きれいなきれい〈田添公基・田添明美のブログ〉

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鬼胡桃

2017年10月01日 17時42分37秒 | 日記・エッセイ・コラム

 昔々,わしが縄文人だった頃……間違い,子どもだった頃,岩手県の釜石で,

クルミといえば“鬼胡桃” しかなかった。何故 “鬼” の名がつくクルミなのか。

それは……鬼の表皮の硬度がどれくらいの数値かは知らぬけど,まぁ,相当に硬いと

いう意味なのじゃろう。このわざとらしい口調は,今回だけは勘弁して欲しい。

結構,恥ずかしいと思いながら,頰を赤くして記述しておるのじゃ。

赤いのは,酔っているためかもしらんけど。SNSの投稿など,常識人なら,

シラフでできるか!

 

 突然,“鬼胡桃” が食べたいと,思った。突然じゃから,深い意味はない。

で,縄文人でなく現代人なので,ネットで検索すると,“鬼胡桃” の殻付きが

(感嘆符をつけるほどではないが) 売ってるではないか!


 その時,酔っている上,腹巻きには蒸れるほどの札束,買わいでか……。

注文の2分後に,玄関のチャイムが鳴り,もう品が到着した。1キログラム。


 幼少の頃は,“鬼胡桃” をきれいに割ることが出来なんだ。

まだ力の加減が分からぬからじゃ。しかし,幾年月を経て,やらしいことも

沢山経験すれば,力加減の要領など完璧にマスターしてるはず。


 で,金床とトンカチを用意して,“鬼胡桃” を割ってみた。1回目,

力を入れすぎて,殻は部屋の四方八方へ飛び散った! が,すぐ

加減を調整し,その後は順調に,殻を割り,実をほじくり,懐かしの味を

存分に味わった。


 相方が,「主だけ,楽しまないで,あちきにもくれなまし」と言うので,

割ったのと,ほじくるための(画像を参照)道具を渡した。その後,面倒臭かったらしく,

「もう1個でいいざます」と言う。縄文人のことを考えろ! ほじくり行為で,

ちょっぴりの実を食べるのを面倒臭がった奴は生きていけないのだゾ。


 “鬼胡桃” を割って食べた後は,掃除機で丹念に飛び散った殻を掃除しないと,

足裏にケガをしてしまうので,この点だけは注意して下され。


 最後に,本気の注意です。市販のクルミ割り器とか,ペンチとかではこの殻は,

絶対100%割れないので,うかつに購入しないで下され。



〈後記 11.02. 9:30〉ここはシラフです(^o^;)。“和グルミ・和くるみ割り器のセット"という品もありました。

色文字の箇所を突っついてみて下さい。