられていました。
2004年から体調が優れず、チュラロンコン病院に入院していました。

タイ仏教界には2つの宗派がありますが、ソムデット・プラ・ヤーナサンワラ大僧正は、少数派でより戒律の厳しいタマユット ニカイの総本山、ワット・ボーウォンニウェートの僧侶です。同寺はラーマ4世が25年間過ごし、住職を務めたり、ラーマ9世(プミポン国王)が15日間仏門入りされるなど、王室との関係も深いお寺です。全国に約1600弱の末寺を持ちます。もう一派の、マハー ニカイは、ワット・マハタートを総本山として、全国に約24000弱の末寺を持ちます。

現「ラタナコーシン朝」の初代国王「ラーマ1世・Phara phutthayotfachilalok/プッタヨート ファーチュラーローク王」は、アユタヤ王朝衰退後、退廃した仏教を興隆する為に、僧侶や学者250人を「現マハー ニカイの総本山・ワット・マハタート」に招き『三蔵経』を整え、写経した経典をタイ各地の寺院に寄進し仏教を敗退から救いました。
その後「ラーマ5世・KingChilalongkorn/チェラコーン大王」時代までに『三蔵経』は整備・写経され、現在世界各国の大学・図書館に寄贈されています。
1835年(1836年説も有)「モンクット親王・後のラーマ4世・King Mongkut,Phra Chom klao chao yuhua/モンクット王」により、慣習的な戒律実践を否定し、スコータイ四代国王「リタイ王・Loe Thai」によってタイで作られた因果応報のみを強調する「三界経」をはじめとする500巻にのぼる書物を「俗信」の経典としてしりぞけ、パーリ語原典にそった「戒律実践」を主張する「タマユット仏教改革」が行われ、在来派の「マハーニカイ」と「タマユット」の二つに分かれました。1881年「タマユット」は公に認められました。
両派は、国王が関わる宗教行事以外、儀式をともにせず、同一寺院に居住することはありませんが、学習におけるテキストや解釈書は共通したものを使用し、僧侶の試験「パーリー語経典試験」は共通したもので行われています。
制度上二派は命令系統を別にしていますが、最高機関は両派の共通機関で、統一組織の長は「大僧正(サンカラート)」が位置付けられています。
 
この寺は1826年、ラーマ3世期に建築された(ラマ3世の副王の命によって建立された)、タマユット ニカイの総本山。ラマ3世の弟であるモンクット王子(後のラマ4世)は、出家中に、上座部仏教の厳しい戒律と禁欲をより重んじた宗派(タマユット ニカイ)を作り、この寺の初代管長になったそうです。バンコク内に10ヵ所ある第一級王室寺院の内のひとつ。カオサン通りのすぐ近くにあります。
本堂には、本尊であるスコータイ様式の仏像が安置されている。手前がプラ・プッタ・チンナシー、奥がプラ・スワンナケートという名の仏像です

先日、バンコクに出たついでに、このお寺に行って来ました。大僧正が亡くなった後、多くの人々がお参りに詰めかけていたのですが、今は流石に少しの人達でした。金色のチュディでタンブンをしました。そして東の方に行くと、そちらの建物で大僧正の棺が祀って有りました。(タイでは重要な人が死ぬと1年後とかに火葬するのです。従ってそれまでは‥‥‥また、一般では細長い寝棺ですが、高貴な方は円筒形の座棺です)若い兵士が入口で案内をしていました。そして、お参りが済んで外に出ると、通路をぐるっと回って、引き返す所にも兵士が居て、大僧正の御姿を印刷した物と冊子を渡してくれました。



先月亡くなられたソムデット・プラ・ヤーナサンワラ大僧正の後継として、ワット・パクナムの住職、ソムデット・プラ・マハーラチャマンガラーチャーン師
が、次期大僧正(サンカラート)候補に選出されました。
プミポン国王の承認を経て、正式に就任となります。



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