北京暮らしを始めてみれば その後

3年間の北京暮らしを終え、2006年1月に帰国しました。
その後の日本での生活を綴っていきます。

日本の絵本を発見!

2005-11-09 | Weblog
 王府井の本屋さんへ行ってきた。たいした目的があったわけでもなかったのに、ついふらふらと王府井行きのバスに乗ってしまったのだ。
でもお陰で良いお買い物ができた。それは、絵本。

 どんな本も好きだけど、中でも絵本は大好き。結婚してから住んだ町には立派な図書館があったので、暇さえあれば通って片っ端から絵本を読み漁った。好きな本は何冊かあるけど、その中の2冊を北京の本屋さんで見つけたのだ。

 「100万回生きたねこ」「どんなにきみがすきだかあててごらん」 どちらも動物の絵本で、少し泣けたり、気持ちがほっと温かくなるような内容である。それが中国語版で売っていたので迷わず購入した。

 これまで北京で絵本を買うなんて考えてもいなかったが、好きな絵本を違う言語で読むのもまた違った面白さがあるかも。

そ、それはお洒落??

2005-11-08 | 北京生活編 中国の人々
 公共の場に出るとついつい人間観察をしてしまうのだが、そういう私にとってバスは絶好の場所である。大抵1人は変な人が乗っているので、見ていて飽きない。

 今日出会った人も衝撃的だった。見かけは普通の女の子。乗ってきた時も何の違和感も感じなかった。が、近くに来た彼女のある一点に目が釘付けになってしまった。
 その一点とは、耳たぶ。一見ピアスをしているようだが、ピアスではない。よ~くみるとそれは...。

 シャーペンの芯ではないですか!?

 なんで?なんで? ピアスを準備する前に穴をあけてしまったん? それとも、それが流行りなん? 何にしても、シャーペンの芯をさすなんてアイデア(?)、私なら一生思いつかへんわ。

待たせる人、黙って待つ人

2005-11-07 | 北京生活編 中国の人々
 今日交差点を渡ろうとしていたとき、通りかかったバス(小型の小公共というバス)が危うく自転車を轢きそうになった。急ブレーキをかけて停車するバス。次の瞬間、車掌が物凄い勢いで、立ち去ろうとする自転車に向かっていった。バスは勿論交差点に止まったままである。

 車掌は走り去る自転車を無理やり止めて、大声で怒鳴り始めた。しばらく見ていたけど喧嘩はしばらく終りそうにない。車を道端に寄せようともせず止まったままのバス。バスの中に取り残され、待つしかない乗客...。

 昨日もちょっと似たようなことがあった。秀水という有名な市場(と言っても新しいビルに建て変わった)へ行ったのだが、エレベーターに乗ろうとしたときのこと。そばにいたおっさんがタバコの吸殻を入り口付近にポイ捨てし、もみ消すこともせずエレベーターに乗り込んだ。と、次の瞬間警備員(か、警察??)がやって来て、そのおっさんにエレベーターから降りるよう注意し始めた。

 が、おっさんは何やら文句を言い降りようとしない。最初は1人だった警備員が2人、3人と増えはじめ、揃っておっさんをエレベーターから降ろそうとする。結局5分ほどうだうだやり合った後、ようやくおっさんはエレベーターから降りたのだが、その間乗客はずーっと乗ったまま。

 ちょっとのことでクラクションを鳴らしたり、何かとせっかちに思える中国人なのに、よく何も文句を言わず待っていられるものだ。成り行きがどうなるか野次馬根性だけなのか?やっぱり中国人はよくわからない。

感覚が違うのかな?

2005-11-06 | 北京生活編 中国の人々
 今通っている中国語学校の先生は結構若そうで感覚も、「今の若い中国人ってこうなんやなあ」という感じの人である。それが良いとか悪いとかではなく、大学では一切習うことがなかった「最近流行っている言葉」とか「若い人の間で携帯によく送られてくる言葉」などを教えてくれるので私としてはなかなか楽しい授業だと思っている。

 ところがこの間、「縁」というテーマで皆が意見しあったのだが、その時に「なんか違う...」と思うことがあった。

 中国の人は「縁」をとても重んじる。結婚相手などはもちろんのこと、周りからの信頼が厚い人に対しても「縁のある人」という表現をする。ある日授業で先生が「私はお金に縁がないけど、おばあちゃんはとっても縁があるの」と話し出した。

 そのおばあちゃんは、道端でよくお財布が落ちているのを見かけるらしい。が、もしも日本なら、そして仮にも先生なら、「落ちているお財布を見たら警察に届けましょうね。」と嘘でも言うだろう。が、中国の先生は「私のおばあちゃんって本当にお金に縁があるの。この間もお財布が落ちてて1000元以上(13500円程度)入ってたの。私は道端でお財布をたま~に見つけても、全て盗まれて中身をとられた後のすっからかんのお財布ばかり。ほんと、お金に縁がないわ~」だと。

 のうのうとそんな話を語って聞かせる先生の方がびっくりである。中国では「お金を拾ったら警察へ」という常識はないのだろうか?「お財布を落とした奴が馬鹿をみる」という常識がまかり通っているのだろうか?とにかく「自分の財布は自分で守る!」が中国では原則である。

意味不明のバッグ

2005-11-03 | 北京生活編 中国の人々
 今日、バスに乗ってきたおばさんのバッグを見て目が点になった。黒いトートバッグ半面程度が全て日本語なのである。斜め前に座ったおばちゃんのバッグにもう目が釘付け。一体何が書いてあるのかよ~く見てみると...。

 「モテ可愛メイク、愛されメイク!」
 「コートダジュールで憧れの休日」
 「今買って秋まで着られる...」
 慌ててメモしてきたので正確ではないけど、こんな文句がずらずら並んでいる。

 ...もしかして、もしかして、日本の女性雑誌の見出し?? 字体といい、全て縦書きなのといい、電車の吊り広告でよく見かけるあれである。

 これ、日本語が読めない人からみたら、もんのすごくお洒落なんやろか?黒の生地に白の文字で目立ちまくりなのだが、この妙なバッグがおばちゃんのおしゃれアンテナに引っかかったのかもしれない。
 

新内閣は「靖国支持内閣」??

2005-11-02 | Weblog
 今回の新内閣については、中国のメディアでも勿論取り上げられている。最近読んでいるある新聞にも大きく取り上げられていた。曰く、「今回の内閣は靖国支持内閣である。」

 記事の大半を占めていたのは、安部氏と麻生氏の起用についてである。両者の家系において中国、朝鮮、そして第二次世界大戦に誰がどう関係あるかということまで触れている。 それに反して猪口氏にも触れられているのだが、この新聞によると「一番穏健な猪口氏は内閣の中では二次的な位置に置かれているにすぎない」とある。

 興味深かったのは、記事の中で今回の内閣に関して憂慮するのではなく、小泉首相の退任後ばかり懸念しているのだ。ただ記事の中には「今の日中関係はこの30年来最悪の状態であるから、これ以上悪くなりようがない」との意見もある。そうなのか?? 果たして今後どうなるのだろうか...?