北京暮らしを始めてみれば その後

3年間の北京暮らしを終え、2006年1月に帰国しました。
その後の日本での生活を綴っていきます。

中国茶は奥が深い!

2005-07-26 | 北京生活編 中国ならでは
 中国茶を習い始めて初めてニセモノと本物の違いを知った。それまであまり中国茶に興味がなく、中国で売られているペットボトルのサントリーウーロン茶などをがぶ飲みしていたのだが、習い始めたら美味しいお茶を正しく入れたいと思うようになった。

 これまでウーロン茶、緑茶を習ってきて、今後プーアル茶を学ぶ予定。お茶教室では、「手摘み・機械摘み」「新しいもの・古いもの」「本物・ニセモノ」などの飲み比べをさせてくれる。外観、入れたときの茶葉の様子、味、色など様々な面から説明を受けるのだが、素人にはよくわからない。2種類を比べた時にははっきり違いがわかっても、それ一種類を飲むと「???」と言う感じ。

 日本でも中国茶が結構流行しているようで、デパートではいい値段で売られている。日本に帰る前に少なくとも自分で判断して買えるようになりたいが、果たして..?

先日の人気者男の子について

2005-07-21 | 北京生活編 大学生活
 先日の日記で「韓国人の女の子に大人気の北朝鮮の男の子」という内容を書いたが、必ずしも彼の外見は韓国人好みではなさそうだ。今日別の韓国人に会って聞いて見たところわかったのだが...。(今日会った韓国人も例の北朝鮮学生に会ったことが何度もある)

 「てっきり韓国人好みなのだと思った」と私が言うと、違うという。ならば彼はなぜあんなに人気があるのか? 彼女が言うには「北朝鮮の子だから。」

 韓国の学生にとっても北朝鮮の学生と口をきく機会はほとんどない。その点では日本と一緒。別の大学に行ってもなかなか会う機会が無いので、みんな写真を撮ったりしたいのだろう、とのこと。学生同士はこんなに近いのに、国と国とはやはり距離があるのだ。

レーシック手術

2005-07-20 | 北京生活編 中国の人々
 近眼を治す手術として「レーシック」とか「ウェーブフロント」というものがある。私はかなりの近眼なので、今この手術にものすごい興味を持っている。以前もスーパーの人とその話をした時に、「あんな簡単な手術、何を迷うことがあるねん!」と豪語していたので、中国でもすでに一般的なのだなあと思ったものだ。

 日本ではまだまだ手術件数は少ないし、認知度も低い。ところが中国では随分前にロシアから先生を呼び、その先生の指導のもとレーシック手術が開始されたそうだ。日本の半額といわれている韓国とも比べ物にならないくらい安い値段で、ちょちょいと出来てしまうらしい。(が、他の国では聞かないような失敗例も耳にする。) スーパーの人のお勧めの病院は「他の病気ならその病院へは行かないが、こと眼科に関してのみ自信持って勧められる」とのこと。ただ自信をもってもらっても、私はきっと行かないだろう。

 それ程勧めるのだから、きっとその店員も手術をしているものだと思っていた。...が。近眼にも関わらず一生手術はしないと決めているらしい。なんでやねん!!答えは簡単。

 「体にメスを入れるのは、どんなに良い手術でも絶対体にとっては悪いことだから。」

 これが中国の人の考え方だとか...。確かに一理ある。ハオメイ(私)もその辺の所よーく考えや!と言われてしまった。それにしても、あんなに手術を勧めてたのに、いざ話が具体化してきたら、何なん?その態度...。

卒業式の帰り道

2005-07-18 | 北京生活編 大学生活
 卒業式後の食事会。始まりも適当ならば終わりも適当。それぞれバラバラに帰っていく。ふと見ると先生もいない。という訳で私たちも帰ることにした。

 まるでいつものように授業が終わってじゃあね、という感じで店を出て、タクシーに乗る。そこまでは大丈夫だったのに、一人になった途端、もしかしたらもう一生会えない人もいたんや、ということに気づいた。だんだん寂しい気持ちで一杯になる。泣いたらあかん...とこらえてたその時、何とタクシーのラジオから槙原敬之の歌が...。

 こんなこと初めてである。ここは北京、何で槙原敬之の曲が?? 知らない歌だったが、メロディーとちょっとはずした音程、そしていかにもマッキーという歌詞。間違いなく彼の曲である。 しかも歌はよりによって、「さよならではなく、ありがとう~」などという、卒業や別れにぴったりの歌詞。結局一人タクシーの中でぽろぽろ泣きながらマンションまで帰ったのであった。 

大人気の男の子は...

2005-07-17 | 北京生活編 大学生活
 卒業式後の食事会でみんな写真を撮りまくっていたが、私にとって意外な光景が...。 韓国人の女の子が次々と私たちのテーブルにやってきて「憧れの人と写真を撮りたいのでシャッターを押してください」と言う。私のテーブルにあこがれるような人っていたっけ?? さてその人は...。

 北朝鮮の男の子!

 彼は一体何人の人(男性も含め)とツーショットで写真を撮っていたことか! (半分酔っ払っていて眼が開ききっていないが、それでいいのか??) みんなにとって彼が憧れなのか...。韓国人の好みの顔なのかもしれないが、よくわからない。一重の切れ長の目で、かわいらしい感じだが。

 顔はともかくとして性格は良い。私にわざわざ「卒業式での論文、とても良かったよ」と声を掛けてくれたのには感動した。というわけで、私も彼と写真を撮った一人なのである。

卒業式 ランチはダック

2005-07-16 | 北京生活編 大学生活
 無事卒業し喜び勇んでランチ会場へ行く留学生に混じって、1人腹を抱え猫背で遅れをとる私。まだ神経性の胃痛は治まっていない。友人に腰を叩いてもらったりさすってもらったりしながら、何とか会場へ到着。この大学では何かのイベントの後打ち上げは必ずここ、という北京ダック店がある。実は私は今日が初めて。

 いくつもの円卓にクラス別に座る。私たちのクラスと、口語のクラスで一緒だったもう一つのクラスの留学生達と一緒に座る。誰が挨拶をするわけでもなく、誰が乾杯の音頭を取るわけでもなく、各々のテーブルで好き勝手に始まる。そのうち先生(きっと大学で一番偉いと思われるおじさん)が各テーブルを回って声を掛けている。先生が挨拶に来るのか...。日本では逆のような気がするが。

 そのうち皆写真ばっかり撮り始め、食事どころではなくなった。この頃には私も胃痛がましになっていたので、写真を撮りまくる。その一枚がこれ。中央二人は北朝鮮の留学生。普段いつも一緒にいる。そしていつ見ても何かを食べている。それもお菓子とかかわいいものではなく、どデカイカップラーメンとか。

 そんな二人は写真撮影の時も仲良く同じポーズ。この写真でもわかるように左右対称。別の写真でもポーズを替えて左右対称。彼女達の国での習慣なのだろうか? ポーズはともかくとして、授業での彼女達との討論はものすごく興味深い内容が多かったので、二人に感謝!

卒業式!

2005-07-15 | 北京生活編 大学生活
 今日はいよいよ大学の卒業式。式で論文を読むことになっていたので、大学に着いた時からもう緊張である。全部で7人の生徒が読むと聞いていたが順番は決まっていない。ドキドキする中、式が始まった。

 先生の挨拶があった後、早速論文タイム!え?もう??と思う間もなく一番目の子が読み始めた。次、そして次...と続くが私の番は回ってこない。最後かも...と思うとだんだん気が抜けてきた。昨晩ウーロン茶を飲みすぎたせいか、もしくは昨日から緊張していたのか、あまり寝ていなかったので、このあたりでちょっと眠気が襲ってくる。(と言うか、睡眠不足で目が乾いた)

 結局読むのは最後だった。ガチガチになって前方へ行く。生徒全員の前で立つと、足ががくがくするのが自分でもわかった。結局緊張のせいで早口になり、予定より早く終了。ほっと一安心である。

 ...が、安心したのもつかの間。もんのすごい神経性の胃痛が襲ってきた。緊張が一気にほぐれたため、おなかも背中もキューッと痛くなってしまったのだ。仕事をしていた頃はこういうこともあったが、ほんまに久しぶり...。

 ふらふらになりながら、全校生徒と先生との写真撮影。きっと青白い顔で浮いているに違いない。その足でみんなの食事会が始まる。こんなんで食べられるのか。脂っこい中華北京ダックやで?? 続きはまた明日。

桃まるかじり

2005-07-13 | 北京生活編 中国の人々
 卒業式の打ち合わせがあったので、大学の職員室へ行った。ノックしてドアを開けると、目の前に先生が。その姿を見て固まってしまった。

 桃をかじってる...。しかも皮ごと。

 何もおかしいことはない。普段の生活で果物をかじっている中国人を飽きるほど目にする。そんな普通の光景なのに、あの時感じた妙な気分は何だったのだろう?

 
 考えてみると日本の大学で教授が果物を丸かじりする姿なんて見たことない。それ以外の学校でも記憶にない。私の中で先生が子供のように丸かじりしていることに、ものすごい違和感を感じたのかも。

 ところでその職員室の片隅に置かれていたのはシャンプー。一体いつどこで誰が使うというのだろう?? 宿舎に住んでる先生がいるんやろか?

ブラボー! スポーツリハビリ!

2005-07-12 | Weblog
 むち打ち治療の整体をさっさと諦めた私。今通っているのは別の病院である。何故かというと、寝ていても痛かった右腕の痛みがたった一度のスポーツリハビリで物凄く楽になったからである。

 初めてリハビリを受けたのは2週間前。スェーデン人だかドイツ人だか忘れたけどとにかくヨーロッパのとても美しい女性トレーナーが担当になった。さっそくカルテを見て、トレーナーは一言。

 「読めない。」

 は??? 英語で書いてあるやん。...が、よく聞いてみると、カルテが一杯でわけがわからず読む気にならない」ということだった。そう、その病院では以前半年以上お世話になっていたので、いやっちゅーほどカルテがたまっているのだ。読むよりも直接聞いたほうがいいというので、事故後の経過を説明する。

 その時まず彼女は「英語でいい?それとも中国語?」と聞いてきた。で、「中国語」と答えたら、「うーん」とやたら困った顔をする。そして一言。

「ニーシーナーグオレン?(どちらの国の方ですか?)」

 ...いきなりその質問は何ですか??? とまどいつつ「日本人です」と答える私。 が、今ここで何故この会話をせねばならんのだ?? ぽかんとする私に彼女は言った。「中国に来てまだ1ヶ月なの。」...ほな、共通言語は英語しかないやん。選ぶ余地ないやん。

 と、そんなこんなで経過説明がようやく終わり、やっとリハビリ開始! 中国の按摩よりも幾分ソフトな感じで、按摩に慣れている私にとっては「こんな力加減で効くんかいな?」と思ってしまうほど。ところが! 30分のリハビリが終わってびっくり!! 右腕の痛みがほとんど取れているではないか!!! 

 どっぷり中医にはまり、根拠もないまま中医を信じていたが、やはり西洋医学、中医学、両方からいい面を取らないとね。その後今日を含めて2回リハビリをして、完璧回復ではないけれど随分良くなってきている。とりあえず一旦ここで中断して様子を見ようとの事。このまま治ったらいいのになあ。

ニセモノの行方は...

2005-07-11 | 北京生活編 中国ならでは
 今日から大学のテストが始まった。今日含めて3日間。これが終わったら本当に卒業!あと少し、頑張らねば...。

 ところで、今日のニュースで「広州のニセ資生堂商品を押収」というニュースがあった。中国では知的財産権違反の集中取り締まりを進めているようだが、その一環か。確かに日本のドラマの違法コピーDVDなど最近ではなかなか店頭で見なくなった。でも、夕方になったらこっそり並べたりしている。取締りの意味ないっちゅーねん。

 相変わらず道を歩いていると「SKⅡ、SKⅡ...」とつぶやきながら寄って来る中国人。見た目本物と変わらない商品を紙袋からこっそり取り出し押し付けてくる。無視しているとまたそれをこそこそと紙袋にしまうのだ。こういう人が一向に減らないということは、これを買う人がいるということなのか? ニセモノやで?顔に直接つけるものやで? いいのか、それで

メンツって面倒くさい!

2005-07-09 | 北京生活編 中国の人々
 先日いつものスーパーへ行った時のこと。パック式のワインの試飲を行っていた。(と言ってもただ紙コップがデーンと置いてあっただけだが。) 私を見て早速試飲させようとする男性店員。勧められるままに一口飲んでみたが...。少し甘みが強くあまり好きではなかった。

 そのまま立ち去ろうとすると、店員が「買って行かないのか?」と聞いてくる。そのパックは3Lも入っている大型のもの。味が好きではないと言えなかったので「こんなに飲みきれないわ!」と言うと、「ゆっくり飲めばいいやん」と言ってくる。値段も日本円で2000円以上するものなので、そう簡単に買おうとは思えないのだ。すると男性店員が一言...。

 「ほんまにハオメイ(私)はメンツを立てないやつだ!」

 はぁ~??? ここでもメンツかい!! ほんま、面倒くさい~。 その晩、試験勉強にも飽きたのでスーパーへふらっと遊びに行ったのだが、その時には例の男性店員はいなかった。それを良いことに、他の女性店員達と噂話に興じる。彼女達が言うには、「あいつは30にもなって子供のようだ。すぐ怒るし、怒ってしまったらすぐ忘れる」とのこと。そうか、彼の態度や発言はいちいち気にしなくてもいいのか...。 そして「私たちより綺麗好きやし、ころころ変わる気分屋やし、あいつ中身は女やで」とのこと。可愛そうに、彼も言われ放題やなあ...。

鯨もりもり!

2005-07-07 | Weblog
 昨日の授業で「両広人没有不敢喫」という話が出た。つまり「広州の人は何でも食べる!」ということ。確かに2年前SARSが大流行した時、広州の人たちが野生の動物を食べると言うことが問題になった。(あの時ハクビシンが原因だと言われたが、果たして本当だったのだろうか?ハクビシンは今どうしているのだろう?)

 生徒の反応を見て先生が、「でもそれぞれの国でしか食べないものがあるでしょ、例えばエスカルゴとか...」とフランス人に聞いた。うなずくフランス人。すかさずイタリア人が口をはさむ。

 イタリア人 「おれも小さい頃はよく食べたよ。」
 先生 「イタリアでも食べるの?」
 イタリア人 「うん、よく近所の田んぼで捕まえて食ったもんだ。」
 一同 「!!!!!」

 そ、それはエスカルゴと言うのですか??? 「昔は美味しいと思ったが今は嫌いだ」とイタリア人は言う。そらそうやろ...。

 ところでその会話の後先生が「日本人は鯨が大好きでしょ」と聞いてきた。先生の中では日本人は鯨をモリモリ食べているイメージを描いているようだ。でも...。モリモリ鯨を食べている日本人なんてハッキリ言って見たことない。でも捕鯨問題での日本の主張を聞いていたら、そういうイメージを抱くのも仕方のないことなのかも。 

「中国式離婚」

2005-07-05 | 北京生活編 中国ならでは
 1年半ほど前、中国で注目を浴びたテレビドラマがある。それは「中国式離婚」。もともと女性作家が書いた本が原作らしい。 友人からDVDを借りて全23話見終わった。夫の浮気を疑う妻が怖いのなんのって...。極端な描写もあるだろうが、中国人女性は強いわ!

 仕事を辞めた主人公の女性は、取り残されていくような思いにかられる。日本では専業主婦も結構いるが、中国では夫婦ともに働くのが一般的。周りを見ると職場で生き生きしている女性ばかり。主人公で妻役の女性は何かと言うと「私はどうせおばさんになったわよ!」とぶーたれる。挙句の果てに確固たる根拠もないまま夫の浮気を疑い始め...。

 女性なら誰しも老いていく自分に不安を抱くことはあるだろう。おまけにこの主人公は夫の同僚に「あんたは(ご主人にとって)人前に出すのも恥ずかしい女にすぎないのよ!」とまで言われ、散々である。(それにしても罵り方のすごいこと!どれだけ周りで人が見ていようがおかまいなし!) しかし...。 老いていくのが不安なら、なぜ若くいる努力しないのだろう??

 何かイベントがあるたびに、主人公は思い立ったようにエステへ行く。が、一回やそこらのエステでは劇的な効果は期待できない。それに、普段の彼女は一切身なりに構わないようなのだ。私が一番不思議だったのはこの写真。

 

 家でご飯を作るシーン。何度も食事のシーンは出てくるが、大抵このシャワーキャップのようなものをかぶっている。何故...??? 美味しい食事もまずくなりそうではないか? 衛生面では良いのかもしれないけど。

 ところで、この主役の女優さん。以前の日記で紹介した「好想好想談恋愛」の綺麗な4人のうちの1人。同じ人とは思えない! 日本のドラマ「大地の子」にも出ていたので、日本人の間でもなじみがあるのかもしれない。演技力のたまものか、ほんとにくたびれた女性を素晴らしく演じきっていた!

頑張れ、卓球愛ちゃん!

2005-07-04 | Weblog
 卓球の福原愛ちゃんが中国のテレビ番組でインタビューされている模様を見た。インターネットでも下記のサイトで見られる。


http://news.xinhuanet.com/video/2005-06/22/content_3120051.htm


 日本のニュースで見る愛ちゃんは、ぼそぼそっと恥ずかしそうに話す印象が強かったが、このインタビューでの愛ちゃんは、自然体でちょっと意地悪な質問にもユーモアで切り返していて、見ていて改めて「愛ちゃん、頑張れ!」と思った。

 インタビューで愛ちゃんは決して政治家のような(一見)立派なことを話しているわけではない。でも、彼女の何も飾らない素直な受け答えはとても印象に残った。小さい頃から注目され、中国に来ての練習。本当に誰にもわからない色々なことがあったんやろうなあ。愛ちゃんのように中国のテレビに出演して、多くの中国人に愛されている人なんてほとんどいないのでは??

 ところで、可愛かったのは「マー軍団(中国女子陸上)」の話。中国で卓球以外に印象に残っているのはと聞かれた愛ちゃんの答えの一つ。マー軍団なんてよく覚えてたなあ...。 で、その時に「マー軍団」に当たる中国語がわからなかった愛ちゃん。一生懸命説明しようとするけれど、中国人はわからない。あげくインタビュアーが発した一言は、「”マー劇団”でしょ!虎とか動物が出てくる...。」 愛ちゃん「???」

 ...それ、サーカスやん。

 それにしても流暢な中国語で受け答えする愛ちゃんの姿を見て、私も改めて中国語を頑張ろうという気持ちがわいてきた。

鍼治療の続き

2005-07-03 | 北京生活編 中国ならでは
 今日もこんな快晴のもと、鍼治療へ行く私。レントゲンの結果骨は曲がっていないとわかったので、今日は整体はなし。

 さて病院についたら早速鍼治療の先生がやってきて診察を始めるという。普段は日本語ぺらぺらの中医の先生にまず診てもらい、それから鍼だの整体だのをやるのだが...なんでや? 鍼の先生は中国語only。今までの診察の時も一緒に立ち会ってくれていた先生だから大体の状況は知っているし、別にいいのだけど...。

 その先生は男性で30代半ばといった感じ。だが線の細いタイプで、話し方や目線は思春期の男の子のようだ。節目がちで恥ずかしそうにぼそぼそと話す。つられてこっちまで恥ずかしくなってしまうではないか。

 結局現状を説明してから、早速鍼治療に入る。今日は腰、足首、耳、頭など10本以上。一旦鍼をさしてしまえば全く痛くないのだが、じーっと横たわっているのが結構苦痛である。頭にさす時先生が「今日は頭がくらくらしたりしていませんか?」と聞いてきた。そういわれてみればそうかも。暑いし、行きのタクシーにちょっと酔ったかもしれないし...と思って「はい」と返事したら、すかさずプスっと頭に2本さされた。まるで触角もちの昆虫のような私...。

 約1時間弱じーっとしていたら先生がやって来て針を抜いてくれた。で「頭のくらくらは良くなりましたか?」と聞く。1時間も寝転んでいたせいで何が何やらよくわからないまま「はい」と返事。実は今日で一応鍼治療はお休みにしようと思っていたので、返事も適当になってしまった。結局4回しか治療をしていないが、耳鳴りには全く変化がない。期待大だっただけにちょっとガッカリ...。